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335話三重結界と英雄の宣言

強力な攻撃がこちらに向かって放たれる。英雄であれば、みな気付いた。そのため事前に打ち合わせていた通りに動く。


「三重結界」


カラミィが魔法を展開する。名前の通り3枚の重なる結界による防御。


「来たねぇ」


ネーヴァンの言葉通りに衝撃波が飛んでくる。結界にぶつかり音を立てる。


パリィン!


と硝子が割れるような音がなり一つ目の結界が破れる。


「あっさりと破りやがって!」


と悪態を吐きながらカラミィは残りの結界に集中する。すると、衝撃波が収まったようで音が止まった。


「また打ってきやがるぞ!」


アルファードの声が響いた直後、2枚目の結界が破れて最後の結界まで衝撃波が飛んでくる。


「くそ!負けてなるものか!」


衝撃波は、城を攻めようとしていた魔物もろとも全てを巻き込み最後の結界を破ろうとする。





「収まったか……」


誰かが呟いた。だが、次の瞬間にみなの視線が前方に釘付けとなる。


「出てきやがったか……」


アルファードが言葉を漏らす。あれと会ったのは神聖国以来だ。見た目は老人でありながらもとてつもない力を持つ。


近くには、仮面を付けた人物を伴っていた。


「あれが……いえ、相当の化け物ですね」


ハルカが呟く。これまで会ったことがない強さを感じる。ここにいる誰もがベルゼを老人であるから侮るということはなかった。



「のぉ、ここに集った英雄達よ。魔王の娘を渡してくれんかのぉ?そうすれば、こちらもお前達に手は出さんぞい?」


と老人が口を開く。


「断る!俺達は、守るためにここで戦うと決めたんだ。だから、お前達には渡さない」


アルファードが剣を突きつけて言葉を発する。その姿はまさに英雄だ。


「ほぉ?ワシらと戦う道を選ぶか」


「初めからそうです!あなた達をこの世界から排除する。そのために戦ってきた」


ハルカも武器を構える。


「そうだねぇ、私も聖女として魔を討たないとね」


「マサトの無念も晴らさないとだからな」


ネーヴァンとカラミィも続く。



「そうか、渡さぬよなぁ。なら全て壊すだけじゃのう、ヒラルテ!」


と言った瞬間に隣の仮面を付けたものが転移魔法を使い大量の魔物が現れる。


「絶対にお前を倒す!ベルゼぇ!」


「やってみるのじゃな、英雄ども!」




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