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332話本当の狙いとリータ

「そろそろですかぁ?魔王城を攻めるのもぉ。ひゃはは、楽しみですねぇ」


いかにも楽しそうにしている狂人はサジャードだ。


「ふむ、そうじゃな。あそこであれば魔門から最も強力なディザスターを出せるかも知れんからのぉ」


ベルゼが答える。椅子に座っている老人は、のんびりとしている。


「行ったり来たりだな、マグノリアの奴もいねぇしよ」


「ありゃ?シャンくんは、知りません?マグノリアさぁんは、裏切ったみたいですよぉ〜?」


シャンの疑問にサジャードが答える。


「なに、どう言うことなんだ?」


とベルゼに目を向けるが、分からぬという表示をされる。あそこまでスティグマのために働いていた者が急に裏切るなど考えにくい。


「まぁ、次にあったら殺せば良いじゃないですかぁ。楽しみが増えますねぇ!アヒャハハハ!」


「お前もボロボロにされたんじゃねーのかよ?」



そう、サジャードは、エリアス達に敗れた後にベルゼに回収されている。魔人になる薬を使ったもののどうにか人に戻れたようだ。


「まさか、獣があそこまで強くなるとは思わなかったですねぇ!アヒャャャハハ!次は、しっかりと殺してやりますよぉ」


エリアスとの再戦を望んでいた。



「レン・オリガミの始末は失敗しておったのは、わかった。本人に会ったからのぉ!あれは、お前達では確かに倒せぬなぁ」


「申し訳ありません、元帥。厄介な賢者に邪魔されたもので」


謝罪する。


「構わんよぉ。どうせ、我が野望が叶えば英雄であろうと石ころよ。しかし、このままいけば邪魔が入るのも当然よの」


「全員で向かうんだろう?今のあんただけでも敵はいないと思うけどなぁ?」


とシャンは言う。


「どうじゃろうな?レン・オリガミはそれをこれまで覆してきた相手じゃぞ。今のワシでも危ういかもしれん」


「私は楽しませてもらいますからねぇ〜、ヒャハハ、アヒャヒャハハェ!」


笑うサジャードをシャンは、若干引くような目で見る。



「それに、奴らは魔王の娘が狙いじゃと完全に信じ切っておるようじゃのう?そうであれば、また手の上じゃのう」


と笑う。本当の狙いは別であるというような話だ。


「そういえば、どうやって魔王領に乗り込むんだ?魔物ばっかりの魔境線を越えるのか?」


「心配要らぬわ、転移でひとっ飛びじゃのう。ヒラルテよ?」


ベルゼが言うと、近くに控える男か女かも分からない仮面をした人物が頷く。


「随分と優秀そうですねぇ?私は、魔物を殺すのも好きですがねぇ〜アヒャ」


ヒラルテを見ながらサジャードが言う。


「うむうむ、優秀じゃよ。こりゃあ、後からが楽しみになるわい。のぉ?リータよ」


とベルゼがヒラルテのことをそう呼ぶのだった。

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