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328話対ハルカと恐怖の笑顔

レンとハルカの周囲には、興味を持った者達が集まり始めていた。ここまで集まられると困るなぁ……とレンは思う。



「準備は良いですか?レン殿」


刀を構えてそう聞くのはハルカ・ミナヅキ、救国の英雄の1人だ。


「やる気満々ですね、お手柔らかにお願いしますよ」


これは、本当にガチでやるつもりだろうなと思う。目が完全に戦闘狂のアレだ。



「行きますよぉ、レン殿ぉ!ステータス外スキルバーサーク発動!」


おぉ……


周囲からどよめきが上がる。今のハルカに纏うオーラはとても強力で触れれば八つ裂きにでもされんばかりである。


「じゃあ俺もステータス外スキルでいくか」


と言いながらレンも使う。


直後にレンの髪が金色に変化した。体格にも変化があるため周りも驚いてくれたようだ。


「それではぁぁぁ!」


ハルカが地面に踏み込んだ直後大きく跳躍してこちらに跳んでくる。目で追うのが難しいスピードだ。


「マジックボックス」


武器を周囲に展開してハルカの斬撃を確実に受け止める。だが、ハルカもそう簡単に諦めない。レンの足元に何か落ちた音がしたと思ったら爆発する。


「私の武器をフルに使わないといけませんね。レン殿、相当に腕をあげられましたぁぁぁ!」


笑いながら向かってくるのが怖い。取り出した銃をこちらに向かって発砲してくる。


「フリーズ」


だが、レンの力により銃弾は空中で停止した。これには周囲も驚き見入っていた。


「形状変化、大鎌!」


チェンジボックスがレンの手に集まって鎌の形を取る。


「面白くなりそうです!」


ハルカが二刀流になり、とてつもないスピードで襲いくる。刀の攻撃のはずなのに威力が大剣以上なのだ。


「形状変化、ロープ」


距離を詰められているため拘束する。ハルカをロープで捕らえた。ホッと一息つくが……


「この程度では、私は縛れませんよ!」


バァッんとチェンジボックスが弾け飛び拘束が解除される。


「結構力を入れてたつもりだったんですけど、どうなってんだ?」


思わず呟いてしまう。とてつもないパワーだ。本当の攻撃特化だなと思う。



「さあ、まだまだ行きますよぉ!」


とハルカが向かってくるのだった。







幾らかの時間が経過し、地面にはハルカが横たわっていた。


「ふぅっ……疲れた。永遠に止まらないかと思ったな」


ずっと笑顔のまま攻撃してくることにはレンであれど恐怖を感じたものだ。恐ろしい相手だと思う。


「やりますね……さすが、レン殿……私はもうクタクタです」


と呟く。


「全く、はしゃぎ過ぎだね」


ネーヴァンとルティアがやってくる。


「レン、お疲れ様〜。どうだった?」


「ハルカさん、最後は笑顔で拳を振るってくるから怖かったよ」


武器を奪えば諦めてくれるかなと思いながら強奪を使ってみたものの、最終的には殴りかかってきたのだ。


ルティアに同情を誘ってみるが、


「レンだって笑いながら戦ってたじゃない。随分と楽しそうだったわよ?」


と言われ、えっ……と衝撃を隠せない顔になるのだった。

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