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310話レン対ディザスターと人質再び

「なんか、外の方は凄いことになってないか?」


『はい、マスターのユニークスキルの発動後に一気に形勢が逆転しました。マスターがこれまでステータスを改造した人に絶大な効果をもたらしています!』


と説明される。


窓があったため、外が一瞬見えるが気になるものがあって立ち止まった。


「あれって……」


『人工魔人でしょうか』


ナビゲーターの答えにイージスでの戦いが思い出される。


「千里眼!」


スキルを発動して人工魔人のいる場所を見てみると……




「はぁぁぁぁぁぁぁ!」


エリアスが大剣を振りかぶって人工魔人に斬りかかっていた。だが、相手の皮膚も硬いためか刃が通らない。


直後にエリアスに魔人の拳が迫るが、ワイバーンに飛び乗って回避していく。


ルティアやミラも魔人と応戦しようとしている。





「エリアスが戦ってるってことはサジャードは、どうなったんだ……」


『魔人を放り出してどこかに行ったか、もしくは、あれがサジャードかですね。エリアスがみすみす逃すとは思えません』


と答えが返ってくる。


「エリアス達の様子ならまだ大丈夫そうだ。こっちもやることをやんないとな」


と言い再び走り出した。




走り続けたレンが見つけたのは、皇帝の玉座の間……案外こんな場所に大胆に座ってたりしないかなと思い扉を開けてみる。


そこには……


「よもや、1人でここまで来るとはなぁ」


かつては、多くの来訪者に皇帝の圧倒的な権力を示したであろう部屋も今では、めちゃくちゃだ。だが、その玉座だけは、未だに綺麗なままだ。


「1対1で勝てないから逃げたのはお前だろう?」


部屋の周囲に目をやると、触手があちこちに伸びており気持ち悪さがあった。


「ふっ、肝心なのは場所だ。そんなことも理解出来ずにここまでやって来たのか?」


と言うと周囲から触手がこちらを串刺しにしようとばかりに浮き上がる。神聖国を思い出した。


「魔門のお膝元だもんな、ここは。でも盛大に開けば他のディザスターが出てきて楽しめないんだろ?」


今回のディザスターには、正直感情の様なものが芽生えてくれてありがたいと思っている。その方ただの殺戮マシーンよりも戦いやすいのだ。


「貴様のその苛つかせる顔、貫いてやるわ!」


と言った瞬間には、レンに大量の触手が接近していた。相手の狙いはレンの串刺しだろう。


「レイ、デリート!」


レンを襲おうとしていた触手は、あっさりと消滅した。


「やはり貴様は、最も害悪な存在よ……こうなれば」


と言い触手を絡めた皇子を取り出してくる。再びの人質作戦だろう。


「悪に害悪って言われるのも傷つくな」


「ふははははは、ここに来ればこうなることはわかっておるだろう!さあ、この者を殺されたくなければ変身を解け」


と脅してくる。もう少し、何かやってくるかと思ったが思いの外すぐに皇子を使ってくるものだ。


「わかった……降参だ、降参!」


と手を挙げてレイの力を解く。


「そう、それでいいのだ。我に歯向かうのが悪い」


と言いながら触手がレンに改めて狙いを定める。まあ当然ながら殺すつもりだろう。


「さっさとやれよ」


レンとしても、すでに予想はしていたので対策は出来ている。ニヤリと笑うレンに触手が放たれ。

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