表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/414

23話 迷宮探索と悲鳴

 迷宮の中に入ったレンは、外から見た迷宮と中の大きさの違いに驚いた。


「これは、あの小屋を思い出すな!」


 レンがこの世界に来る前にいた空間にあった小屋は、外からはみすぼらしい見た目だったが中は違ったのだ。


 正直考えても仕方ないものだ。


 少し遠くの方では、冒険者が魔物と戦っていた。ゴブリンのようだ。4人組で前衛が剣と槍で後衛で弓と魔法を使っている。


 なかなか良いバランスなのではないかとレンは思った。


 パーティを組んで戦うというのはほとんどの冒険者に共通することでソロというのはあまりいないらしい。


「俺ってもしかしてずっとソロだったりして…それは寂しいし仲間が欲しいな」


 さすがに1人は寂しいと思うレンだった。パーティに憧れを感じる。


『私がついてますよ、マスター!』


 とナビゲーターさんが言う。


 そうだ俺にはナビゲーターさんがいるではないかと思う。最高の仲間だ。


 ナビゲーターさんに励まされ、さっそく迷宮の探索を始める。通路がいくつかあり迷路のようだ。


「マップ!」


 スキルを使用してみる。


 だか表示されたのは入り口から今いる場所だけだった。


 マッピングしないと迷宮はマップが表示されないようだ。


「楽はさせてくれないか……」


 時間なんていくらでもあるし冒険を楽しむことにしようと考える。




 適当に道を進んでいると魔物に出くわした。懐かしいゴブリンだ。


 2体のゴブリンが突っ込んで来たがあっさりと倒す。


「あまりにも簡単に倒したな……」


 こんなにもあっさり倒せるかなと思っていると


『称号スレイヤーの効果によりゴブリンとの戦闘時ステータスに補助が働きます』


 そういえば称号で補正があるとか言ってたなぁ


 その後も探索を続けマップがほとんど埋まってきたところで階段を見つけた。


 この迷宮は上に上がって行かなければならないのか……


 何階層までかわからないため気が遠くなりそうだ。


 二階に上がると階段の近くに光る石が浮いていた。


『転移結晶のようです』


(確かに帰ってまた上の階まで行くのは苦労するよな……)


 転移結晶に触れればまたこの階層に跳べるようなので触れておく。




「とりあえず、こんなところか……まだ時間があるか」


 まだ帰るには早いだろうし、もう少し迷宮を冒険することにする。


「キャァァァァァ!」



 2階層をマッピングを行いつつブラブラ歩いていると悲鳴が聞こえた。


「悲鳴!何かあったのか……」


 レンは即座に走り出す。


 見つけたのは迷宮の入り口でゴブリンと戦っていたパーティだった。魔物と戦っているようだ。魔物はゴブリンよりも大きい。明らかに押されている。


「鑑定」


 相手のステータスを調べる。


 オーガ

  HP940/956

  MP100/100

  ATK490

  DEF500

 〈スキル〉

  打撃強化


 余裕で勝てるし、助けに入ろうと考える。


 魔法使いはMPが切れかかっているのか倒れそうだ。弓使いが守るように立っている。

 急がないとまずいか?と考えると剣士の男がこちらに気づいた。


「ここは危険だ!逃げろ!」


 と叫んで来た。


 自分の方が危ないのに逃げろと言ったことにレンは好感を覚えた。


 悪い冒険者なんかは魔物を押し付けるんだけどな、と考えていたらオーガが剣士と槍使いを突破し、魔法使いと弓使いの少女の方に向かった。


 普通に考えたらこれは間に合わない距離だ。みんな2人が死ぬことを覚悟しただろう。2人もぐっと目を閉じ振り下ろされる死を待つ。ただ1人レンを除いて。


「炎付与……炎の剣、転移」


 剣を構えたレンはすぐさま魔法を唱える。


「え?」


 驚く2人の声を聞きながらレンはオーガの前に立ちオーガを真っ二つにした。豆腐を切るかのようにスパッといった。


 周りがシーンとなっている中レンは大丈夫?と声をかけるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] お豆腐〜 お豆腐〜 スパッと倒すの楽しそうですね〜
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ