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155話王都再びと挨拶

ブクマ700達成しました。

ありがとうございます!

「それじゃあ、行ってきます!」


レン達は、クランハウスの前に集まりアンナや他のクランメンバーに挨拶する。


「どうせなら優勝してくれよ、レン」


と言いながらアンナが手を差し出してきたのでそれを握る。


「最強と戦う良い機会だからな。頑張るよ」




レン達は、王都で行われる武道大会に出場するために迷宮都市を後にしようとしていた。



「留守番は、任せてください!」


アイリがエリアス達と話している。


その内、戻ってくるだろうと思うので別れの挨拶も簡単なものにして出発する。



レン達が迷宮都市を離れることで、クランに良からぬことを考える者達が現れるかもしれないが対策も十分だ。




「色々あったわねぇ」


出発してから懐かしそうにルティアが言う。確かに、ここでもスティグマが現れたり、クランを作ったりと色々なことがあった。


「何気に私は、ここがはじめての場所だから王都とか楽しみなんだよね〜」


ミラは、とても楽しそうだ。多分、これからも何かしら引き起こしてくれることになるだろう。


「私も楽しかったなぁ。前より強くなれたし、良いことが沢山あったし」


とエリアスも嬉しそうだ。レンは、エリアスとは、泳ぎの練習をしに行ったりもしてそこで色々とあったが、いつか誰かに話せたら良いなとも思っている。





「王都は結構賑わってるよな?お祭りみたいになってそうだ」


「救国の英雄が集まって来てるでしょうし、凄い賑わいよ」


とルティアが言う。毎年見ているため状況を知っているのだ。

やはり救国の英雄は、人気があるのだなと思う。


「そうだよな。救国の英雄、最強の存在……どんな人か」


自分の力がどれだけ通用するか分からないが、良い経験になるだろうと思う。


「何気に気さくな人よ。私は、聖女様に会えるから楽しみだし、賢者様もいるわよ」


救国の英雄には、聖女や賢者もいるようだ。豪華なメンバーだなと思う。


「へえ!賢者様がいるの?是非とも会ってみたいなぁ」


賢者見習いのミラとしては、嬉しいことだろう。



「私は、フィレンギルド長とアリーに会えるのが楽しみだなぁ」


「確かに!フェレンス以来だからな。元気にしてくれてると良いな」


エリアスは、親友のアリーに会えるのは楽しみで仕方がないことだろう。



「まぁ、まずは王都に辿り着かないとな!」


レン達は、元気に王都に向かっていくのだった。







数日かけてレン達は、王都のたどり着こうとしていた。


「見えて来たよ」


とエリアスに声をかけられて戻って来たなと思った。王都でスティグマとの戦いが起こって2ヶ月程……自分はどれだけ強くなっただろうかと思う。


「正面から誰かくるわよ!」


とルティアが言った。そしてそれはよく知っている人だった。




「おかえりなさい、レン殿。お久しぶりです」


救国の英雄が1人、レン達と同じ地球の出身のハルカだ。


「お久しぶりです、ハルカさん。お元気そうで良かった」


「ええ、元気に過ごしています。それに、エリアス殿に、ルティア様もお久しぶりです。そちらの方は、初めましてですね」


とエリアス達にも声をかけていく。


「久しぶりです。ハルカさん!」


「久しぶりね」


とエリアスとルティアが返す。


「初めまして、高宮美羅です」


とミラが名乗る。ハルカが自分達と同じでこちらに召喚されたことはすでに伝えてある。


「なるほど、私やレン殿と同じ日本の出身の方ですか。どうぞよろしくお願いします」


とハルカが返す。



「それにしても、レン殿達の迷宮攻略の話は聞いてますよ。かなり強くなりましたね。また戦うのが楽しみです」


とレンが苦手な笑顔でハルカが言うのだった。これは、相手にしないといけないことなのだろうか?と思う。


「ははっ、お手柔らかにお願いしますよ」


「いえいえ、見ただけで分かりますよ。2ヶ月前より遥かに強くなってますから私もうかうかしてられません」


とハルカが言ってくる。正直不安だなとレンは思うのだった。


「とりあえず、王都に入りましょうよ!お母様にも会いたいわ」


とルティアが進んでいく。



ルティアを連れているので、王様に挨拶をしに行かないとなとレンは思うのだった。





「久しぶりだな、レン殿。さあさあのんびりと過ごしてくれ!」


国王に挨拶に訪れたレン達の前には、お茶やお菓子が用意されておりパーティメンバーの女性陣は目が輝いていた。


「すみません、こんな豪華なものを用意して頂いて……」


見ただけでわかるような一級品のお菓子が並んでいる。エリアス達は、とても美味しそうに食べていた。


「ルティアがレン君に迷惑をかけてないですか?」


「いえいえ、彼女は大切な仲間ですよ。いつも活躍してくれてます」


王妃様の質問にレンは答える。王妃様からは、レン君と呼ばれているのだ。なんだが、変な感じがしてしまう。お母さんと呼んでも良いのよ?と言われた時は盛大に焦った。



「それは良かった。この子は、とてもヤンチャだからレン殿に迷惑をかけてると思ったぞ?」


と国王が言う。


「ちょっと、私はヤンチャじゃないわよ。お母様の若い頃じゃないんだから!ねぇ、みんなそうでしょ?」


ヤンチャだと言われレン達に意見を求めてくる。正直、思い当たる節が多く答えづらい。



レンとエリアス、ミラの3人は同時にお茶を飲んで誤魔化す。


「なんか言いなさいよ!」


とルティアが言うがみんなお茶を飲み続ける。




「そういえば、レン君とルティアはいつ結婚するのかしら?お母さん、とても楽しみでワクワクしてたのよ!」



「「「ブフッ!」」」


突然の王妃からの爆撃に、レン、エリアス、ミラは飲んでいたお茶を吹き出すのだった。


ルティアが青い顔になり、部屋が凍りついていくのをレンは感じるのだった。

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[一言] 自動《氷魔法》かな笑笑
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