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138話動きと対策

連日、多くのPVとブクマを頂き感謝で一杯です!

ありがとうございます。

レン達がクランハウスに戻ってくると、庭の方でアンナとアイリが訓練をしていた。お互いに木製の装備品で戦っている。


「甘いぞ、アイリ。はぁぁぁぁぁぁ!」


「くうっっっ!速い」


アイリが木製の盾を使ってアンナの攻撃をひたすら凌いでいた。




レン達が眺めているとこちらに気づいたようで、一区切りついた後やって来る。


「お疲れ様です!迷宮はどうでしたか?」


「とても面白いことがあったわ。後でお話ししましょう!」


とルティアがアイリに答える。


「どこまで、登れたんだ?」


「52階層に入ったばかりだ。51階層にもボス部屋があるなんて予想外なことがあってな」


「なに!これまでなら5階層刻みだったのにか?これからさらに攻略も大変になるだろうな…」


レンが言ったことに、アンナが考え込むように呟く。





「あら?おはよう!どこかに出かけてたの?」


レンがクランハウスの中に入ると新しいメンバーのシャール・カラシャが声をかけてきた。髪がぼさぼさになっており、今起きた様に感じる。


「もう昼過ぎですよ。また徹夜ですか?無理するのは良くないですよ」


とレンが声をかける。



クランメンバーになったため、レンが欲しい物を聞いたら彼女は、書物などを欲しがった。レンが高めの本などを与えたので喜んで時間を忘れてずっと読み込んでいるのだ。


「何か新しいことが出来そうな予感がするのよ。これは止まれない!」


と目が輝いている。


「身体を壊すのはダメですからね」


とレンは伝えて自分の部屋に戻っていく。





「これは、部屋が朝より綺麗になってないか?」


部屋の扉を開けて、すぐにレンは気づいた。部屋が光ってるようにすら感じるのだ。


「気に入って頂けましたか?レンさん」


レンの近くには、いつの間にかセルバン・ワースが控えていた。黒いスーツがビシッと決まっており、格好いいと思う。


「驚きました。セルバンさんが掃除されたんですか?」


「ええ、メルディさんにも手伝ってもらいました。彼女の腕もかなり優れていますな。レンさんの目利きに感服いたします」


と頭を下げて言う。


「ありがとうございます。執事をされていたという実力は本物ですね!」


「いえいえ、日々学ぶことばかりですよ。それにせっかく雇ってもらえたので、懸命に働かせて頂きます」


と頭を下げて去っていく。


「なんか、凄い人が多いなぁ」


と部屋に入りながらレンは、呟くのだった。






「レン……起きて!……レン!」


レンを呼ぶ声が聞こえて来る。エリアスの声だ。


「うー……ん。後5分だけ」


「ダメダメ!起きて」


と言いながら揺さぶられる。


「ふぁぁ、俺は……昼寝してたのか」



窓を見てみると、夕焼けが見えていた。意外と長い時間寝ていたようだ。


「疲れが溜まってた?無理しちゃダメだからね!」


と言いながら、エリアスがレンの身体をペタペタ触る。


「大丈夫だよ。わざわざ起こしてくれてありがとう」


と言いながらレンは、ベッドから抜け出すのだった。





庭に出てみると、アンナとルティアが険しい顔をしていた。


「2人ともどうしたんだ?」


「ああ、レンか!実は、炎の双剣というクランの奴らが来てな」


「あいつら、私達に傘下に加えてやるとか偉そうなことを言ってきやがったのよ!」


とアンナが最初に言い、ルティアが最後にブチギレ気味に言う。


「ルティア落ち着けって!そういえば前に勧誘されたっけな…」


鬱陶しくて無視した勧誘があったなと思う。


「本当にイラついたわ。ファイヤジャイアントを使いたいくらいね!」


ルティアがとてもイライラしている。


「ルティア、落ち着こう。イライラしていたら、相手の思う壺だぞ?お前は、心強い優しい聖女になるんだろ?」


と言いレンがルティアの頭を撫でる。徐々にルティアの顔が真っ赤に染まっていくのがわかった。


「ちょっ、そ、そうよね。聖女になるなら器の広さも大事よね。ええ、ええ、許しますとも」


と言いクランハウスに走っていってしまった。


「どうしたんだ、あいつ?」


とレンは、その様子を見ながら言う。


エリアスが


「良いなぁ…」


と言っていたが、今はスルーする。




「とりあえず、相手が高圧的に来たからな。対策を話し合うとしようか、レン」


とアンナが言う。


「ああ、そうしよう」


とレンも頷くのだった。



「どうするの?お姉ちゃん。私は、あんまり良い考えが浮かばないな…」


アイリがアンナに言う。


「そうだな……クランメンバー、そしてクランハウスの防衛が必要だな。相手が武力に頼ることも考えられる」


「それなら、多少は俺がどうにか出来るな!」


とレンが言う。


「そういえば、最近色々なものを作ってたよね」


とエリアスが言う。


「ああ、元々は泥棒対策の為とかで作ったんだけどな」


と言いながらレンがアイテムボックスから取り出す。


「わわ、大きいな!」


とアイリが言う。


レンが出したのは、迷宮なんかでも見るゴーレムと言われるものだ。


「泥棒対策にしては、過剰な気がするな…」


とミラが言う。



「これをいくつかクランハウスの内外に配置して、防衛する。他にも色々と対策を施すぞ!」


とレンが言うのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] メンバー一人一人、オークの種付けの刑それが('ω'◎)イイヨー それを冒険者ギルドみんなで観よう(`・ω・´)ふんすっ!
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