娘と初めてのデートはジャ○コでした
筋肉ジョークもほどほどに
「次は何の話でした?」
「殴って成仏ですよ。けっこうガッと殴っちゃったんですけど大丈夫ですかね?」
もう一度あの夜のことを甚平に話すと
「そうでしたね。その夕方に気持ち悪い感じがした際に、おにぎりを食べたあと霊力が高まった康成君を見てついて霊が来たのかもしれませんね。
死んだ魂が成仏できないのは強い後悔や憎しみです。事情は知りませんが残留思念なのですぐに成仏させたほうが本人の為ですね消滅するまで現世にとどまるのはきっとつらいはずです」
まぁ見た感じガッツリ悪霊だったしな……
代わりに地獄へ落ちろとか言われたし……
「ちなみに現世で良いことをすると成仏したあと、こっちに来た時に特典とかはないんですか?」
「ないとも言えませんが種族を選ぶことも出来ませんし、もしかすると霊力が高い状態でこちらに生まれ変わるのかもしれません」
「ちなみに種族ってどうやって決まるんです?生まれ変わりなら人間はみんな人間で霊界に生まれ変わるんすか?」
「それもわかりませんが現世で力が強かったから鬼人族とか脚が速かったから鎌鼬族とかはあるのかもしれないです。こればかりは現世のこともわかりませんし記憶の引き継ぎもないので……」
泳ぎが上手かったら河童とか人魚、になるのかな?
「昔からある不思議みたいな話ですが河童族なのに水が怖い、雪族なのに雪が苦手、天狗族なのに高いところが怖い。私は思うのです。もしかすると現世で泳ぐのが得意で亡くなってから河童族へ生まれ変わりをした。しかしその人の死因は水死だった。記憶がなくても感覚的に覚えてるのかもしれません。魂に刻むと言えば良いのか……どこかで覚えてるのかもしれないです」
「人族はやっぱり多いのか?」
「そうですね。霊界の種族だと一番多いです。しかし人族も面白いのですよ。たまに鬼人族並みに力が強い人が現れたり、頭が良かったり、河童族みたいに泳ぎが早い人が現れたり、霊界の得意なことを決める大会のようなものもあるのですがちょくちょく上位にくい込んで来るんですよ」
オリンピックかよ!
なるほど生まれ変わり先が決まる理由が才能だとしたら、人族の才能は努力の才能なのかもしれないな。
俺は死んだらどの種族になるのだろう?
野球してたし、市の駅伝大会にも出たこともあるけど頑張っても中の上、中途半端な俺の才能は何なのだろう?
自分の種族値について考えているとソファで横になり昼寝をしていた華凛が目を覚ました。
「腹も落ち着いたし康成もまだ時間もあるだろ?暇だろ?ちょっと狩にでも行こうぜ!父ちゃんも一緒にくるか?」
「まぁ時間は大丈夫だけどさ……
今は甚平さんにいろいろな話を聞いてたんだよ。もう少しで終わるから終わったら三人で………」
「康成君、虹色の魂はきっと悔いのない人生を歩んだ証拠ですよ!問題無しです!大往生ですね!
最近体力のある華凛について狩に行くのが切なくて………
康成君!華凛を頼みますね!華凛も康成君に無理させちゃだめですよ!」
あっ!
逃げた!
「わかってるよ!康成大丈夫だ!簡単な山猪でも狩にいこうぜ!」
あれっ?猪って実は無茶苦茶危険じゃねぇの?
華凛に手を引かれ康成は村の近くにある森へ連れて行かれた。




