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貴女を愛す僕が嫌い。1番なんて望まない。

作者: ブタがブタをぶったらぶたれたブタがぶったブタをぶったので ぶったブタとぶたれたブタがぶったおれた

僕には好きな人がいる。とても大切な人。僕に生きる意味を与えてくれる存在。


大袈裟だと思うかもしれない。でも、彼女は僕の女神様であり天使だ。つまらない日常を美しく彩る。


僕は彼女になら喜んで命でもさしだせる。たとえ、世界を敵に回しても彼女の見方になれる。


大切で、この世の何よりも愛おしい存在。僕の世界の神であり、僕の世界の至高の存在。


でも、僕は…彼女を愛する僕が嫌いだ。


ーー彼女に愛を伝えたら、この気持ちを認めたら……僕は壊れてしまうと思うから。




『貴女は僕と出会った時のことを覚えていますか?』


きっと覚えていないだろう。出会いはとても普通だった。高校1年の春、新しい塾の隣の席。僕は彼女を見たときから恋に落ちた。一目惚れだった。


僕は彼女の“お友達”の地位を勝ち取った。男女交際をしたいとは思わない。付き合ったら別れが来る。もし別れたり、その前に振られたら多分生きていけないと思う。それに、彼女を幸せにする自信はない。彼女は幸せにならなくてはいけないのだ。たとえ、隣が他の奴のものになっても……




「彼氏みたいだね!」


雨の日に傘を忘れた僕は彼女と、相合傘で塾へ行く。音楽プレイヤーに入れた彼女の好きな洋楽を片耳ずつイヤホンで一緒に聞きながら。イヤホンに繋がれ、傘に入り自然と縮まる物理的距離。心理的距離は何も変わらなくても、彼女の1番側は僕だと優越感に浸った。その時の言葉。彼女の純粋な感想。何も想ってないと知りながら期待する僕がいた。



彼女はとても優しい。その優しさが僕を傷つける。


「手、赤いよ?手袋貸してあげる」


冬の日の一言。感違いしてしまいそうだよ……


「この高校入ってよかったー。貴方と出会えたから」


それが友達としてであることは知っている。それでも嬉しい。他の友達にも行っているのかな?


彼女が他の子といるとモヤモヤする。隣は僕のものだと思ってしまう。僕の方が彼女のことを知っている。愛しているのだとーーそれがたとえ女友達出会っても。


強い嫉妬。それが怖い。彼女を閉じ込め自分だけのものにしたいと思う自分が嫌い。


毎日、毎日、彼女のことを考え…夢にまで見て……自分が彼女の全てを知らないことにイライラする。


知らないのなんて当たり前なのに。僕と彼女があったのはたった最近のことなんだから。


文系の彼女と理系の僕。いつまで続くか分からない関係。


彼女を幸せにするのは僕じゃない。僕では貴方に対する執着と周りへの嫉妬で貴方を壊してしまうと思うから。


1番じゃなくていい。だから、どうか僕のことを心の片隅においてください。



出会いから3年。高校を卒業した今も私は貴女を愛しています、深く深く…


貴女はと会えなくても、携帯の電波で繋がっていると思えば頑張れます。


貴女が幸せなら僕も幸せです。



貴女の幸せを祈っています、永遠に……




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