雨の話
今日も雨は降りしきる
僕の頭に降りしきる
僕の心に降りしきる
雨は冷たく痛く降りしきる
ただただ無情に降りしきる
まるで僕を責めている
そう思うまでに降りしきる
僕は君に何をした
君は僕に何をする
空に叫んでも降りしきる
そして僕に打ち付ける
体も心もズタズタに
頭も肩もズタズタに
それでも雨は降りしきる
いつもと違って打ち付ける
いつもは全然違うのに
いつもの君は僕の友
ただただシトシトと
だけれど必ず傍らに
そっと寄り添ってくれたのに
今日の君は別人だ
悪魔のように打ちつける
君は僕を打ち付ける
君は僕に降りしきる
今日の君はどうしたの
僕はいったい何をした
今日の僕は駄目なんだ
ほんとにほんとにやめてくれ
あれ…
もしかして君は僕に怒ってる
この気持ちに怒ってる
僕の気持ちに怒ってる
もしかしてもしかして
これを溶かせば
君が来る
いつもの君が来るのかな
だとしたら嬉しいな
僕はそんなことを考えて
足向き変えて歩き出す
友のために歩き出す
雨ではない友人に
足を出して歩き出す
雨はからりと泣き止んで
太陽ちらりと除いてる