表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力とその一閃  作者: 遠井 椎人
付録

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/34

付録1 いつかどこかでの会話

「隊長なんだけどさー」


「あー、この前何もないところでよろけて恥ずかしそうにしてた隊長が何?」


「何それ?」


「遠目で隊長だ、って見てたら何もないところでよろけて、慌てて周りを見回してすっごく恥ずかしそうにしてたよ。近くに誰もいなかったけど」


「へー、コケたことよりその反応が何か意外。気にせず笑うタイプかと思ってた。いやそれより、隊長の髪飾りってエストブランの中でも目を引くけど、ちょっとデザインが今風じゃないよね」


「他のを勧めても笑顔で流されるんだってさ。この前も第二王女が王宮付きの商人にいくつか持ってこさせたのに、一通り見ただけで断ったらしいよ」


「うへぇ、第二王女って隊長に似たフレンドリーさがあるけど、私だったら色々考えちゃって断れないなあ」


「ていうかビルヴァレットのナンバーゼロに似てない?」


「あの幻とかいう? 超プレミアの? でもブランド銘板がなかったような……ナンバーゼロにも銘板あるって話じゃなかったっけ?」


「何? 語って欲しい? 語るよ? いい?」


「確認ウザいから、さっさと言って」


「じゃあ……ナンバーゼロは正式なブランドになる前の作品だけど銘板がある。ていうかこの名前も公式じゃない。確か教団動乱終結後くらいに少し出回った程度。ビルヴァレットはモデル生産とはいえ個別製作するからどのナンバーも数は多くないけど、そんな中でもナンバーゼロはかなり希少らしいよ。で、隊長のは銘板があるべきところに代わりに可愛らしい感じのポットが金メッキされてる」


「可愛らしい? しかもなぜにポット?」


「そもそも荘厳がメインテーマのビルヴァレットシリーズからしたら、全体が何というか、こう柔らかくて優しい感じなんだよね」


「贋作とかパクリとかなのかな?」


「いやあ、素人目に見てもエストブラン特有の雰囲気はあるし、ちゃんとエストブランの認定刻印もあったよ」


「ナンバーゼロの試作品とか?」


「刻印は審査が厳しくて、どんな基準かは知らないけど試作品みたいなものは通らないって聞いたよ」


「でも、関係あるにしても価値の重み付けが少し違うよね。身につけるのは避けて、大事に飾って愛でるレベルのものじゃないの、ナンバーゼロって」


「戦闘作戦中は流石に外してるけど、それでも抗魔ケースに入れて肌身はなさず携帯してるってさ」


「凄いね。戦闘に携帯できる小物用の抗魔ケースって、いくらするんだろ? 特注品だよね?」


「小さくて、頑丈で、嵩張らなくて……そもそも敵からしたら、隊長はスーパーアンタッチャブルなんだから、普通のケースで充分だよねえ」


「大事にすることの次元が違うんだよ、きっと」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ