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思いがけずかーちゃんもデートできるのか!?

「とーちゃん、盗み聞き?」珍しい、とーちゃんはどこにいても堂々としてるからコソコソするとーちゃんって貴重だ。貴重だからしまっとかないと…とーちゃんをどうやってどこにしまえばいいんだろう…


「エリュアちゃん、もしかして今お悩みが発生したかな?」


「コソコソしてるとーちゃんは貴重だから、貴重品はしまっといた方がいいってとーちゃんが言ったから…」


「ハハハ、んでとーちゃんをしまおうと考えたのか、エリ、とーちゃんしまうのは難しいんじゃねえか?とーちゃんだぞ?」



そうなんだ。とーちゃんをしまうにはとっても大きい箱が必要だ。とーちゃんおっきいから、家にしまうくらいじゃないと入りきらないかも。それだったらお家を建てないといけない。


「エリュアちゃん難しい顔してるね、ガブリエ君をしまうならお家に帰らせた方が早いんじゃないかな?それともガブリエ君をしまう箱を作っちゃう?」


「先生、それ俺に自分の棺桶を作れって言ってます?」


「微塵もそんな気はないよ?エリュアちゃんは真面目に考えた結果、そういう可能性の話をしそうだねって思っただけだよ。ガブリエ君の棺桶なんて誰も作りたがらないだろうし、自分で作らなきゃってなっちゃうけどね」


「とーちゃん、かんおけってなんだ?」


「ん?棺桶ってのは、とーちゃんがこの世から魂だけ別の世界に旅立った時に身体を入れる箱だな」


「とーちゃん旅立っちゃうのか!?」


「エリ、とーちゃんは旅立たねえ。かーちゃんもだ。エリの前からはそう簡単にいなくならないぞ。今までとーちゃんとかーちゃんが理由なくエリの前から消えたことはあったか?」


「ない!」


「そうだ、だからエリがいいよって言うまでとーちゃんもかーちゃんも旅立つことはねえ」


「エリュアちゃん、ガブリエ君もアイナ君もそう簡単には死ぬことはないよ、私が保証する」


とーちゃんとカエデ先生が言うなら大丈夫だろう。急にとーちゃんが旅立っちゃったら私は悲しい。とっても悲しい。そう思うとすごく泣きそうだ…


「エリュアちゃん、ガブリエ君を勝手に死なせちゃだめだよ、ガブリエ君とっても元気だしそう簡単にガブリエ君がエリュアちゃんとアイナ君残して死ぬことはないよ。おっと、アイナ君が来そうだね」


カエデ先生がねって言ったのと同時にかーちゃんが壁をすり抜けて私の目の前に!


「エリ!かーちゃんが来たわよ!エリを泣かせるゴミはどこかしら!?」


「お、おいかーちゃん!禁術使うなって言っただろ!」


「言ってる場合じゃないでしょう!!エリ泣かす奴はこの世に存在意義を与えちゃダメなんだから!!」


「アイナ君元気だねえ、エリュアちゃんの事は心配いらないよ、エリュアちゃんにちゃんとお話聞いてごらん?」


「壁からすーって出てきたぞ!そういう魔法が使えるのか!かーちゃん凄いな!」


「あ、あら?エリ?泣いてたんじゃなかった?」


「あのなかーちゃん…まあ俺達親バカなのは有名だからいいんだけどな…冷静になろうぜ…」


「とーちゃんもそういう魔法使えるのか!?カエデ先生は!?」


「エリ、世の中何が起こるかわからないものなのよ?エリのためならかーちゃんなんでも出来ちゃうんだから!」


「わたしもかーちゃんになったらなれるか!?」


「とーちゃんはそういう魔法使えねえなあ、カエデ先生もかーちゃんの魔法とまた違うし、人それぞれ使える魔法って違うからな」


「エリュアちゃん、さっきガブリエ君から聞いてたんだけど今日はデートじゃなかったかな?」


「あっ!今日はとーちゃんとデートだ!かーちゃんも一緒だといいって言ってたらかーちゃんが来た!つまりわたしは今最強だ!」


「そっかーエリュアちゃん最強なのか、羨ましいねえ。私も一緒に行きたいところだけど患者さんが待ってるからそうも行かないのが悔やむところだね」


「じゃあ今度カエデ先生もデートしよう!とーちゃんとかーちゃんとカエデ先生とわたし!きっと天地がひっくり返る楽しさになる!」


「あっはっは、物理的にもそうなりそうだねえ、そのデートを楽しみにしているよ」


「うん!」デートは楽しい方がいいに決まってる。カエデ先生はお仕事があるから、今度のお休みにデートしよう、今はとーちゃんとかーちゃんとのデートを楽しみたい。


「エリュアちゃん、先に待合室で待っててもらえるかな?エリュアちゃんのデート作戦をガブリエ君とアイナ君揃ってるからお話をしておきたいんだ」


「あ、サプライズ?ですか?」


「うーん、そう、サプライズ。エリュアちゃんを楽しませるための秘密計画だよ」


「はい!」サプライズされるのなら私は外で待っていた方がいい。大人の秘密話だから私が聞いても理解できないと思うし、デートのお話は後で聞いた方が私は楽しみが増えるから好きだ。




「かーちゃん…悪い癖だぞ、エリの前でそういうのやめろ…」


「でもエリの事になると話一切聞かずにブリアヌス帝国壊滅させたおとーさんにそんな事言われたくないわね」


「…あれについてはちっとばかりは反省してるよ…」


「ちっとじゃなくて大いに反省してもらいたいんだけどねえ。450万人の命を物理的に半日で消すって呪術師としては思い出すだけで気が滅入るんだけどなあ、魂になってなお貴族だ王族だギャーギャーうるさくてねえ、まあ怒りについてはガブリエ君の肩を持つけれど。私もエリュアちゃん大好きだからね」


「はい…大いに反省します…」


「アイナ君もだよ、エリュアちゃんの身を守るためなのはいいけど、エリュアちゃんの故郷でもあるナティス連邦を全て封印しちゃうのはなあ」


「うぐっ、でもエリュアに害あるものは封じて潰さないとと思って…」


「うーん…まあ二人が力を封じて今の環境を作り上げられたのは評価するよ。危険極まりない親御さんだなと同時に批評もするけどね、エリュアちゃんがとっても純粋に育ってるのはすごくほっとしているよ。ただねえ…」


「え?なんですか?危害でも?」


「即封印しましょう」


「落ち着いて。エリュアちゃんの成長具合、二人は気づかないかな?」


「「??」」


「肉体成長は著しく発達しているけど、精神成長が随分幼く感じないかな?まるで6歳児のような」


「「…」」


「エリュアちゃんはね、厳しいことを言うけど覚悟してね。一度君たちから離れるべきだ」


「な、ぜ…?」


「エリと離れるなんて無理です!」


「ガブリエ君がやや冷静かな、二人の愛情がもう大きいとかのレベルじゃないんだ、精神成長を妨げているんだよ。15歳くらいになると必ず心に1度か2度別の魂が寄ってきて魂から情報を吸収するものなんだ、君達一切近づけさせない環境を作っていることは、これはアイナ君が分かるはずだけど、どうかな?」


「はい…そうです、エリに寄って来るものは消滅させてます…」


「ガブリエ君は結構友達いたじゃない?エリュアちゃんは今友達が何人いるかわかるかな?」


「学校の子供が3人です、あとは近所の子が今2人、男の子が1人」


「エリュアちゃんと心から話せる友達は把握しているかな?」


「…確認できてねえっス…」


「ガブリエ君は割り切っちゃったんだけど、エリュアちゃんは割り切る等考える力は持っているかな?」


「ないです…」


「二人の愛情がエリュアちゃんの魂に重すぎるんだよ、親としては大変いいことだと言いたいんだけどね、二人の重さがあえて表現するとこの星より重いね。すべての生きるものの魂を集めてもなお分が悪いほどに二人の愛情がのしかかっちゃってるんだ」


「「…」」


「ここで提案がある。きっと2人には酷な内容だよ。覚悟決めてたら返事してね」

mixi2で進捗報告…になってないけど書いてるような…書いてないような…

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