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…あれ、寝てた?

短めだけど更新ギリギリ今日間に合ったー!

はっと目を覚ます。いつの間に寝てたんだろう?いや、これはたぶん気絶だな。よくやらかすんだよな。頭をぶつけたようで鈍い痛みが頭から伝わってくる。ホント私は昔からバカだよな…


時計を見ると5時。17時かもしれないのでPCのモニターを見てみる。17時27分…いやいやいや、時間の流れがおかしいでしょ、明らかにおかしいでしょ、え?日付がもうおかしいでしょ!どういう事!?寝たとか気絶とかとにかくその前に電話電話!携帯の充電切れてる!コードどこだー!差し込んで電源入ったのですぐに電話!


「すいません寝坊しました!」寝坊で済む話じゃないけど!


「寝坊にしてはずいぶん寝てたね、月曜から無断欠勤なんだけどこれでも寝坊なのかい?」


「あの、すいません、私の中では寝坊…としか言いようがないんです、金曜の夜から記憶が全くなくて、起きたら頭どこかにぶつけたようで鈍い痛みがして、あの、ほんとにすいません!」


「とりあえず北島君が生きてることは確認できたから、今はOK、としたい所だけどね、会社としても都合があるんだよ。それはわかるよね?」


「はい…すいません…」


「まあ処分については僕が全力回避させるからさ。来週は大丈夫そうかな?病院の必要はありそう?」


「何とも言いづらいですね…どう説明すればいいのかわからなくて…あと時間が時間なので救急外来扱いでしょうから。多分現金の持ち合わせが…」


「北島君の頭が心配だから病院行って、お金は僕に任せてくれていいよ」


「でも…」


「いいからいいから、そうだね、じゃあ上司命令使うよ。病院に行ってね。領収書はいらないよ、病院の名前と住所教えてくれたら僕が後で直接支払いに行くから。北島君はとにかく自分の事を最優先に考えてね。これも上司命令だよ」


「ありがとうございます長沢部長…このご恩は…」


「恩なんか犬に食べてもらうよ、北島君は僕の命令で仕方なく病院に行く。上司命令に従うだけだから恩も何もないでしょ?」


「うう…それがありがたいんですよおながさわぶちょお…」


「はーいはい電話越しでもわかるような泣きかたしないで病院行く支度しようね」


「はいー…急いで準備しばすう…」


「これは僕が泣かせたのかな?泣かされてるの僕なんだけどなあ?メールに病院の住所かリンク送ってね」


「承知いたしました長沢様!」


「さまかー、僕さらに偉くなっちゃったなあ、交通費は大丈夫かな?ふらつくなら迷わず救急車だよ?頭は重要で慎重に看てもらわなきゃいけないからね。気持ち悪いってことはあるかい?」


「うーん…頭だけじゃなくて色々怖いです…」


「ぶつけたとかぶつかったとかかな?頭だけじゃなくて他にもあるかもという事かな?」


「…すいません、自分に何が起こったのか全く見当がつかなくて…」


「難しいね、素人判断する問題ではなさそうだから救急車呼んで。通話切るからすぐに呼んで全部終わったら僕の携帯に連絡して、電話でもメールでもいいから」


「はい…」


「まだお大事にとは言わないよ。僕は北島君の無事を確認しないと安心して眠ることができないんだ、だから僕のために救急車を呼んで。僕宛じゃないよ?」


「わかりました…では失礼します…」はあああ長沢部長に失望されたかなあ…。丸一週間寝てたってことだよね?金曜の帰りに飲み会あって飲んで…誰と飲んだんだっけな…記憶が全くないな、もしかして事故にあったとか?骨が折れてるとかはなさそうだし…パジャマに着替えてるし…うぅ、失禁してる…水分と塩分摂らないと死んじゃうんじゃなかったっけ?でも生きてる…よし、よくわからない!救急車呼ばなきゃ…117だっけ?あれ?177?救急車呼んだことないからわかんないよ!この世はわかんないことだらけじゃない…110は警察だよね。通報は何度かしてるからわかる。


とにかく着替えなきゃ、失禁そのままは嫌だ。私はそこまで自分を捨ててない。髪は後にして汗とか流そうと思って鏡を見…いや、知らない女の子が写ってる!え?誰これ!?私じゃないよ!いやいや落ち着け落ち着くんだ私、あれか、脳か!脳がおかしいんだな!?じゃなきゃ色々…ダメだ…おかしいのは私の身体だ。髪も銀色なのか白なのか…長いし…ええーウソでしょー?誰か嘘だって言って!誰が言うの?私しかいないよ!


「とーちゃーん!」


え?とーちゃん?お父さんの事?え、お父さん?いや、お父さんこの前1周忌迎えたばかり…でもないのかもしれないぞ?日記書いておけばよかったなあ…こんな時に日記とかあれば記録として残ったのに…とにかく冷静で的確な判断が必要なんだけど、今の状態で冷静で的確な判断できないよ!急に髪が伸びました!色も変わりました!身体の状況が色々変わってます!顔も可愛くなってます!もしかしてメガネいらずなのかも!?…遠くがよく見える…落ち着くんだ私…混乱は負けだ…助けは最悪どうにかなる。今はとにかくシャワーだ…もう考えがめちゃくちゃだよー!シャワー行こう!




信じられない。下着が合わない。というか身長も小さいんだこれ…でも出てるところは出てるしくびれてるところはくびれてる…望んでない身体つきになってる…私は私の見た目結構気にいってたのに…これじゃなんか変な男に寄って来られちゃうんじゃないか?そういうの嫌だから地味でいようと思ってたのに…アイデンティティの崩壊だよ…ごめんアイデンティティってわかんないで使ってる。誰に言い訳してるの?下着はどうしよう…身内に相談しようにもこれじゃ誰だ?ってなっちゃうしなあ…保険証も大丈夫かなあ…?見た目中学生か高校生かだよこれ…制服は実家だし着られるかどうか…?待ってもしや着られる服ないんじゃないか!?ええー私なんか悪いことしたのー!?悪の秘密結社とかに変な薬飲まされてこうなったとか?漫画だよそれは!とにかく…なにか着ないと…救急車呼べないよ…長沢部長…はダメだな。吉田君…男の子はまずいな、美緒ちゃんはどうだろう!…あれ?眠…待って髪を乾かさないと…ダメだ…せめてベッドに…


私はそこで寝てしまった。ベッドにたどり着くことは叶わなかった。

色々考えてたのに全部放棄したな!指が滑った?ほおーキーボードで滑るのかー…

おい。真面目に考える気はないのか?ないのか!ならそのまま進め!

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