ご飯の前のエネルギー補給
一回区切ります。
3人ともすっごい顔してるんだけど、そんなに?私そんなに爆弾だった?まあいいか。あっという間に脱がされた下着とパジャマを着て椅子にちょこんと座る。この家の物はガブリエさん基準なのかアイナさん基準なのか、とにかく背が高い、椅子もテーブルも。私は幼稚園児なのかな?ってくらい高い。必然的に物を上から見ることができない。ん?なんか焦げてる匂い?
「あのー」
だーめだ固まってるわー…
「焦げてますよー!」
大き目な声出したつもりが凄い大きな声で私がビックリした…自分の声にビックリってバカだな私は…
「あ、ああ、おいかーちゃん!料理!」
いち早く硬直状態から帰ってきたガブリエさんがアイナさんに向かう。と同時に2人が硬直解除されたみたいでばったばったしてますなあ。カエデ先生もアワアワした感じ、多分珍しいんだろうなあこの光景。イレギュラーである私だからこそこういうのが見られるんじゃなかろうか?
「あらー!私が失敗するなんて久々だわー!」
「どうやら私は邪魔なようなので…なぎささん、お話よろしいですか?」
ばったばた状態からのリカバリー早いなぁ。慌てるって状況の経験少なかったのかな?カエデ先生までそうだったの?と考えてたらカエデ先生が私の、この場合エリちゃんのおでこか、に右手を優しく当てて。
「少々失礼しますね…うん…なるほど…ほうほう…うーむ…」
なんというか、さっきの触診とは違う。頭を通して私そのものを視ている感じかなぁ。少なくともこれは私に対する相槌じゃないよね、私何も喋ってないし。その間にどうやら料理のリカバリ完了した様子が聞こえたんだけど振り返るわけにいかない、カエデ先生が視てるからね、目的はわからないけど顔が真剣なので邪魔しちゃいけないんでしょ?ただ、お話はどこ行ったんだろうね?一方的に納得されてもなあー。
「うん、エリュアちゃんが楽しそうで何より」
「はーいご飯できましたよ、エネルギー剤もバッチリ!」
「俺はまずビールだなー」
カエデ先生は満足げに私の額から手を放してアイナさんは美味しそうな料理を次々運んできてガブリエさんはビールの缶を4つ「浮かせて」テーブルに置く。私のビール缶の横にはアイナさんが創造したエネルギー剤が52錠。これって一気に飲んじゃっていいもんなのかな?まあビールで一気に飲みこんじゃおう。あれ、このビール旨いね。日本のビールと似てる。
詰まっちゃったから一回ここで区切ってこの先どうするかなーと考えます。




