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異世界?とーちゃんどこにいんの?  作者: ゆみすけ


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24/29

なるほど、ここが異世界か!

異世界編!そんなに長くないはず!と思いたい!早く原宿から帰ってくれないかね!?

さてどのくらい寝ちゃったか…うん。これ間違いなく異世界だな!前世はあれか?エリちゃんに任せてってやつか?まずは目を開けて最初に見たおそらく天井を見てそう思ったのよ。さっき原宿にいたしその時外だったからさあ。今間違いなく室内だよ。あとすごく静か。なんだろう、そこそこ涼しめかな?


まずやることと言えば、私の現状確認だ。女の子の部屋っぽいね、ところどころ可愛い小物がある。お、大きな鏡らしきものはっけーん。姿を確認すると、エリちゃんが映ってる。ってことは、間違いなく異世界!というかエリちゃんの世界だ!…なんというか、異世界モノの世界かー…大抵は向こうで死んじゃってチート能力得て無双したり…魔王倒しに行ったり…えーめんどくさいな…エリちゃんの代わりに私がこの身体に来た?って事なのかな?ん?気配?え?気配でかい、それにこれ殺気じゃない?気配は2つ…遠くから視られてる感じが1つ…殺気に対してどう返せば…?


「誰だ」


うーん、名乗ってみる?日本語に聞こえたから…もしやとーちゃん?なのかな?


「えーと、北島なぎさです、エリちゃんの友達なんですけど」


扉がまあ勢いよく開いて、でっかい人とでっかい人が、そんなに驚かなくてもいいじゃない?ってくらい驚いた表情浮かべちゃってまあ。殺気が消えてるから名乗りの効果はあったしエリちゃんの名前出したのもよかったっぽい。

で、でっかい男の人が、見た目が凄いな、全身凶器だなこの人、どこから攻撃してもダメージ通せなさそう、隙無いし物理的にも無理そうだ、そんな人が両手出して私の手をめちゃめちゃ強い力で握ってきて、


「キタジマナギサ!エリがお世話になってます!俺はガブリエ=ハザンバ、エリの父親です!こちらはアイナ=ハザンバ!母親です!」


「えーと、エリちゃんがいうとーちゃん、が貴方で、そちらがかーちゃん、ですかね?」


「はい…はい!よかった…エリの世話してくれる人に会えるなんて期待はするものじゃないと言われたので…」


「あー、もしかして今視線感じてる正体ってカエデ先生ですか?」


(よくわかりましたね、カエデ=ファニタイズです。ニホン語に不自由はありませんか?)


『今のところないですね、カエデ先生はエリちゃんの監視?観察?それとも診察ですかね?』


(どれも兼ねています、今診察中ですが終わり次第そちらに向かいます)


うーん…日本語とニホン語の違いもあるんだろうけど、カエデ先生はなんか翻訳かけてる感じだなあ。まあカエデ先生はこれから来るとして、まずはご両親にご挨拶かなあ。


「えーと、改めて、日本で会社員やってる北島なぎさ、31歳です。独身なのでエリちゃんに大きな影響はありませんのでご安心ください」


「改めての挨拶ありがとうございます。私も改めて、アイナ=ハザンバ、36歳のダメな主婦です。エリのことになるともうホントにダメなので困ってます」


「かーちゃんはダメじゃねえよ、抑えられねえ俺が悪いんだって」


とーちゃんかーちゃんの仲は良好、うんうん、仲がいいのは良いね。ギスギスしてたら説教でもするかと思ったんだけど。ん?36歳!?かーちゃん美しすぎるが過ぎないか!?エリちゃん産んだんだよね!?エリちゃん15歳だよね!?私の姉ちゃんより若いし美しいぞ!?エリちゃんと髪色は真逆の黒髪で腰まで伸びてる艶やかさが映える顔立ち!化粧はしてないみたい、もしくはナチュラルメイクなのかな?子を成してなお美しいのか…姉ちゃんも綺麗だなーとは思ってたけど、芸能人顔負けじゃん。ごめん芸能人よく知らない。そしてとーちゃん、見た目が凄いな、見たら死ぬ系の怖さじゃなくて筋肉ってそんなになるものなの?って。顔もいい。銀髪だからエリちゃんはバランスよく両親の血を引いてるんだねえ…ただ、とーちゃんとにかくでっかいわ。見た目は筋肉すげえなーなんだけど、絶対にこいつに逆らってはいけない、って思わせる力が見えるな…なんだろう、オーラとか存在感ではないんだよなあ…?理解ができないんだけど、存在感なのかなあ?心に訴えかけてくるような…


「あの、キタジマナギサさん…?」


「あぁ、失礼しました。眺めすぎました。エリちゃんが当たり前に過ごしてるこの環境に今のところ順応出来てなくて…」


「あぁ、そうですね、かーちゃん、俺の封印一回解いてくれねえか?」


「あら、キタジマナギサさんを殺しちゃうつもりなの?」


「いや、多分キタジマナギサさんなら大丈夫と踏んだ」


「えーと、なぎさでいいですよ?いちいちフルネームは長いでしょう?私も…この場合とーちゃんかーちゃん呼びの方がいいですかね?あーでもそれじゃ失礼か…ガブリエさんとアイナさんでいいですか?見た目はエリちゃんだから違和感出ちゃうと思いますし、それでも私は初めましてですから」


「ではなぎささんと…俺らはガブリエ、アイナで呼んでくれると嬉しいです。魂は間違いなくなぎささんなんで」


「わかりました、ガブリエさん、封印とは?」


「あの、死なないでくださいね?」


「え?はい」


エリちゃんの身体で死ぬわけにいかないから耐えるしかない、耐える?物理的な意味で?精神的な意味で?耐えるで合ってるの?感覚としてはそんな気がした、直後。あー、なるほどなるほど、走馬灯ねこれ。精神に訴えかけてくる奴だったか。まあその程度なら問題ないんだけどねえ。


私の目の前にいるのは、おそらく身長が2階建ての建物より大きくて、ダンプカーのような質量感。床とか大丈夫なの?間違いなく見たら死ぬね、死神すら裸足で逃げそうなくらいの存在感。あー、神様かな?


「すごいわねー、おとーさんのこの姿見て特に何も感じてない、どころか攻撃してみたくてうずうずしてる感じだわー、なぎささんって今エリがいる世界の破壊神なのねー」


「いえいえ、私しがない会社員ですよ、神だなんてそんな」


ガブリエさんの先制攻撃!私は拳でカウンター!でも手の長さが全然違うから拳で返すのみ!いやこの質量半端ないな!お家じゃないのここ?衝撃とか大丈夫なの?私はそこが心配なので少し力緩めて衝撃を吸収する。何を思っての右ストレートなのかわかんないんだけど、特に思う事がないかなぁ、この程度?とは思ったけど。


「ガブリエさん、『本気』出すなら場所わきまえてください?」


なんか試されてるっぽいので挑発する。本気で来るならエリちゃんの今の力ってどのくらいか試せるからね。間違いなく手加減されてるんだもん、衝撃がどこにも漏れてないし。漏れてない理由はアイナさんが結界張ってるから、とはまだ私は知らないんだ。知ってるじゃんって?言われてないから知らないんだもん。気配があってもね。なんなら知らないふりしてこの気配砕いてみようか?

バトルというか、喧嘩でもなく、手合わせ。

エリの身体は今どこまでの力を持ってるんだ?というとーちゃんの気持ちをなぎさにぶつけている感じ。なぎさが破壊神?あー確かになりそう。とーちゃんこの世界の破壊神だから。

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