大人の味…美味しいんだなあ…
衝動で書きました。7月いっぱいは更新しないんじゃなかったの?
さて…替え玉18枚目に入ってる訳なんだけど…エリちゃんの身体は燃費悪いな…まあれだけの破壊力持ってるなら当然なのかもしれないけど…前だったら3枚でお腹いっぱいだったしな、それに比べると…いやーこれは相当金を稼がないと食費がキツいぞ…
「なぎさちゃん?まだお腹いっぱいにならないの?」
美緒ちゃんが心配そうな顔で見てる。そりゃそうだよね、桁違うもんね、まあでも18枚で1800円だから今のところそんなに困っているわけではないのだ。汁はお代わりできるところでありがたいって言うのもあるね。今まで汁お代わり無料は聞いたことないしなあ。
「さっきちょっと動いたからもうお腹減りまくりでさー」
まあ今日の帰りにでもどうにかしますかね。
「課長、食べたものどこに入ってるんですか…?」
吉田君は呆れ顔だねえ。エリちゃんの身体だとホント無限に行けそうなんだよなあ…何かで改善できたらいいんだけど…
(なぎさちゃんらーめん美味しい!もっと食べたい!)
エリちゃんがめちゃめちゃ嬉しそうだから今はまあいいか、とにかく食べられるところまで食べてみようか、どれだけエネルギー使うのか気になるところもあるし、うーんでもこの後もまだ食べるしなあ…
『ねえエリちゃん、この後もまだまだ食べるんだけど、お腹いっぱいだと食べられないんじゃないかな?』
(いっぱいたべられるの!?いっぱい食べたい!)
うん、若干伝わってないね。まあいいか、一度気が済むまで食べたらいいんじゃないかな?どこまで食べられるか気になるし。
そう思っていた私がバカでした…108枚目突入ですよ…さすがに申し訳ないから20杯ごとにラーメン頼んでますよ…それでも満腹感得られてないからこの身体がおそろしい…
『ねえエリちゃん、そろそろ違うもの食べない?ラーメンだけじゃ飽きるでしょ?炒飯ももう5杯食べてるし…』
(おいしいよ?)
あ、ダメだ。エリちゃん夢中だ。ここで止めよう。
「なぎさちゃん大食い選手権で優勝行けるよきっと…どうしたのそんなに…」
美緒ちゃんがさすがに引いてるな。
「いっぱい食べられる課長かっこいいです…」
引きつった笑みを見せるんじゃないよ吉田君…
『エリちゃんそろそろ他の店に行くよー、あたしコーヒー飲みたくなった』
(こーひー?)
『黒くて苦い飲み物だよ、エリちゃん飲めないかもしれないけど我慢してね』
(いいよー)
最後の麵を啜って、炒飯食べきって、よし。
「ごちそうさまでした」
(ごちそーさまでしたー)
うーん、店員さんのなんだコイツって顔…そりゃそうだよね…どこに入ったんだ?って思うよね…でもしょうがないのよ、ここで止めないと食いつくし系女子になっちゃう…コース料理とか絶対無理だねこの身体だと…ハンバーガーだと何百個レベルなんじゃないかなあ…
「さーて珈琲飲みたいなー、いつものとこでいい?」
「今日土曜だから混んでるんじゃないかな?」
「せめて煙草吸いたいなー」
(煙草の匂いいいなー)
「課長の見た目で煙草って大丈夫なんですかね?」
そうだった…加熱式なら、加熱式ならどうにかなるはず…!と思ってたんだけど美緒ちゃんが助け舟を出してくれた!
「私の車の中で吸えばいいんじゃないの?コーヒーは流石に缶コーヒーかコンビニコーヒーになっちゃうけど」
「よーし!んじゃコンビニでコーヒー買って車の中だ!」
(こんびに?でこーひー?)
『まあお楽しみってことで。エリちゃんあったかいのと冷たいのどっちがいい?』
(どっちも!)
『欲張りさんだねー、んじゃ今は冷たいのにしよう、あったかいのは後で』
(うん!あのねなぎさちゃん、美緒ねーちゃんとにーちゃんと手をつなぎたい!)
『お?んじゃ交代するかい?』
(こうたーい』
(エリちゃんすっごいスムーズに交代できてるね、偉い!可愛い!)
『えへへー』
「どうしたのなぎさちゃんにっこにこで、そんなにラーメン美味しかった?」
「美味しかった!美緒ねーちゃん、手をつなぎたい!にーちゃんも!」
「あ、エリちゃんに代わったのか。手をつなぐのねー、私は右がいい?左がいい?」
「ひだり!」
「じゃあ僕は右手か…だ、大丈夫かな…?」
私じゃないから大丈夫だよ吉田君、エリちゃん悲しませたら叱るからね?なんて思いながらもしっかり手をつないで3人で仲良くコンビニでコーヒー買って車に戻りましたよ。美緒ちゃんが苦いけど大丈夫?って声かけてくれてたけど大丈夫!ってエリちゃんの力強い一言で。
「さてそろそろ服を買いに行きますよー、エリちゃんシートベルト大丈夫かな?」
「さっきやったから大丈夫!コーヒーと煙草!」
「煙草はなぎさちゃんのバッグに入ってないかなー?」
「駐車料金払ったよ、どこへ買いに行くの?」
会話がごちゃごちゃしてるね。エリちゃんがとっても馴染んでるからいいと思うけど。二人に早いうちからエリちゃんのこと言えてよかったかな。
「はいエリちゃん、アイスコーヒーだよー、なぎさちゃん必ずブラックで無糖だからいつものだけど、エリちゃん飲めるかな?」
「飲んでみたーい」
「はーい、じゃあどうぞ」
「ありがとー…美味しいな?」
「僕もブラックの方がいいのかな…?」
「それは好みに合わせてでいいじゃない、ブラック飲めたら大人って今そういう時代じゃないでしょ?大人でもコーヒーダメな人だっているんだしさ」
「でも川崎さんもブラックだよね?」
「私の好みに合わせてくれるのー?」
「え、あ、う、うん、川崎さんと課長に合わせたい」
吉田君、健気だねえ。それはともかく煙草だ。最後の紙巻だから大事に吸いたい。
(エリちゃん、煙草吸いたいからバッグから取ってくれないかな?)
『どれが煙草だ?』
(緑色の箱ないかな?その中にライターも入ってるんだけど)
『うーんと、これ?』
(そうそう!火のつけ方は…わかんないよね)
『らいたー?で火をつけるのか?』
(そうだよー、まあこれが最後だけどねー)
『え、最後なのか?』
(うん…見た目的にどうにもアウトなんだよ…これからは加熱式を吸います)
最後の煙草…うん、これで思い残すことはない。エリちゃんがブーブー言ってるけどこれは流石に納得してもらわないとなんだよ。残念ながら見た目と似合わないんだよ…エリちゃんを説得しつつ目的の原宿に到着。相変わらず人が多くて嫌になっちゃうなあ…
エリュアが魔法で火をつけちゃったのでライターの使い方は結局わからなかったのです。
エリちゃん魔法はダメーってなぎさを無視した結果なんですけど運良く魔法は誰にも見られませんでした。なぎさの運の良さはエリュアにもしっかり継承されています。
まあこの後で結局紙巻吸うんですけどね、それは没ネタに書きます。




