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異世界?とーちゃんどこにいんの?  作者: ゆみすけ


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切り替えの術を覚えた!

だから勢いよすぎなのよ…今何時だと思ってんの…?

「さてあんまりべったりになっちゃうと困るよねえ、あなたのお名前教えてくれるかしら?私は美緒、それはわかってるでしょ?」


美緒ねーちゃんが急に離れて手を取って私の顔を見る。なぎさちゃんごめん、私はもう私の事を言っちゃう。


「エリュア=ハザンバ…15歳です…」


「そっかーエリュア=ハザンバちゃんなのね、なぎさちゃんに、エリュアちゃんの事は秘密って言われたのかな?」


「うん、でも言っちゃった…なぎさちゃんに怒られちゃう…」


「大丈夫だよ、なぎさちゃんはそんな事でエリュアちゃんを怒ることはない!それでもしエリュアちゃんが怒られたらむしろ美緒おねーちゃんがなぎさちゃんを叱るから心配しなくていいんだよー?ところでエリュアちゃんは何をしようとしてたのかな?」


「えっと、顔を洗おうと思って、水をどうやって出せばいいのかわかんなくて…」


「ん?水?エリュアちゃんはわかんないか、水はこう出すんだよー」


と言ってレバーを上に引き上げたら水が出た!壊れたんじゃなくてこうやって出すのか…なぎさちゃんに怒られなくてよかった…


「エリュアちゃん、水出すので苦戦してた?」


「うん…」


「まあ、えーっと、力也君に何て説明しようかなー、エリュアちゃんは出来れば隠しておきたいでしょ?なぎさちゃんは私が何とかするから、力也君をどうするかだね」


「りきやくん?あの男の子?」


「そう、鏡力也君だって、なぎさちゃんに弟いたっけなあ?あー、もしかして甥っ子かな?」


「おいっこ…?」


「なぎさちゃんがたまに甥っ子がーって言ってたからね、そういえばなぎさちゃんはどういう状態なの?昨日の病院でたまになぎさちゃんらしからぬこと言ってたのはエリュアちゃんだよね?」


「うん…私…」


「じゃあ今はエリュアちゃんの中でなぎさちゃんが寝てる感じかな?」


「…そうかもしれない、なぎさちゃーん起きろー」


なぎさちゃんに話しかけてみた。けど無反応。


「まあ起きた時に私に教えてね、エリュアちゃんお腹減ってない?減ってるなら喫茶店でモーニング食べよう、いやもうモーニングって時間じゃないな、そういえば今日はその格好でお出かけるのかな?なぎさちゃんから特に何も聞いてない?」


「えっと、美緒ねーちゃんと買い物行くんだけど、私は寝ちゃうなあって言ったんだけど、なぎさちゃんが寝てて私が起きちゃった…夢の中で寝て起きるって変な感じ」


「ほうほう、エリュアちゃんはここを夢の中だと、そうなぎさちゃんに言われたの?」


「うん、なぎさちゃんがここは夢だから、でも秘密だよって約束してて、でも約束破っちゃって…なぎさちゃんとの約束破っちゃった…」


「大丈夫だよエリュアちゃん、とりあえず顔洗おうか、なぎさちゃんについては美緒おねーちゃんにお任せ!」


「うん…」


なぎさちゃんとの約束をすぐ破っちゃう私はいけない子だ…


(んー…あー眠いなー、日光浴びた方がいいのかなー…)


「なぎさちゃんごめん!」


(あれ?エリちゃんおはよ、エリちゃんが表に出てきたんだね、んで美緒ちゃんがいると。リッキーいるかな?)


「…怒られる?」


(エリちゃんは起きただけだよね?なんか変なこと言っちゃった?)


「美緒ねーちゃんって…」


(あー、美緒ちゃんには遅かれ早かれエリちゃんの事は言うつもりだったから大丈夫だよー、あたしがエリちゃんを怒る理由にはなんないよー、そだね、仕事中は出来れば表に出ないでほしいんだけど、それ以外は表に出てた方がいいかもねー)


「あ、のさ姉ちゃん、俺寝たい…」


といって力也が出てきた。おーおーこってり説教受けたなこれは。中一の徹夜はさぞつらいだろうに。まあ寝かせてやるか。


(エリちゃん、交代できるかな?)


「どうやって交代すればいいんだろう?交代ってなんだ?」


「え?俺も顔洗え?」


「あ、えっと…」


(あー、エリちゃん、堂々と洗っとけ!って言っちゃいなー)


「堂々と洗っとけ!」


「顔洗うのに堂々とする理由がわかんねーけど洗うわ」


(あー、まあ伝わったからいいか。エリちゃんの意識をあたしの方に持ってこられないかな?出来なさそうなら今日一日このままで過ごすことになるけど、まあそれはそれでいいんじゃないかなーとなぎさお姉ちゃんは考えてます)


(りきやくんにお姉ちゃんって言われたし、携帯でもお姉ちゃんが映ってたけど、なぎさちゃんの周りはお姉ちゃんでいっぱいだな)


『なぎさお姉ちゃんもいるよ?お?あたし主導になったな、うんまあこれならどうにでもなるでしょ、エリちゃん今どうやって切り替えたかわかるかなー?』


(あのね、ごめんなさい、魔法でぽいって切り替えてみたんだ…)


『うんうん、正直でよろしい。見えてないから大丈夫だよー、あたしがエリちゃんに怒ることは滅多にないから安心していいよー、さて美緒ちゃんに何ていえばいいかなー』


なぎさちゃんもお姉ちゃんって言われたいのかなあ…?ずっとなぎさお姉ちゃんって言ってたから…でも私の見た目だから、なんかお姉ちゃんって言いづらいんだ。


「リッキー眠いかー?」


「眠いよ、姉ちゃん一緒に寝よう?」


「一人で寝なさいよマセガキ、あたし買い物行かなきゃなの。色々買わなきゃなんないから。それともリッキー荷物持ちでついてくるかい?ねっむい中原宿だよ?」


「いきてーけど眠い…あー姉ちゃん、これをお母さんから渡せって言われたんだ」


…まーたいつもの現金書留だよ…ついに力也を使って受け取らせようとしたのか…まあ今日は服買うし今回は受け取るかなあ…つかいくら入ってるんだ?と開けてみたら50万円…妹に送る金額じゃないだろこれ…私そんなに貧乏アピールしてたっけか?今はとってもありがたいんだけど!


「ねえリッキー、これお母さんに郵便局に持っていけって言われてなかった?」


「んーん、直接持っていけって」


「んであんな時間に来ちゃったの?」


えーなになにー?と美緒ちゃんがマグカップ持ってきた。コーヒーかな?ちょうど飲みたいなって思ってたとこだからありがたい。


「さて、美緒ちゃんにアイコンタクトは通じるかどうか…」


「なぎさちゃん?それは言葉に出すもんじゃないよ?心の声のつもりかもしれないけど丸聞こえだよ?今日はなんだかおもしろい日だね?」


「アイコンタクト…?」


「ああ、力也君は気にしなくていいよ。うんとね、私達夜まで帰ってこないと思うけど留守番できるかな?おうちに帰る?帰るなら送っていくよ、私が車だし」


「あー、じゃあ帰ろうかな。川崎さん送ってくれますか?」


「いいよー、おうちの住所わかるかな?なぎさちゃん、いいよね?」


おかしい、私がじゃなくて美緒ちゃんが会話をどんどん進めていってる。あれ?そういや吉田君どうした?来るんじゃなかったっけ?


「そういや夜中吉田君にナンパされたんだけど、当該者(よしだくん)見当たんないなー」


「吉田君もう車の中で待機してますよ、もうそわそわしまくりで大変だったんだから。そうか、吉田君はナンパしたのか。ガッツあるじゃない」


んー、お腹減ったし、今何時だろ、で携帯見たらバッテリー大ピンチじゃん!残り3%ってなによ!?せめて充電しといてほしかったな…モバイルバッテリーあったっけ…?

もうだいぶ変わってる設定でございますー


川崎美緒23歳女性。150cm40kg。なぎさ大好き。見た目変化後は狂化的に可愛い連呼。なぎさを抱きしめてスリスリする事が最近の趣味。女子高生と間違えられやすいので今のなぎさと原宿に行けば危険。考えはなぎさよりかなりしっかりしているのでなぎさの面倒を見ることが多い。JK時はギャルだったが性格に変化はなくJK時陰キャ陽キャ関係なしで積極的に声をかけているので結構オタ趣味に理解がある。大人数も少人数も特に気にしないが性格とか特性とかあるよねとー相手の考えを尊重するのでとってもモテる。のに処女。性的興味は男のはずだけど今はなぎさが可愛くて忙しい。なぎさ相手にお姉ちゃんぶっちゃう。わからないことはとにかく聞きまくる。エリュアが出た時もお姉ちゃん要素あふれまくり。ブレない娘。

エリュア出現後なぎさに合鍵を渡されたのでエリュアの面倒も見ることになるのかと狂喜乱舞。出来る限り早いうちに出したい。超お姉ちゃんぶってほしい。

3姉弟の長女なので男の子の機微も把握。この子絶対いいママになる。

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