本能のままに生きすぎてないかこいつは?
ノリで書きました…
「で?」
「いや…あのさ、えっと…」
力也は正座で私はあぐら。向かい合ってお話を聞こうかと思ってこの態勢なんだけど、力也がチラチラ私の下の方ばっかり見てるんだよね。せめて顔を見なさいなと思うんだけど、まあ色々おかしいだろうし今はいいかな。ただ力也が何を考えてるのか全く分からないので私としても困るんだよ。なんでこんな時間なのかを力也に問い詰めてもしょうがないし…姉ちゃんなんでまた可愛い一人息子をこんな時間に私の家に向かわせるような無謀をさせるかねえ。
「あ、のさ」
「うん、とりあえず言ってごらん?」
「な、なぎさ姉ちゃん、って呼んでいい?叔母じゃないんだもん、なんかもう可愛い女の子だもん…さっきは衝動的に手が伸びてさ、「ほかの人にすんな」って言ってたじゃん、それは叔母、じゃなくて姉ちゃんにならそういうことしていい、って事だよね?」
はぁーこーのマセガキ、お前去年まで半ズボンでキャーキャー言いながらセミ追っかけてたじゃん…男子三日見なかったら刮目だっけ?見たの先月だよ?大体1ヶ月くらい前だよ?充分刮目する頃だな…ちょーっとマセガキになりやがって…そんな風に育てた覚えはありませんよ?まあ育ててないからなー…
「まあ、うーん、リッキーはお姉ちゃんが欲しかったの?」
「その、あのさ、なぎさ姉ちゃんなんだよもう…見た目普通に姉ちゃんじゃん、なぎさ叔母も可愛かったんだけど、叔母の貫禄があったからさ」
「リッキー、それ遠回しにデブって言ってるんだよ」
「え、違うそんなことないそれ違う!なんだろ、もっとザ・叔母って感じだったんだけどさ、今のなぎさ姉ちゃんどう見ても姉ちゃんなんだよ…」
「うーん…まあ見た目で混乱するのはしょうがないよねえ、まあいいや、お母さんに許可得たらあたしはリッキーの姉ちゃんになってやろう」
まあ妥協するかな。そういえばお母さんにも姉ちゃんにも今の姿見せてないよな?
「リッキー、携帯であたしを撮れ」
「ま、待ち受けにしていい!!?」
「慌てんな、それもお母さんの許可もらってから。撮ったらお母さんとばあちゃんに送りな。まずは二人の反応を知りたい」
「じゃさ、立ってもらえるかな」
「あによ、このままでいいじゃん」
「いや、その…」
「はっきりいなさいなー何よさっきからずーっと顔真っ赤にしてー」
「その…丸見え…」
お?下着が見えてたか、そりゃ中一男子には酷だよな、叔母の下着なんて萎えちゃうだろうし。姉ちゃんとお母さんに下着報告してもしょうがないしなあ。
「おーごめんごめん、目の毒だったでしょ」
「…すいません実は撮りました」
「え?無音カメラ?」
「…心に焼き付けた…」
「リッキー将来詩人にでもなるのかな?叔母の下着なんて嬉しくないでしょうに」
「ちげえって!姉ちゃん今めっちゃくちゃ可愛いんだよ!!俺の彼女になってほしい!!」
「おーいマセガキ落ち着けー、勢い余って叔母に告白するんじゃないよ、叔母が男苦手って前から言ってるじゃん」
「俺、男扱いされてるって事?姉ちゃんの男苦手が治った!?それは困る!」
中一男子の情緒はよくわかんないなあ。さっきから上がったり下がったり大忙しだねえ、煙草吸お。力也いるけどもうダメだわ、うん。
「リッキー、とりあえず大声出すなー、叔母煙草吸うからよけとけー」
「あ、俺も吸う」
「ん?リッキー何を吸うの?」
「え?これ」
取り出したのが、これ加熱式煙草モドキじゃん、はーこいつマセてんなあ。
「それリッキーの歳で買えるものなの?今うるさくない?」
「お母さんが買ってくれた」
「お母さんが買ったんならしょうがない、って叔母は言わないぞ?ダメでしょ未成年のくせにー、あんまり強く言えないんだけどさー、金がもったいないよー?」
「えーだってかっこいいじゃん」
「叔母から見たら未成年の喫煙ってすっごいダッサ!って思うけどなあ」
「そうなの?」
「そうなの。あたしもお母さんもそういう時期あったけど、すっごい後悔してるよ?こんなに金がかかるのか…って。お母さんは子を成したい!ってスッパリ止めたけど、あたしは無理だなあ」
「へえー、姉ちゃんが言うなら俺止めるわ」
「ねえリッキーさー、ナチュラルに叔母の事を姉ちゃん言うのやめなさい、まだ許可得てないでしょー?あんまり言うと叔母は拗ねちゃいますよ?」
ぷーっと頬を膨らませてみた、らこのマセガキシャッターチャンス!!って顔に出して…待って何連写してるの!?そんなに?そんなに君は飢えているのかな?
「マジで姉ちゃん可愛い!!超可愛い!!マジで彼女にしたい!!」
中一男子の心をかき乱す女、爆誕?力也の友達に私の画像とか拡散しないでほしいなあ…私はともかくエリちゃんの身体なんだからさー…
「リッキーいいから落ち着けよ、煙草吸いたいしここアパートなの、リッキーの声お隣さんに丸聞こえしちゃうから、迷惑になっちゃうからさ」
力也の家は一軒家だからそういう騒音心配ないんだけど、どうにもそのノリがそのままなんだよなあ…まあ中学生が騒音をあんまり気にすることもないよなあ…これなんて言えばいいんだろ…?
「あ、お母さんがビデオ通話したいって来たけど、え、待って姉ちゃんの姿をお母さんに見せたくないんだけど!」
「リッキーうっさいからちょっと黙りなさい。通話はあたしからした方がいいでしょ、その前に煙草を吸いたいの、いい?黙っとけよ?喋ったら何かしらの制裁があると思えよ?」
こういう時は恫喝に限る、んだけどダメだわ、私が何をどう言おうともこのマセガキには可愛く見えてしまうみたいだ…恫喝通じないなら痛覚に訴えかけるしかないか…なので力也の手を握りちょっと力を入れる。
「いてえ!ごめん姉ちゃん黙るから!待っていったい!」
「まったく…とにかくあたしがいいって言うまで沈黙を貫けよ?痛い思いするからね?させるからね?」
こくこくと頷いているのでまあ良しとするか。煙草に火をつけようとしたところで、エリちゃんのための1本だったと思いだして加熱式の方に変えてみた。店長に使用方法教わったから今度はバッチリ。お古の方は交換してもらいましたとさ。おしまい?誰に言ってんだ私は。しかもなんで疑問形なんだ。
「んー…思ってたよりは吸いごたえはあるんだねー…」
おい力也、黙ってるのはいいが無言で撮影するのはよくないんじゃないのかな?まだまだ子供だなあ…そりゃそうか、去年まで小学生だったんだからねー。
話が進んでないじゃん…蛇足ですいません…あんまり長いと読んでて疲れるにゃーと思ったので…
設定ー
かーちゃん
アイナ=ハザンバ
36歳女身長172cm体重62kg。身長以外はさすが親子と言える似た感じ。魔法、魔術に長けている。秘魔術を相当多く操る。エリュアの前で使うものは基本的に簡単な魔法。エリュアでも使えるものを見せている。
日本でいう東大法学部を首席で卒業レベルの頭の切れ。子供は好きじゃないけどエリュアが生まれて
「この世ははエリのために!」の結果呪術を学び最終的に自身の禁術と組み合わせとーちゃんとカエデ先生引き連れて地球に移住することになる。その際元の世界は滅ぼした。カエデ先生はわかっていたので対策を完了させている。
可愛いからこそ頑張ってほしいと思い叱っていたが間違いだと第一話から早くも気づく。
ガブリエをこの世界で言う幼稚園時見た瞬間結婚したい思いを爆発させている。ガブリエは根負けして結婚。
ガブリエエリュアの故郷を自分勝手に封印、解く理由はきっと見つからない。故郷はガブリエと同じ。
ヒトなので寿命は早い。
かーちゃんもだいぶ設定からズレてますねえ…まあ私の考えてることなんてこんなもんでしょ。




