加減が難しいな…
さっきイチオシレビューでバカバカ言いすぎてバカってなんだろう(哲学)
になっちゃったのでクールダウンしてました。嘘です今もしてます。
帰りにエリちゃんと脳内お喋り。思ったことがそのまま伝えられるの便利だね。なんだっけな、以心伝心とかと比べようもないんだよ、思ったことがそのまま伝えられるの。思っただけで思った言葉がそのままエリちゃんに伝えられるから翻訳も必要ないんだ。エリちゃんが言ってることも言語としては認識できないんだけど言いたいことは伝わってくる。故に私は完璧であると言えるね。何が完璧なのかは知らないけれども。深層で考えてることまではわからないみたいなのでこれは便利。
『エリちゃん難しく考えちゃってるねー』
(だって難しいんだもん)
『難しいお話だからって難しく考える必要なんかないんだよ?難しい話を難しい話のまま伝える方がバカなんだもん。相手にあわせたお話ができない事こそバカである証拠なんだよー』
(なぎさちゃんは私の言ってることわかるのか?)
『さっぱりわかんないよー、でもそのうち理解できるでしょ、最初はそのくらいで話を聞いとけばいいんだよー。バカな奴は同じことを言うから、何度か聞いてれば自分の言葉の中からこれ、っていう言葉が見つかったりするものだと思うよー』
(難しい…)
『エリちゃんそれだよ、難しいって思う前に聞き流しちゃっていいんだよ。なんならあたしが言ったことは忘れちゃっても大丈夫!あたしはバカだけどそれなりの事は知ってるからねー。エリちゃんはとりあえずあたしの話だったり、あたしが聞いた話を聞き流すところから始めようね』
(大事な話かもしれないのに?)
『大事な話だったらあたしが覚えとくもん、エリちゃんはまずお話ってこう聞くのかって所から始めよう。会話って結構大事だけどエリちゃんはおそらくそういう勉強をしてないと思うんだ』
(話を聞けっていっつも怒られるから…)
『重ねて言うけど大丈夫!あたしがなんとかする!まずは聞き流す!聞いたふりを覚えようねー。いいんだよ聞かなくても。難しい話いきなりされてもわかんないのは誰だってそうだもん、あたしも難しい話はさっぱりだからねー、結構聞き流してるし』
(うーん…)
まあエリちゃんにとっては難問だよなあ、話は聞かなきゃいけないって事はおそらく話された内容全部拾わなきゃいけないって思っちゃってるから…ラジオでも聞き流ししてみようかな?今のエリちゃんにはながら行動が必要みたいだ。
『エリちゃーん、帰って来たよー、ご挨拶はー?』
(…うーん…)
「エリちゃーんたぶん顔が深刻になってるよー聞き流しちゃえー』
(うーんうーん…なぎさちゃん、聞き流すって辛い)
『つらいかー、まあつらいなら今はいいかなあ、まずはただいまーの挨拶しよー』
「ただいまー!」
『声に出るくらい元気だねー、そんなエリちゃんにアイスとビールを味わう権利をあげよう!どっちが先かな?』
「アイスがいい!」
『オッケー、んじゃアイス先に食べよっか。開け方わかるかな?』
玄関の前でエリちゃんに身体の主導権半分移してみた、半分って難しいかな?と思ったけどエリちゃんと相性とか呼吸とかもとっても合うみたいなので結構すんなりできた。これならエリちゃんに色々やってもらいながら私はぐうたれることが可能なのでは!?
「なぎさちゃん、ぐうたれるのは良くないぞ。かーちゃんに怒られたことあるもん」
聞かれてたか。まあしょうがない。ぐうたれるのはまあ諦める。でもエリちゃんは色々感じてもらいたいからね、力加減がまだ私にはわからないから明日の美緒ちゃんとのデートのとき軽く測ってみるかな。
「アイスを食べよう!アイス!」
『エリちゃん、声が大きいからちっちゃく喋ろうねー』
(わかった!)
「エリちゃん器用なのか不器用なのか…触ってる感覚分かるかな?」
(わかるよー、なんかテナテナしてる)
エリちゃんの意志で手がアイスの袋を触る。テナテナ…うん、表現は様々なのよ。言葉なんかただの飾りだ。
(アイスって手で触っていいのかー…)
「うーん、出来れば触らないほうがいいかな、解けちゃうし」
(やっぱり溶けちゃうのか!?溶けてる感じがしないぞ!?)
「袋に入ってるからねー、開け方を一緒に覚えようかー」
(じゃあお手本見せてー)
「おっけー、でも一緒に開けようねー」
(はーい!)
力加減どんなもんだろ、よっと。軽く力を入れたんだけどアイスがグシャってなった…おー…エリちゃん加減を知らないみたいだな、そうかそうか…
(アイス!食べよう!何味?)
「これはバニラとチョコだねー、日本ならではのアイスなんだよー」
(ニホンでこんなアイス見たことないぞ…)
「エリちゃーん、ここは夢の中だよー、夢の中の日本なんだよー」
(あ、夢の中だった!じゃあ美味しかったとしても覚えてないのか?)
「覚えてなかったらまた食べればいいじゃーん!ビールもあるんだよー!あとは煙草もね!」
(もし私が覚えてて、もう一回同じことしたいって思って嘘ついて覚えてないって言ったらなぎさちゃんは怒るか?)
「その話を聞いた時点であたしにばれちゃってるからねー、噓にはなんないよー。でもそんな可愛い嘘なぎさお姉ちゃんは許しちゃいます!」
(わーい!)
「まあとりあえず食べようか」
(いただきまー…ん!)
『おーおー一口が大きいなー、慌てなくても誰も取らないよー』
口の中はチョコモナカアイスでいっぱいなので声は出せない、でも頭の中で会話できるからもう思うがままに食らいつくといいよ!
(なぎさちゃん!美味しいぞ!かーちゃんが作ってくれたアイスより美味しい!)
『それは良かった、あたしも昔おかーさんにアイス作ってもらったなー、おとーさんも目の色変えて食べてたもんなー…』
(なぎさちゃんのとーちゃんとかーちゃんはどこにいるんだ?お部屋が狭いからすぐわかると思ったけど、魔法なのか?)
『んーん、おとーさんとおかーさんは違う家にいるよー。あとおとーさんは去年旅立ったんだー』
(旅立った?)
「そう、あたしでは手が届かないところに。死んじゃったんだよ』
(死ぬのを旅立つって言うのか…)
「直接死ぬって言葉を身内に言いたくなくてねー、あの世に旅立ったんだって私は思ってさ」
(あの世?)
「あーエリちゃんの環境だとまだそういうのは理解できないか。私が住んでるこの日本では、この世とあの世っていうのがあってね」
(うん、アイス美味しい)
「お、エリちゃん凄い!今のを聞き流すっていう事なんだよ!エリちゃんあたしの話あんまり聞いてなかったでしょ!?今の感覚を覚えとこうね!」
(あ、ごめんなさい…)
「謝る必要はないんだよー、ここは褒めてるから照れちゃっていいんだよー」
(そうなの?)
「いやーもっと時間かかると思ったからさーエリちゃん結構飲み込み早いじゃーん」
(まだ飲み込んでないぞ、ごっくん)
「比喩も勉強しないとねー、うん、言うほどエリちゃんはバカじゃないと思うよ?」
(そうなの?)
「そうなの。エリちゃん誰かにお前バカだなとか言われたことはあったかな?覚えてなければそれでいいよー」
エリちゃんはバカなんじゃなくてモノを知らないだけだ、知識がないだけの純粋な子なんだ。もしかしたらしっかり教えることができたら凄い化けるんじゃないかな?おそろしい子…!展開来るかな?
エリちゃんは頭の中では正座が好きです。床に座る文化がなかったので。
なぎさの部屋で正座デビュー間近?正座ってなんだ?からかな?
え?無自覚に正座してるのか…エリ、おそろしい子…!!
んでなぎさ、お前そこまで考えられる設定じゃないはずなのだが?
急に何頭良さげなこと言ってんの?私が書いてるのになんで君頭良さそうなの?
書いてる私はなんなの?私差し置いてバカ辞めるのやめてくんないかなあ?
書く私が苦労するんですけど?ねえ聞いてる?聞けよ!




