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オルサポルタから始まった  作者: 泰藤
新しい人生は突然に
31/40

家族の絵と甘味

 

 帰宅ごあっさりと夢の世界の住人を堪能し、両親がかえってきたところで、起こされる。


これから家族3人でおでかけに行くので洋服も着替える。

両親はこの3日間かなり忙しく豪華列車の広報活動を頑張っていたらしく、殆ど会うことが出来なかった。

ちょっと、気にしていたらしく、ごめんね!とハグをされてちょっと苦しい。



「今日はどこへいくの?」


「ここには面白い芸術家が住んでいるので、家族の絵を描いてもらいにいくよ」


「えぇ、列車の開通記念も合わせて列車の前で家族3人の絵がいいんじゃないかしら?って話していたのよ」


「いい!家族の絵いい!すぐ出来るの?」


「いや、何か月か掛かるが、既に列車のスケッチは開通日から通ってスケッチをしてるそうだ」


「あとは、私達のスケッチをしてもらって、大きなキャンバスに描き上げてくれるのよ」


「へぇ~」


「さ!早速描いてもらう為に駅に出発だ!」


「わーい!」



と家族3人仲良く馬車に乗って駅に停車しているジェイブルーエクスプレスの前で絵描きの芸術家の人に描いてもらうことになった。


最初は室内で顔のアップやいろんなポーズで遊んでいるところなどを描いてもらう。

途中調子に乗ってキラキラマジカルスティックも出して振り回してみたら絵描きのおじさんも喜んでくれたのでキラキラしているエフェクトも絵に残して貰えることになった。


どこでも振り回してやんぜ!という気分だ。


お父様、お母様もそれぞれ個別でデッサンをして、最後に列車の前に移動をして家族で笑顔で立っているところもスケッチをしてもらって終了だ。


画家のおじさんは凄い人なのかお弟子さんも一緒に来ていて大きなキャンバスにもささっと絵を描き始める。お弟子さんが沢山の筆をもってスタンバイをしていて面白い。


お医者さんがメス!はい!ってやってるのが思い浮かんでちょっと面白い。

自然とニコニコ笑顔になってしまう。


数時間、画家のおじさんとお弟子さんの作業がある程度終わり、あとはアトリエに持ち帰って描いてくれるらしい。完成後のオルサポルタに納品してくれるんだって。楽しみ!



画家のおじさんとお弟子さんに挨拶をして、今度はアトレータで流行りの甘味を食べに行くことになった。

こっちで流行りだした甘味らしい。


オシャレなお店で個室に案内されて、出てきたのは果物を凍らせて削ったもの。

フルーツのかき氷のようなものでとっても美味しい。


冷たい食べ物は今まで一部の人しか食べる事が出来なかったらしい。

新しい物好きの人達で今とっても人気で暑い夏にはぴったりな商品なのでじわじわと人気が出ていて今一番熱いスポットらしい。


デートでも、今一番貴族女性に喜ばれる場所で予約がなかなか取れないお店なんだって。

はーん。つまり、両親のデートでもあるのね。

デザートに夢中だったけど、両親も仲良く食べててとても良い事だよ。

家族円満でとてもよろし。



翌日の朝には豪華列車に乗って帰宅の途につく。

列車を見学に来た人達やオルサポルタ行きに乗る人達や働く人達で駅はごった返していた。


駅とか空港とかってなんであんなにワクワクするんだろうね?

今日も帰るだけなのに胸がドキドキワクワクしている。




カラーン、カラーン、カラーン、とハンドベルを合図が鳴り響く。



「出発進行!」



掛け声の後に車両がゆっくりのレールの上を走りだした。


あっと、いう間に終わってしまったアトレータでの数日間。

両親とは殆ど別行動だったけど、行動範囲が今までよりずっと広がってとても嬉しかった。


街の雰囲気も違うし、あれだけ一生懸命に勉強と練習を繰り返した言葉も結構問題なく過ごせた。

まだ若いのと恐らく地頭が良いんだろうね。今のうちに沢山勉強して知識をいっぱい吸収しておくのが絶対にいいんだわー。と子供の頃の勉強の重要さを再認識した旅でもあったね。


将来はアトレータの学校に通うらしいから、授業でも言葉が違うわけだし頑張らないとね!



今日も自分専用の個室に案内され、数日ぶりのエイダンに再会してあんなことやこんなことをしたんだよ!とお茶の用意をしてもらった時に話をしたのだった。



そしてアトレータ行きの時には行けなかった食堂車や生演奏をしているラウンジルームなどにも連れていって貰って大感激だったよ。


前世で経験した食堂車の何十倍も豪華な作りにびっくりだったよ。

ラウンジルームにはピアノまで置いてあるし、バイオリンなども演奏もする人達もいて本当にここでドレスを着た大人達がパーティしてたって言っても驚かないよ。


あー。早く大人になりたいなー。あそこのバーカウンターでカクテルとか飲んでみたいよ。

なんて考えながら帰りも楽しくて、とっても美味しい列車旅の堪能するのであった。


帰りは異世界の車窓からごっこをすっかり忘れるくらいにはエンジョイしていたことを記しておこうと思う。

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