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四歳のお祝いと朝ごはん

この世界にきて数ヶ月。

近々、私は4歳になるらしい。


もうすぐお誕生日ということでパーティーが家族でささやかに行われるようだ。

ただ、我が家はセレブどころの騒ぎではなく、領主的な存在ではないかと最近気がついた。


なぜなら私の誕生日に城下で子供達に焼き菓子が配られるそうで、かなり前からこのプロジェクトに向けて人員を配置し、街をあげてのイベントになるらしい。


この為に、砂糖や小麦粉、バターにミルクなど大量に準備や手配がされており、今年はドゥミセック、所謂半焼きのお菓子が振る舞われるらしい。

マドレーヌとかフィナンシェとかそんなやつね。

これがまた、とても美味しい。焦がしバターとアーモンドプードルのバランスがとても良い。

いくつでも食べられそうな味わいで私が街の子供なら何回も並んで貰いに行くだろうなと思える美味しさ。


しかも、うちの一族はお金儲けが結構好きらしく色んなビジネスを幅広く展開している模様。

だから、凄い数のお菓子を皆に配るのも富の還元の一つと考えているらしい。

子供の誕生日祝いに配るお菓子なんて痛くも痒くもない金額なんだろうね。凄いよ。



私たち一族は最初は森でのんびり皆仲良く暮らしてたらしいんだけど一族の容姿がキラキラしいので人攫いなどに狙われやすかったらしい。


このままじゃイカン!

抵抗する力を持たねば我等が滅んでしまう!

と危機感を持った昔の人が頑張ったらしく、皆を守る為に小さな国を作ったらしい。


ただ、うちの一族はそこで武力特化の方向にいかなかった。

うん…。

筋肉モリモリにはなれない見た目してる。

だからこそ狙われたんだろうね。

魔法は使えるけど、戦うとか痛い事はあまり好まないんだって。




意外にもお金を増やすのは、物欲なくのんびり暮らしてた集まりのわりには上手な者が居たらしく、豊かになり守りが強くなったおかげで拐われにくくなったし、集めたお金で拐われた仲間を取り返すことも出来たらしい。

だから余計にお金は力だー!権力も力だー!ってなったそうな。



おかげで今では国内外の一族のネットワークも構築されて心地よい環境が出来上がったらしい。


そんな一族の周りには私達も仲間に入れて下さいって人が集まりだし、開拓が進んだ事で大きな船が入港するようになり人も物も動くようになり更に栄えたんだね。


お子さまの必殺技、「なぜ?どうして?どうやって?」を駆使して誕生日ネタからここまで情報を得る事が出来た自分を褒めてあげたい気分です。



おかげさまで朝から気分よく朝食を頂いております。

銀製品のエッグスタンドとスプーンで食べる半熟ゆで卵の美味しいことよ。

エッグスタントで食べるゆで卵ってどうしてこんなに贅沢な気分になるんだろうね。


食文化も文明的にも違和感が少ない環境に日々感謝しているんだ。


前の世界でも、海外へ行った時に食べ物が合わなくてお腹を壊すとか口に入れるのに勇気がいる物や、違いすぎる生活様式を経験している身としては本当にラッキーだと思う。


食べるのが好きで結構色んな国の料理をチャレンジしてきたけど、やっぱり口に合わない、旅行ならなんとかなるけど暮らせそうにない国とか実際あったからね。



私がバターをたっぷり付けたパンに半熟卵を付けて食べるのが大好きだと分かってからは、バターをたっぷりぬってスティック状にトーストをカットをして用意してくれるようになった。


子供でも食べやすいように気を使ってくれて凄く嬉しい。そして美味しい。

このしみしみバタートーストが本当に美味しいのよね。


ちょうど良い温度のお砂糖たっぷりのミルクティ。

数種類のジャムと追いバター、食べやすいようにカットされたベーコンに野菜のピクルス。



今はこの幸せを噛みしめている。

うまーい。



はじめまして!

エッグ&ソルジャーズという食べ方をご存じでしょうか。

この食べ方好きだよ!って方は共感の気持ちをいいね!とかで教えていただけると励みになります。

フィナンシェも大好きです。


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