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オルサポルタから始まった  作者: 泰藤
新しい人生は突然に
12/40

夢が詰まったお店


夏の日差しの強くなってきた頃、魔導具技師のドナと第3秘書官のコンラッドの注力のおかげもあり、遂に領都であるオルサポルタの一等地に4歳の誕生日のプレゼントとしてお店がオープンする事が決まった。


もう、セレブは違うね。誕生日プレゼントにお店をポンっと4歳児に用意するとは。

普通にお祝いしてもらったし、年相応の縫ぐるみも貰っていたので十分と思うのは庶民でしょうか。

こういう感覚の違いも上手く馴染んで生きていきたい。


店内の内装も完成し、ドナ監修の元、『ふんわりワンピース』『素敵ブーツ』『いっぱい入る不思議ポシェット』、『キラキラマジカルスティック』の量産体制も整い、デザインも男女共に使えるようにカラーやデザインにもバラエティーに富んだラインナップの準備が整ったという報告を大人たちから聞かされる。

しかも、オルサポルタ領の貴族の子供達に大ブーム(嘘ではない)のうたい文句で色々な所で大人達も新規オープンについて口コミを広げているところらしい。



漸く(ようや)商品が全て揃い、店員達の教育も完了し、オープン予定の前日に訪問する事になった。


最初はキラキラマジカルスティック単体の販売を考えていたのに、私の魔法少女アイテムも今回販売する事になったので、今後、余裕が出ればデザイン展開も広げていけたら嬉しいと密かに検討中。



さて、私の夢が詰まったお店は私のミドルネームの『ソナ』から「ソナーシャ」という店名に決定しました。


遂に城を出て街を探検だよ。









太陽の光を浴びてキラキラと輝く、パステルブルーと白のストライプ柄の屋根が特徴的でクラッシクな3階建ての建物「ソナーシャ」。

扉を開けると、そこはまるで子供達の夢を詰め込んだかのような、可愛くて楽しい空間が広がっていた。



店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、トルソーに飾られた色とりどりの『ふんわりワンピース』の数々。

パステルピンクや水色のワンピースは、まるで花びらが舞い降りてきたかのように軽やかで、黒や紺色のワンピースは、夜空の星屑のようにキラキラと輝いている。

ワンピースの裾には、星のビーズやリボンがついており、とても可愛い。男の子向けのセーラー服も転んでもふんわり着地する仕様になっている。



ワンピースの隣には、『素敵ブーツ』のコーナーがあり、キラキラと輝く宝石がついたブーツや、ふわふわのファーがついたブーツとどれもこれも履いてみたくなるような魅力的なものばかり。



店の奥に進むと、『いっぱい入る不思議ポシェット』のコーナーも可愛らしい動物の形をしたポシェットや、宝石箱のようなビジューのポシェット、中にはお魚や船など海の模様が描かれたポシェットもある。

とっても子供が喜びそうである。



そして、店の中心には、『キラキラマジカルスティック』のコーナー。

先端が星の形をしたスティックや、月の形をしたスティック、ハート型のスティックもあり、どれもこれも魔法使いになったかのような気分にさせてくれること間違いなし。

スティックを振ると、キラキラと光が舞ったり、可愛らしい動物が現れたりと、まるで魔法が使えるようになったかのような錯覚に陥るので、魔法が使えない子供達には一番人気なんだよね。


マジカルスティックはキラキラ部分は魔法の残渣(ざんさ)の魔力が無くなるとエフェクトが出なくなってしまうけれど、こちらも電池交換のように店舗に持ってくると残渣交換をしてくれるらしい。


この港では色々な国や地域の人たちが貿易に訪れているので、子供へのお土産などにも喜ばれると嬉しい。


一通り店内の見学と商品を確認したあとはお店で働いてくれる人達に笑顔で「よろしくね!」と可愛く愛想を振りまきお店を後にするのであった。





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