第6話 神に抗う人類 中編
窓から外を覗くと大量の奴らがこちらに向って来ていた。
敵の中には口から砲台の様な物が生えた個体もおり揺れの正体はそれらによる建物への砲撃だった。
「提督!大変ですよ!て、敵があんなにいっぱい!!」
息を切らした短髪の少年が部屋に入ってきた。
ショウコさんは通信機を手に取り大きく息を吸うと泊地全体に伝令を出した。
「これより建物の外に出る行為を一切禁止する。
破った奴はしばらくオヤツ抜きだ」
部屋から出て行ったショウコさんは
僕と少年が啞然としている間に奴らの前に立ち塞がった。
「これから昼寝の時間だったんだが」
押し寄せる敵の前でめんどくさそうに頭を掻くとショウコさんは刀を抜いた。
次の瞬間、何が起こったのか敵のほとんどが真っ二つになり地に伏せた。
「お?なかなかに手ごたえのある奴が1匹いるな」
緑の血飛沫が舞う中で平然と立つ1匹が海上にいた。
一瞬の静けさの後、スイッチが入った様にそいつがショウコさんに飛び掛かる
耳を引き裂く様な金属が鳴り響き黒曜石の様に磨かれた剣とどれだけの人間を血に染めて来たのか分からない様な黒く染まった爪が何度も何度も打ち合う。
打ち合いは永遠に続くかと思ったが一瞬の隙を付いて刃が敵の左腕を吹き飛ばした。
「グギギ」
敵は歯軋りの様な声と共に後ろに飛び退き不敵な笑みを見せると落ちたはずの腕がボコボコと音を立てて再生した。
「コイツはちょっと面倒だな」
勢いを増した攻撃が襲いかかり次第に防戦一方になっていく
雲行きが怪しくなる中で窓から見ている事しか出来ない僕は悔しさを噛み締めていた。
「何で誰も加勢しないんだ!お前ら腰抜けか!?」
背後から大きな声が響いたかと思うとナカちゃんが僕らを押し退けて窓から飛んだ