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蛙提督の記憶日記  作者: ケロケロフロッピー
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第5話 神に抗う人類 前編

あれから二日経った。

ナカちゃんは港に着くと体操選手もビックリな程に綺麗な頭からのスライディングを披露し今は自分の部屋で寝息をかいている。

相当ダメージが深かったのだろうか?


「そう緊張するな。適当に座ってくれ」


正面の海を一望する事が出来る大きな窓があり床には中世の貴族を彷彿とさせる様なレッドカーペットが敷かれている。

おそらく執務室と呼ばれる部屋だろうか。

僕はショウコさんに言われるがままに黒革のソファーに飛び乗った。


「まずは礼を言わせて欲しい

 お前のおかげでナカが助かった」


「いえいえ、そんな…」


こちらの状況は通信で把握していたらしい。

ナカちゃんが勝手に海に出た挙句、応答を全部無視していたらしいけど…

僕は先日の体験で山ほど聞きたい事があったが海で襲ってきた化物の事を最初に尋ねた。

ショウコさんは「そんな事も知らないのか?」と少し驚いた顔をすると語り始めた。


何十年も前の事、人間達は己の私腹を肥やす為に醜い争いを繰り広げていた。

人が人を傷付け命までも奪う恐ろしい時代だったそうだ。

我が国も多くの人間の命を奪い奪われ、そんな日々にも限界が近付いた頃

空から奴らは降りて来たのだという。

年寄り達は天から戦争を辞めさせに来た神の使い【天津神(あまつのかみ)】と呼んだらしいが

奴らは戦争を止める所か世界に更なる混乱をもたらした。

しかし人類も長い年月が経ち奴らの力の一部を人間に転用する事に成功したそうだ。


僕はナカちゃんが見せた光の翼や海を走る技術はその応用だという事を話の流れから理解した。

そして、ここは海からやってくる奴らを食い止める為の最前線基地で

正式名称を【連合国海上防衛極東泊地】というらしい。


「改めて私の名前はショウコ・タチバナ

ここの指揮を任されている提督だ」


ショウコさんが僕に握手を求めようした次の瞬間、基地が不自然な程に大きく揺れた。


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