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本を読むことのお誘い

作者: 小財 明

俺は精神障害者だ。そして至高身分で、天人だと月矢は一人、早田家の2階の書斎で一人思う。


現に、仙人どもが、「仙声」で、声を掛け、こちらの動きをあれこれコントロールしようとしても、俺は「嫌だ」と念じることで奴らの「仙声」を封じる事が出来る。出来るはすだ、超えて行け、既成勢力を、お前なら出来る、至高の身を誇れ。


逆に奴等、仙の要求通りに行動すると、こちらの身に大体、実害が起こる。例えば、つこける、頭をかがんだ時に机にぶつける、ちょっとした実害である。


精神障害者の身に「仙声」により害を起こさせるのだから、奴等はサディストの害の素を少し持った悪魔か何かだろう。


実際、善き声は容易く、偽装されるものであり、仙人に罪は無いのである。


罪を憎んで人を憎まず。本来の意味からは離れるが、月矢はとにかく、少し気を取り直して、音楽を聴くため、オーディオのリモコンを手に取った。


アメリカ大統領選挙の票再集計があっている最中に思う。


仙人対魔法勢力の戦いは、現実世界の人類を巻き込み、戦いが進展中である。


月矢はデカルト、フランスの近代哲学者であり、月矢が、27、8才の頃に、読んだ岩波文庫の「青」、哲学者が書いた本、『方法序説』を書いた人である。


月矢の魔法的自我、発達的段階が精神科の野田病院の病室で、老仙女の房子により、「コール」されたのは、つい4年前のことである。


月矢は、渦、大きな歴史の渦の中にいきなり流れるようにして、いんげんを救う戦いのために本を読む事になる。


全国の書店よ、本の知識を高め、全勢力を挙げて、本を売るなければ、世界は滅ぶ。


魔族の構造転換がかかっている。「魔法」、意識と記憶をレギュレートまたは消去する呪法がかけられていて、人々は、映画「バイオハザード」のような世界になりつつある世界に住み始めている。


まったき自我なき世界とは、完全な幸せであり、大いなる幸せを人々にもたらすが、それは、偽の人工的な作為によって造られた幸せであり、神話の時代の奴隷と異ならない。


せめて、自分を持つために、現実と戦うために、幸せを少し放棄してみて、「本」と知的遊戯と戯れてみません?


遊びで本と戯れている内に見えてくる現実もあるよ。

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