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第六話 初の歓迎会

今回は賑やかだと思います……多分。

ジャックはヴィルとの勝負で気を失ったカーティスをキティの部屋まで運ぶとベットの上に置いた。


「ジャックありがとう。」


「どういたしまして。あとはどうする?」


「あとは私が何とかするから大丈夫よ。」


「そうか、じゃあ俺は……」


ジャックは部屋を出ようとドアへ歩いて行きノブに手をかけた瞬間


「カー姉!」


「オブッ!」


突然ドアが開かれジャックはドアと壁に挟まれてしまった。


「カー姉!カー姉っ!」


寝ているカーティスをゆする少女はカーティスにそっくりで違いといえば髪をツインテールにしていることだろう。

そんな彼女をキティは止めた。


「落ち着いてカーティスは疲れて気を失っているだけだけだから少し寝れば大丈夫よ。」


「本当?」


そのしぐさはとても幼い子供のようだ。


「あなたは?」


「わたしはアーレイバーク級6番艦『ジョン・S・マケイン』だよ、みんなはわたしのことケインって読んでるの。」


「そう、カーティスの妹なのね。」


ケインは落ち着いてきたのかようやく自分が誰と話しているか気づいたらしい


「もしかしてキティさんですか?」


「そうよ。」


「し、失礼しました。」


相手が姉の使える人物だと気づいてケインはあわてだした。


「カー姉が昨日言っていたのに……ごめんなさい!」


「そんなにあわてなくていいから……」


「本当にごめんなさい!」


「……ケイン少し落ち着いたら?」


キティとケインが振り返るとカーティスが目を覚ましていた。


「カー姉っ!」


カーティスにすがりつくケイン


「カーティスもう大丈夫なの?」


「はい、お騒がせしてしまって申し訳ございません。」


しかし、その顔には若干の疲労の色が見えた。


「無理する必要はないは、まだ時間もあるしもう少し休んでなさい。」


「………ではそうさせてもらいます。」


そういうと再びカーティスはまぶたを閉じた。


「ケイン、私はブルーに勝負の結果を伝えないといけないからしばらくカーティスのこと見ててくれないかしら?」


「はい。」


ケインは静かにうなずくとカーティスのそばに腰を下ろした。その様子に懐かしさを感じながらドアに向き直った、するとそこにはドアと壁に挟まれたジャックがいた。


「ジャック何してるの?」


挟まれたことすら気づいてもらってなかったことにジャックは体と心に大きな傷を負うことになった。






「以上で報告を終わります。」


キティはその後ブルーに勝負の結果を伝えた。


「報告ご苦労……司令やはり誘うのですか?」


「ブルー……。」


未だ拒絶するブルーにキティは困った。


「いえ、そういうわけではありません。ただ相手側にも我々を快く思っていない輩もいますのでもし司令の身に何かあっては困るので……。」


「それは仕方ないわ、こんな扱われ方したら誰でもそう思うのが普通よ。」


「では、何故?」


「いつまでもこんなことではだめだと思うの……確かにかつてアメリカと日本は戦争したは、でもそれは過去の話、今は同盟国なんだから仲良くしないとだめでしょ。」


「……わかりましもうこれ以上は何も言いません。」


「ブルー。」


「かといって無茶な行動はしないでください!」


「わかったわよ、ブルー。」


そこで二人の話は終わり、キティは再びカーティスのもとへ戻った。

部屋に入るとカーティスは起き上がりケインと話していた。


「カーティスもう大丈夫なの?」


「はい、これでも鍛えてますので。」


キティはカーティスの顔色がよくケインがそれほど心配してない様子から大丈夫だろうと判断した。


「そう、じゃあ自衛隊の子たちに知らせに行ってくれないかしら?」


「わかりました、とりあえず『しらね』司令にお伝えします。人数はどうしましょう?」


「そうね……とりあえず三人で。」


「わかりました。」


そういうとカーティスは立ち上がりケインとともに転移した。





そしてその日の夜


「キティホーク司令に乾杯!」


「「「「「乾杯!」」」」」


ブルーリッジの接客用の一室で歓迎会は行われていた。そこに並ぶ料理は皆カーティスとケインそして


「司令、料理はお口に会いますか?」


「ええ、とてもおいしいわオブライエン。」


「それは良かったです。それと私のことはライエンとお呼びください。」


彼女、スプールアンス級ミサイル駆逐艦『オブライエン』が作ったものだ。カーティスによるとほとんど彼女が一人で作ったらしい。

その姿は見た目が18歳くらいで肩まで切りそろえられた暗めのブロンドヘアーが目を引いた。


「ライエンは料理が上手なのね。」


「趣味でいろいろ作っていたらいつの間にかみんなに好評になってしまったんです。」


「そうなんだ。」


改めてキティは料理を口にするが感嘆するばかりだ。


「ライエン!おかわり!」


「ちょっと待って、司令では失礼します。」


そういうとライエンはおかわりをせかすケインのほうへと向かっていった。


「キティさんこのたびお招きいただきありがとうございます。」


キティが振り返るとそこには『しらね』ともう一人海上自衛隊の子がいた。


「そんなことないわよ『しらね』。そちらのあなたは確か……」


「海上自衛隊第一護衛艦隊所属『きりしま』と申します。このたびキティ司令殿の歓迎会に招かれたことに改めて感謝いたします。」


『きりしま』は見た目がカーティスと同じくらいで髪をカーティスと同じようにポニーテールにしていたがカーティスよりは若干長かった。


「『きりしま』さんお久しぶりです。」


「おお、カーティス殿お久しぶりです。」


「今日は『きりしま』さんを呼べて良かったです。」


「話に聞きましたがそれには感謝いたします。」


そのままカーティスと『きりしま』はたがいに話し始めた。

一方キティは『しらね』と話はじめた。


「キティさんは何故私たちをこの歓迎会に誘ってくれたのですか?」


「えっ?」


「今まで私たちは横須賀に配備される方々を何度も歓迎しようとしてきました。しかし、そのたびに何らかの理由をつけ断られてきたのです。」


キティは複雑な気分になった。現在アメリカは日本と同盟を結んでいる、確かに第七艦隊は他の在日米軍と違い配備されているだけで厳密にいえば日本を守るためではないアメリカの戦略の一環として配備されているだけだ。しかし、それでも日本は同盟国であって自分たちのために土地を提供してもらっている。その恩を拒みさらにあだで返してしまっていることが……


「やはり私たちを快く思わない方々も多いのですね。」


「はい……今回もせっかく誘ってもらったのにみんな嫌がってしまって……。」


『しらね』はカーティスと楽しそうに話す『きりしま』を見る。


「結局来たのは私と彼女『きりしま』だけ……誘ってもらっておいて来ないなんて結局は私たちにされたことをしているだけなのに……。」


「『しらね』……。」


「でもキティさん。あなたは違う気がします。」


「えっ、どうしてですか?」


「あなたは私たちをこうして呼んでくれた。」


「でも呼ぶために頑張ったのはカーティスで私は何も……」


首を振る『しらね』


「確かにカーティスさんのおかげだけどあなたが私たちを呼ぼうと言いださなかったらきっと彼女は何もしなかった。」


『しらね』はキティを見つめた。


「あなたでなければ彼女は頑張らなかったと思うの……だから……私も頑張ります!」


キティを見つめる瞳には強い意志があった。


「私は海上自衛隊のみんなを説得してあなたたちに私たちが本気で日本を守る気があることを見せつける。そしてあなたたちに認められるように頑張ります!」


「だったら……」


『しらね』の強い意志を受けキティの中で何かが芽生えたような気がした。


「私もみんなを説得してあなたたちをきちんと見るようにさせるわ。あなたたちがどれだけ頑張っているかを……」


「キティさん……ありがとうございます。」


キティの言葉を受け涙を流す『しらね』とそこに


「キティ〜何『しらね』ちゃんを泣かしてんだよ〜。」


「ジャック!なに酔っ払ってんの!」


なぜここにジャックがいるかというと『しらね』たちを呼んだとき3人分の料理を作ったのだが2人しか来なかったため一つ余ってしまい急遽呼んだのだ。


「酔ってないぞ〜ほらほら『しらね』ちゃんも一杯。」


「あっ!ど、どうも……」


進められた酒を受け取る『しらね』。しかし、それを見た『きりしま』はあわてた。


「『しらね』殿!それを飲んでは……」


ゴクッ!


「遅かった……」


「どうしたのですか『きりしま』さん?」


突然叫んだ『きりしま』を見るキティと質問するカーティス。しかし、『きりしま』が答えるより先に彼女が恐れていたことが起きた。


「フフ、フフフフ………」


「『しらね』?」


突然不気味に笑う『しらね』に問うキティ。その瞬間『しらね』は顔をあげキティをにらみつけた。


「『しらね』?……妾のことは『しらね』様とお呼び!」


「へっ!?」


突然の『しらね』の変わりように驚くキティ。そして突然態度をでかくしたのが癇に障ったのか酔っ払ったヴィルが来た。


「何だ〜このホワイトリッジが偉そうにしやがって!」


「ヴィル!あなた……」


ヴィルを止めようとキティが叫ぶが遅かった。


「誰がホワイトリッジじゃ!この無礼者が!」


怒号一発。『しらね』はヴィルを殴り飛ばした。殴られたヴィルはたまたま近くにいたジャックとぶつかり二人とも気を失ってしまった。


「いいか妾たちは貴様らのために土地を貸しておるのじゃもっと妾たちを敬わんか!」


会場の中央のテーブルの上に仁王立ちし演説を始める『しらね』。そして会場の隅の方でキティとカーティスは『きりしま』に小声で質問した。


「あれはどうゆうことですか?」


「『しらね』殿はアルコールが少しでも入ると妃殿に……いや王女様と言ったほうがいいかもしれませぬな。まぁ、そのような方になってしまわれるのです。」


「それはまた……」


先ほどヴィルを一撃で吹っ飛ばしてしまったせいかだれも止めようとはしていなかった。


「そういえばブルー総司令は?」


「無理ね。」


「どういうことですかキティ司令殿。」


キティが指さす方向をみるとそこにはケインとライアンの陰でおびえるブルーがいた。


「ブルーはアルコールが入ると臆病になるのよ。」


「これはまた……」


「総司令と『しらね』さんって一体……」


『しらね』とブルーの正体(?)に唖然とする3人であった。

その後『しらね』はアメリカの艦魂たちを子分のように扱い酔いつぶれるまで飲みまくった。後日このことがアメリカの艦魂たちからブルーに迷惑行為だとして持ち上がったがブルーは記憶がなくヴィルも殴られる少し前からの記憶がなかったことそしてキティが仲介に入ったこともあり結局問題にはならなかった。

一方、当の本人の『しらね』も記憶がなく『きりしま』が詳細を伝えたとこ顔を真っ青にして気絶したという。


第6回 後書き大会!(大会じゃ無いじゃん!)

キティ「第六回ですね!」


ブルー「今回は多そうだな。」


キティ「でも紹介しますよどうぞ!」


ケイン「こんにちわ。」


ライアン「よろしくお願いします。」


きりしま「よろしく。」


キティ「ではさっそくいきましょう!」


しらね「まずはケインさんですね。」


ケイン「はい。」


ジョン・S・マケイン

身長:150センチ半ば

体重:秘密!

見た目年齢:15歳ぐらい

家族構成:姉五人、妹十六人(98年8月11日現在)

好き:カーティス、お菓子、アメリカ

嫌い:怒られること、辛いもの、ヴィル(嫌いというより苦手)

特徴:短めのツインテールでカーティスにべったりな妹


カーティス「ケインよくできました。」


ケイン「カー姉大好き!」


キティ「あの子みたいね。」


ライアン「あの子とは?」


キティ「気にしないで、次はあなたよライアン。」


ライアン「はい、わかりました。」


エブライアン

身長:160センチ代後半

体重:機密です。

見た目年齢:18歳ぐらい

家族構成:姉十二人、妹十八人

特徴:肩までの暗めのブロンドで料理がうまい。


キティ「本当においしかったわ。」


ライアン「お褒めにあずかり光栄です。」


きりしま「次は拙者か。」


キティ「そうね。(きりしまの一人称って拙者だったんだ。)」


きりしま

身長:150センチ代半ば

体重:極秘

見た目年齢:15歳ぐらい

家族構成:姉一人、妹二人

特徴:カーティスより少し長いポニーテール(カーティスは『きりしま』を真似たらしい)


きりしま「以上。」


キティ「今回も作者さんいませんね。」


ライアン「先ほどこれを渡してどこかに言ってしまいました。」


キティ「?」


キティが渡された紙を見るとそこには


今回、痛い目にあいたくないので早々に引き揚げます。次回はあの方を出す予定です。



キティ「痛い目?」


ライアン「おそらく草薙先生の支援関係では?私は出るかもしれないということですが。」


ケイン「わたしでなくてもいいよ。」


きりしま「拙者も同じく。」


カーティス「結局、作者さんは無駄なことをしただけですね。」


ブルー「少々やりすぎたか?」


しらね「やりすぎましたね。」


キティ「いったい何をしたの……では次回をお楽しみに!」


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