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第三話 日本の白き山

少々やりすぎた様な気もしますがどうぞご覧ください。

「やはりあなたでしたかホワイトリッジ」


その一言でその場は凍りついた。

ブルーが『ホワイトリッジ』と呼んだ彼女は海上自衛隊第一護衛艦隊の旗艦『しらね』である。彼女は肩までかかる髪を首の後ろで一つにしていた。

その彼女がなぜ『ホワイトリッジ』と呼ばれているかというとアメリカの艦魂たちの間では自衛隊の護衛艦の艦名を英語にした呼び名で呼ぶ、ということをしており横須賀を母港とする第七艦隊の旗艦が『ブルーリッジ』、なのに対し同じく横須賀を母港とする第一護衛艦隊の旗艦が『しらね』ということで、彼女の名を英語にした『ホワイトリッジ』という名をつけていたのである。


「ブルー!あなたなんてことを……」


「キティさん、気にしないでください。」


「でもっ……。」


キティはこのように自分の本当の名ではない名前で呼ぶことに反対だった。しかし少女は静かに首を振った、その顔にはあきらめにも似た表情がうかがえた。


「ホワイトリッジ。」


相手を静かに見下すブルー


「司令は今回の回航でお疲れだ、とてもではないがあなたたちのお誘いには参加できないと伝えたはずだがなぜここに?」


「お誘い?」


キティの疑問に答えたのは『しらね』だった


「新たに日本に配属されたあなたを歓迎しようと歓迎会を計画したのですが……」


「その件については司令がお疲れだろうということで前もって拒否したはずだが?」


「しかし、本日よりここに身を寄せる方ですからせめて挨拶だけでもと思って……。」


「それが余計だというのだホワイトリッジ!」


ブルーは声を荒げた。そこには先ほどまであったわずかな礼儀すらなかった。


「これだから貴様ら敗戦国の輩は使えないのだ!国を守る自衛隊とか言っているが所詮、形だけに過ぎん!」


「そんなことはありません!私たちは……」


「口答えをするな!貴様らは所詮、我々の対潜哨戒艦隊にしか過ぎん下衆が……」


「ブルーリッジ!いい加減にしなさい!それが我が栄えある第七艦隊の総司令が言う言葉ですか!」


ついにキティは声を荒げた!


「彼女は日本を守る海上自衛隊、第一護衛艦隊の旗艦を務める方!そのような方に『下衆』などというとはどういうつもりですか!恥を知りなさい!」


そのあまりの気迫に両名ともにただ黙っているしかなかった。そしてキティは一息つくと静かに続けた。


「ブルー、いやブルーリッジ総司令。今回のあなたの言動はすべて元帥に報告させていただきます。」


ここでキティの言う『元帥』とはアメリカの最古参艦の『コンスティチューション』のことで現在のアメリカの艦魂の中で最高の位にありアメリカの艦魂としてどうあるべきか、という心得を教えており海外における自国の艦魂たちの言動に問題がないかを調べており、あまりにもひどい時は制裁などを行っている。


キティは『しらね』に向き直ると一礼した。


「今回の不謹慎な言動、お許しください。」


「い、いえそんな……。」


『しらね』の困惑した様子に微笑みながらキティは『しらね』とともに部屋の外に出ようとした。


「司令っ!」


引き留めようとするブルーにキティは振り返った。


「ブルー。あなたの胸にある艦隊総司令の証の本当の意味を考えなさい。」


それだけ言い残すとキティは『しらね』を連れ部屋を出て二人はキティホークへ転移した。


「ごめんなさい。」


「そんな、顔をあげてください。先ほどので十分ですから。」


キティホークの甲板へ着くと再びキティは頭を下げたのであった。


「これは友人として言っているの……『しらね』。」


「キティ……。」


「これからよろしくね。」


「ええ、よろしく。」


「おお!新しい艦魂じゃん!」


二人が振り返るとそこにはジャックがいた。


「ジャック、紹介するわ彼女は護衛艦隊の……」


「君、俺と付き合わないか?」


『しらね』を紹介しようとするキティを無視してジャックはいきなり『しらね』の手を取りさらに歯を輝かしていた。


「え、え!?そ、それは……。」


「あわてることはないさ、まずはキスを……」


「ジャァァァック!!」


バキィィッ!!


いきなり『しらね』の唇を奪おうとするジャックにキティは銃を顕現させ銃底をたたき落とした。


「何をするんだキティ!」


「このナンパ野郎が!初対面の『しらね』になんて事を!」


「別にいいじゃん。」


「よくなぁぁぁぁい!」


そのままジャックとキティの鬼ごっこが始まり『しらね』は二人を見ながら微笑んだ。





第三回 後書き大会!(大会じゃ無いじゃん!)

キティ「第三回目の今回、紹介するのはこの方です。」


しらね「よろしくお願いします。」


ブルー「やっぱり来たな、ホワイトリッジ。」


カーティス「総司令、それは問題発言かと……。」


しらね「……。」


キティ「ブルー!『しらね』気にしないで続けて。」


しらね「……はい、これが私のプロフィールです。」


しらね

身長:160センチぐらい

体重:秘密です。

見た目年齢:16歳ぐらい

家族構成:妹が一人(次女『くらま』第二護衛艦隊旗艦)

好き:妹、日本、料理

嫌い:争いごと、ブルーリッジ、その他一部のアメリカの艦魂

特徴:首の後ろでまとめた肩までかかる髪


しらね「以上です。」


ブルー「所詮この程度か。」


キティ「ブルー、いい加減に……。」


作者「ブルー!お前に『あの方』から通信来ているぞ!」


ブルー「なにっ!」


キティ「出た方がいいわね。」


カーティス「はい。」


ブルー「くっ……。」


通信室へ向かうブルー。


しらね「『あの方』ってやっぱり……。」


キティ「元帥のことよ。」


カーティス「あの方は偉大です。」


作者「やっぱり凄いんだ。」


キティ「ところで次回はどのような内容ですか?」


作者「一応、横須賀での話を少し……。」


しらね「大丈夫なんですか?」


作者「努力します。」

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