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第二十四話 出港前日の報告

更新予定に間に合った!


この度艦魂会に入会しました今後ともよろしくお願いします。

そんな矢先重大なミスをしてしまいました。


今回の話に合わせるため前回の話を一部修正しました。

これは自分の調べが足りなかったためキティホークの行動が本来のものと異なってしまいました。

本作品はフィクションを取り入れていますがわかったことにおいては極力実際の行動に合わせるつもりなので修正しました。


今後このようなことがないよう気を付けますが今後何らかの理由で修正する可能性があることをお許しください。


三ノ城


1月に行われたヴィルとの訓練から帰港するとあっという間に3月を迎えた。

基地の作業員やクルー達は翌日の出港に備え最後の準備に精を出していた。あす出港すると米、豪、加の合同演習『タンデムスラスト』をはさみ次の入港の予定地であるグアムのアプラ港までの約一ヵ月間は海の上だ一応、途中で簡単な補給もあるが基本できないものも多い。

皆が全員何重にも積荷のチェックをしていた。

そんな中、キティと今回キティの護衛にあたるカーティスとヴィルも今後の予定についての話し合いを行っていた。


「司令これでよろしいですか?」


「ええ、後はたのむわねカーティス」


キティから今回の予定を最終確認した書類を預かったカーティスは席を立つとそのままブルーへのもとへと向かった。


「じゃあ、ヴィルあなたももう帰っていいわよ」


「あいよ」


カーティスの反対側の席に座っていたヴィルはそう言いながら席を立ち背を伸ばす。


「そんじゃ、まあ、あしたな!」


ヴィルはピッと手を上げ部屋を出ていった。

その姿を見ながらキティは息をついた。


「ハァ、多少は態度が良くなったけどまだまだね」


キティはそう言って息をつくとあることを思い出し鍵の付いた引き出しから[Top Secret]と書かれた封書を一つ取り出した。

これは現在アジア諸国への訪問へ向かっているブルーから今朝届いたものだ。

ブルーとは『タンデムスラスト』で合流する予定なのだが今日、届いたということはそれだけ急ぎの用で本来はすぐに読むべきものだったのかもしれないが先ほどまでやっていた話し合いの直前に届いたので読むことができなかった。

封書を開くと中にはバルカン半島を拡大されたヨーロッパの地図と何枚かの報告書が入っており地図の中ほどにある地域が赤く塗りつぶされていた。

キティが報告書を読み進めていくと次第に表情が険しくなった。


「……どうして私たちの国はまたこんなことを……」


この封書の差出人はブルーだが細かな内容まで書かれていることから情報源はブルーの妹で大西洋と地中海を担当する第六艦隊の指揮をしている『マウント・ホイットニー』のようであった。

そしてそこに書かれていた内容はユーゴスラビアの情勢だった。


ユーゴスラビア連邦共和国

それは1992年に分離したユーゴスラビア社会主義連邦共和国の一部だったセルビア共和国とモンテネグロ共和国からなる連邦国家である。


建国当初からセルビア人とアルバニア人の人種差別の関係で情勢が不安定で近年その動きが増しており96年には一般的に「コソボ紛争」と呼ばれる紛争がおこり現在でも続いており現在アメリカはNATOの一国家としてコソボ紛争に関与している。


そして現在フランスのランブイエにて紛争解決のための会談が行われている。


しかしキティの手元にある資料では会談の決裂が予想されると書かれていた。


どうやらNATO側はユーゴスラビア側のセルビア人が飲み込めないようなことを言っているらしい。


「これじゃハルノートの再来じゃない……」


キティはかつて起きた大戦のことを思い出した。

あの時もアメリカは同じような条件で現在キティが身を寄せている日本を攻め立て開戦した。

ベトナム戦争に疑問を感じたキティは時間を見つけてはいろいろな本を見てそのことを知り一時時期日本への罪悪感を感じた時期もあった。

現在は落ち着いたものの時折そう感じる時もある。


そして書類の最後になぜ西太平洋からインド洋をカバーするキティホークにこの書類が届いた理由が書かれていた。


それは地中海の第六艦隊とペルシャ湾の第五艦隊の空母の動きが関係していた。


現在アメリカは11隻の空母を保有しており概要はキティホーク級が3隻、エンタープライズ、ニミッツ級が7隻である。

しかし、実際に稼働しているのは約半分で残りは定期整備によって行動できない。特にキティホーク級以外の艦の機関はすべて原子力で定期的な整備が絶対になってくる。


かつての湾岸戦争時にもローテーションの関係から新型であるはずのニミッツ級は四番艦『セオドア・ルーズベルト』以外参戦できず主戦力となったのは当時現役だった通常動力の空母で旧式で搭載機数も少ない引退間近だった『ミッドウェイ』まで駆り出さざるを得なかった。


そして今回も同じようなことがいえた。

現在アメリカは中東に目を光らせるため空母を一隻ペルシャ湾に配備している。

そして今現在その任についているのは『エンタープライズ』で5月ぐらいに交代を予定していた。

しかし、もしコソボ紛争にアメリカが手を出すとなると当然、爆撃のため空母を使用することとなり今回エンターと交代する予定の『セオドア・ルーズベルト』が駆り出される可能性が高い。

代わりの空母を出すにしてもアメリカ本土の大西洋側を守る空母を動かすことは難しく現在整備中の空母を出すにしてもペルシャ湾に空母がいない空白期間を作ってしまうことになる。

そこでその時期もっともペルシャ湾の近くにいる空母を派遣しようという話が出ているらしい。


そして現在わかっている各空母の行動予定から考えるとキティがその時期もっともペルシャ湾に近い存在らしくその有力候補だということらしい。


そこまで内容を確認し終えたキティは大きく息を吐いた。


「まさかこの時期に中東に行くなんて考えもしなかったわね……」


キティはそこまで言うとふとあることを思いだし一冊のメモ帳を出した。


「えっと確か……」


キティがメモ帳をめくっていくと目的のページを見つけた。


「私の変わりはコニーかもね」


キティはそう言うと再び書類に目線を移した。


キティが代わりにペルシャ湾に行くとなると当然ながらキティがカバーするはずの日本が空白になることになるので誰かが来ることになる。

そこでキティは各空母の行動表を確認して誰が自分の代わりに来るかを確かめたのだ。


キティは書類を読み終えると急いで別の書類の作成に入った。

もしこの書類に書かれていることが起こった場合当然ながら今回キティに同行するカーティスとヴィルもキティとともにペルシャ湾まで同行することになるはずだ。

キティは急いでそのむねを書くと部屋をカーティスとヴィルに渡すため部屋を出た。


それから約一時間後キティは部屋に戻ってきた。

キティがカーティス達を探し回って見つけた時たまたまヴィルも一緒だったので助かったが探し回ったといったらカーティスが「わざわざ司令自ら来なくても……」とどこか困惑した表情を浮かべた。

そのカーティスの言葉にキティは笑いながら「気にしないで」と言いごまかした。


その時のことを思い出しながら部屋のドアを開ける。


「あれ?」


キティは部屋に入ったとたん首を傾げる。


「(なんか出ていった時となんとなく様子が違う気がする)」


そう言ってキティは部屋を見渡す。

別段変った様子は見受けられない。キティが気のせいかと思った時机の上に一冊の本が置かれているのに気付いた。

キティがその本を手に取り確認した。

かなり古いものらしくところどころ使い込まれた感がある本で表紙にはかすれて読みにくくはなっているものの『古事記』と書かれていた。


「(なんでこんなものが?)」


キティが表紙をめくると一枚の真新しい小さな紙が折られてはさんであった。

開いてみるとそこには優雅な筆跡でこう書かれていた。



I want you to read this book by all means.(この本をぜひあなたに読んでもらいたい)



「(いったい誰がこんなものを……)」


キティは思いあたる人物を考えたが誰も出てこなかった。


「(筆跡はかなりきれいだけど日本の本だしはるなかしら?)」


しかし、しらねだったら顔を見せるはずだとそこまで考えたキティはあることを思い出ついた。


するとキティは本を引き出しにしまうといそいそと何かを書きだした。






翌日の朝早くキティはそれをしらねに渡し『タンデムスラスト』に参加するためカーティスとヴィルを引き連れ横須賀を出港した。


第十二回 アメリカ合衆国海軍特別広報放送局〜略してたまテレ


キティ「どうも皆さんお久しぶりです司会のキティホークです」


カーティス「約1カ月ぶりの司会カーティス・ウィルバーです」


キティ「今回は今までで一番更新が遅かったですね」


カーティス「前回の更新から二週間、更新した時間まで考えるとプラス1日です」


作者「……そこまで見ないでくれ……ガクッ!」


キティ「作者さん!?」


カーティス「なぜそんなに弱っているのですか?」


作者「大学のHydraulicsのテストで……」


キティ「あえて英語ですか?」


作者「はい。気になる方はこのテストが何か調べてください」


カーティス「そう言えば英語が全然できないはずですよね。英語のせいで危うく高校を卒業できなくなるところだったとか……」


作者「グハッ!!」(←大量吐血)


キティ「今回の英文も辞書とのにらみ合いでしたからね」


カーティス「結局わからずネットの翻訳使いましたからね」


作者「…………」(ピ――――……)


キティ「…………仕方ありません。(詠唱カット)ライトニングII!」


ドオオン!!


作者「ハッ!!」


カーティス「生き返りましたね(黒こげですが)」


キティ「作者さん死んでないでしかっりしてください」


作者「確かに……まだテストがあるのにここで死ぬわけには……」


キティ&カーティス「「…………え?」」


作者「次は確か……」


キティ「まだテストあるんですか?」


作者「うん」


カーティス「では更新は……」


作者「できれば1週間ぐらいでしたいけど下手するとまた2週間後……」


キティ&カーティス「「……………」」


作者「頑張るからそんな目で見ないでみるな!」


キティ「こんな作者さんですがご意見や感想、評価お待ちしております」


カーティス「では次回もお楽しみに」


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