第一話 極東への配備
今回から本編です。
資料不足のためおかしなところもあると思いますがご了承ください。
1998年8月11日
その日、アメリカ海軍横須賀基地に一隻の空母が入港した。その空母はキティホーク級のネームシップ『キティホーク』つい最近まで横須賀配備であったフォレスタル級4番艦『インディペンデンス』が退役するにあたりに代わりに横須賀に配備された空母であった。
これから配備されることもあってか環境の右舷側には『今日は横須賀!』の横断幕とマストには8月というのになぜか鯉のぼりが泳いでいた。
これからここ横須賀を事実上の母港にするため少しでもいい印象を与えるためのアピールとはいえどこかおかしな様子ではあるが飛行甲板の縁に兵が並び登舷礼を行っていた。そんな中『キティホーク』の右舷側にある飛行甲板から一段下がった甲板に一人の少女がいた。
「ここがこれからの私の母港か・・・。」
彼女は『キティホーク』の艦魂である。
艦魂とは昔から艦に宿る精霊や守り神だといわれておりその姿は必ず少女だという。
そして彼女らを見ることができる人間は今ではほとんどいなくなったといわれている。
そんな彼女の姿は身長が160センチ半ばで腰まで伸びる長い髪が特徴であった。
「キティ、ここにいたのか。」
キティが振り返るとそこには一人の青年がいた
「ジャック!!あなた登舷礼しないで何やっているの!?あなたは甲板員なんだからちゃんとしないとだめじゃない!」
「そう怒るなよ、具合が悪いって班長に言って抜け出してきたから大丈夫だよ。」
「ハァ・・・・・そんな嘘すぐにばれるわよ。」
頭を抱え、あきれるキティと話す彼はジャック・アラウンといいキティホークの甲板員で艦載機の発艦を担当するグループの一人である。彼はキティが日本に配備される少し前にキティ配属されたその時に出会いそれ以来よく話す仲となった。
「どうだ、日本の風景は?」
「別に、今回が初めてではないもの・・・そういうジャックはどうなの?」
「俺か?俺は・・・・・わかんない。」
その答えにキティはさらに大きなため息をついた
「わかんないならはじめから聞かないでよ・・・・・でもあえていうなら懐かしい気がするわ。」
「懐かしいって・・・キティが最後に日本に来たのってそんなに前じゃないだろ。」
「たしかにそうね・・・でも私が初めて日本に来た時、ものすごく懐かしく感じたのそしてその後も来るたびに懐かしく感じるの。」
「ふ〜ん。やっぱりお前の髪と関係しているのかな?」
大抵、艦魂の姿は自分の生まれた国の人間に似るのだが彼女はアメリカで作られながらなぜか日本人のような美しい黒髪を持っていたのである。
「わからない、でも私はアメリカの艦魂それは変わらないわ。」
キティがうつむくのを見てジャックはマズイことをしたと思いキティの気を紛らわそうと話を変えようとしたその時、
「ジャック!貴様ここにいたのか!」
「ゲッ!班長!」
「貴様、具合が悪いと言っていたから心配してお前の部屋に行ってみればもぬけの空!サボった罰として後で飛行甲板10周だ!!」
「班長そりゃないですよ〜。」
ジャックは班長に引きずられるようにその場から連れ去られた。
キティはそんな彼を見ながらクスリと笑った。
「もう、だから言ったのに・・・さてと私もそろそろ準備をしないと・・・・・」
そのとき彼女の後ろに一人の少女が現われ敬礼した。
「私は合衆国海軍、横須賀基地所属アーレイバーク級4番艦『カーティス・ウィルバー』です。ブルーリッジ艦隊司令よりあなたのエスコートをするようまいりました。」
カーティス・ウィルバーと名乗った少女は見た目が16歳ぐらいで身長はキティの目線ぐらいできれいなブロンドヘアーを短めのポニーテールにしていた。
「ありがとうございます。私は本日より横須賀基地配備となったキティホーク級1番艦『キティホーク』です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。では、早速なのですが艦隊司令より司令部に来るようにとのことです。案内するのでついてきてください。」
「わかりました。」
そういうと彼女たちは光の粒子となり転移した。
第一回 後書き大会
作者「後書きでは『後書き大会』と称し、キャラ紹介などいろいろなことをしていきたいと思います。第一回の今回はこの方の紹介です。」
キティホーク(以下キティ)「はじめまして読者のみなさんこの話の主人公、CV-63『キティホーク』の艦魂キティホークです。」
作者「ではさっそくですが紹介をお願いします。」
キティ「こちらが私のプロフィールです。」
キティホーク
身長:160cm半ば
体重:ヒミツ
見た目年齢:17ぐらい
家族構成:妹が三人(次女『コンステレ―ション』、三女『アメリカ』、四女『ジョン・F・ケネディ』)
好き:3人の妹達、ジャック、アメリカ、日本
嫌い:紛争・戦争
特徴:腰まである美しい黒髪
キティ「このようなところですね。」
作者「ところでキティさんひとつよろしいでしょうか?」
キティ「なんですか?」
作者「実年齢の方は?」
キティ「・・・・・聞きたいですか?(恐ろしい笑み)」
作者「や、やっぱり遠慮します。」
キティ「・・・・・。」
作者「・・・・・。」
キティ「(ニコリと笑い)では次回はどのような内容なんですか?」
作者「じ、次回は第七艦隊についての話です。」
キティ「皆さんこれからもよろしくお願いします。」