第十七話 元帥の思惑
今回は説明の文がメインのような気が……
訂正
アミーとエンターの年齢関係が逆になっていました。
正しくはエンターの方が年上でアミーが年下です。
間違えていたことお許しください。
キャラ紹介の方は訂正しておきました。
ブルーの言葉にフォレスタルは
「別にフルネームでなくてもいいのに……フォルでいいわよ。」
と言いいまた微笑んだ。
フォルの見た目は20代前半位で腰くらいまでのばした銀色の髪を青いリボンで纏めたポニーテールが目を引いた。
そのやり取りののちブルーはハアとため息を漏らすと声をあげた。
「フォル元帥!来るなら来ると何で前もって言わなかったのですか!」
「それじゃサプライズにならないでしょ。」
ブルーの必死の訴えは軽く笑い飛ばされ全く届かなかった。元帥の位を持つフォルは現在、アメリカの艦魂の中でも有数の発言力をもっているのだちょっとやそっとのことじゃ動じない。
アメリカでは同じ元帥でも星の数の違いがあり艦魂たちをまとめるコンステチューションは最高の六つ星を持つ元帥で大元帥とも呼ばれいる。フォルはスーパーキャリアーと呼ばれる300メートルを超える最初の超大型空母であることからそれらの艦魂のまとめ役として5つ星の元帥の位についている。
そこにフォルの隣にいた艦魂が割って入った。
「ブルーちゃん諦めたほうが利口だよ〜。現役艦の子で今の姉さんの口にかなうのはキティ位なんだから〜。」
「サラ姉さん。ブルーさんに失礼だよ。」
どこかのほほんとした声で話す艦魂をフォルの反対隣りにいた艦魂がいさめる。
前者はフォレスタル級二番艦『サラトガ』の艦魂で皆からはサラと呼ばれており見た目は18歳程で黄色に近いブロンドの髪を小さなツインテールにしていた。
そしてサラを止めに入ったのが三番艦『レンジャー』の艦魂でレンと呼ばれ見た目はフォルの姉妹の中で一番幼く14歳ほどで淵のない眼鏡と腰まで届くサラと同じ色の髪を一本の三つ編みにしていた。
ブルーはさらに忠告されながらも口を開こうとするがフォルの後ろにいた長身の艦魂がくぎを刺した。
「でも、もう来ちまったことだし今ここで何を言っても仕方ないだろ。」
そう言うのは今年の夏までキティの前任だった『インディペンデンス』のインディだった。
さらにインディはブルーに軽くウィンクをした。それでブルーは反論するのをやめることにしたインディがウィンクをしたということは完全にこちらが不利だということだ。
ブルーは改めて四人姉妹を見た。全員新調したばかりのような制服だった。無理もない四人とも今は引退した身だ普段はそれぞれ思い思いの服装でいるのだろうが今回は公式の場なので正装だった。また久々の制服にどこか気恥かしそうな感もあった。
さて今更ながらなぜ引退してアメリカ本土に居るはずのフォルたちがここに居るのか説明しよう。
技術の発展した現在、艦魂たちは相手のいる正確な場所さえわかれば地球の反対まで転移が可能になったのだ。しかし、艦魂の存在は乗組員の士気に影響するのでアメリカの艦魂をまとめるコンステチューションはある制限を設けた。その制限とは現役艦が長距離転移を行うにはコンステチューションと退役した艦魂(元帥の階級をもつもの)、誰か一人の許可を必要とすることにした。
そして退役艦場合アメリカ国内の移動は自由とし国外の艦魂に会いに行く場合はコンステチューションの許可さえあれば移動可能とした。
ただしこれは世界中に展開するアメリカ独自のものでほかの国では採用されていない。
では説明はこのくらいで話を戻します。
追及するのを諦めたブルーは口を開いた。
「確かにインディ元司令の言う通りなのでもう何も言いませんが何も準備できていませんよ。」
確かにブルーの言う通りだ。何も連絡がなかったので用意されているのはここにいる艦魂たちの分だけだ。
ブルーの質問にフォルは問題ないといった声で答えた。
「大丈夫よ。私たちは別なところでごちそうになるから。」
「は?」
ブルーは困惑した。確かに艦魂である自分達は別に飲み食いしなくても平気だ。しかし、今回フォルたちが来た理由はキティを祝うためのはずだなのに別なところで食事というのはおかしいと思った。
ブルーの表情から読み取ったのかフォルは言葉を付け足した。
「私たちが出るのは最後だけだからそれまでは別のところにいるわ。でもステージを用いしておいてもらえるかしら?」
「え……ええ、ステージでしたら別にかまいませんが……」
ブルーは相変わらず不審に思いながらも了承した。
「ありがとう。じゃあパーティが後半になる頃にはここに戻ってくるわね。」
そう言うとフォルたちは立ち上がった。
「ちょっと待ってください!もしいなかったことのためにせめてどこにいるかだけでも教えてくれませんか?」
転移寸前でブルーはフォルたちを呼びとめた。
するとフォルたちは顔を見合わせると何か思いついたかのように笑うとブルーに向きなおった。
そしてサラが口を開いた。
「じゃあヒント1!ここ横須賀に居る人のところだよ〜。」
そう言うとサラは転移してしまった。そして次にレンが口を開いた。
「ヒント2そうですね……ブルーさんが苦手な方ですね。」
サラと同じようにレンもヒントを言うと転移してしまった。
「ヒント3は日本の艦魂。じゃ、あとでな!」
インディもまたすぐに転移してしまった。
「最後のヒントは……元帥の友人です。」
最後にフォルは今までと同じように微笑むと転移してしまった。
そして残されたブルーはフォルたちの突拍子な行動にまた唖然としてしまった。
「あ、あの……総司令?」
声をかけられブルーが振り返るとそこにはケインがいた。
「ああ、ケインか……いつからいた?」
「え……最初からいましたけど……。」
ブルーはそう言われここに来てからのことを振り返った。
「……ああ、いたな。すまなかった。」
「いえいえ……ってそうじゃなくってフォル元帥は……」
ケインが喋ろうとしたがブルーはそれを手で制した。
「そう大声を出すな。」
そう言われケインは小さく縮こまった。
「すみません。」
ケインの様子にブルーは頭を抱えた。
「そんなに落ち込むな。とりあえずこのことは誰にも言うな。」
ブルーの一言にケインは表情をこわばらせた。
「何、そうかたくなるなパーティの終わりまでの我慢だ。」
そこまで言うとブルーはあごに手をあて考え出した。ケインは話しかけようとしたがこういうときは話しかけない方がいいとカーティスに言われたのを思い出し話しかけるのをやめようとしたときブルーは急に立ち上がった。
「総司令!?」
ケインが驚いてブルーの顔を見ると驚愕の表情が浮かんでいた。
「ケインすまないがステージの手配を頼む。理由を聞かれたら私の指示だと言っておけ。」
そう言うとブルーは出かける支度を始めた。
「総司令どこに?」
「フォル元帥のところだ!すぐに戻る!」
ブルーはそれだけを言い残すと転移してしまった。
残されたケインは先ほどのブルーと同じ状況になっていた。
するとドアをノックする音が響きドアが開いた。
「ブルー、誰が来たの?」
そう言ってはいってきたのはキティだった。
「し、司令!?そ、総司令は急用とかで今出かけられました!」
ケインはそう言うとキティを部屋から出そうとキティの背を押した。
「どうしたのケイン?」
ケインの行動に戸惑いながらもキティはそのまま部屋を出た。
ケインはそのまま後ろ手にドアを閉めた。
「い、いえただ急いでいて……カー姉は今どこにいますか?」
先ほどから様子のおかしいケインを不審に思いながらキティは正直に答えた。
「カーティスならまだ会場に居ると……」
「あ、ありがとうございました!」
キティが言い終わらないうちにケインは猛ダッシュで会場の方へと走っていった。
「何があったのかしら?」
その様子にキティはただ首を傾げるしかなかった。
第二回 アメリカ合衆国海軍“臨時”特別広報放送局〜略して裏テレ
全員「「「「略せてないじゃん!」」」」
コニー「ということで今回も俺たちがあとがきっす!」
アミー「前回のラスト崩壊したじゃん!って言わないでね〜。」
エンター「今回は私たちの大切な人たちを紹介します。」
ケティ「……フォル姉さんたちです。どうぞ!」
フォル「こんにちは!みんな元気?」
サラ「やっほ〜!」
レン「久しぶり。」
インディ「私は二度目だな。」
コニー「今回はインディの姉貴以外のプロフィールを一気にいくっすよ。」
ケティ「……それでは」
エンター&アミー「「どうぞ!」」
フォル「まずは私ね。」
フォレスタル
身長:167センチ
体重:お約束ですが閲覧禁止です
見た目年齢:22歳くらい
家族構成:妹が三人(次女『サラトガ』、三女『レンジャー』、四女『インディペンデンス』)
義理の妹が4人(キティホーク四姉妹)
好き:妹たち、アメリカ、平和、自由主義、ジョン・マケイン
嫌い:戦争、極右極左な人、共産主義、戦争を政治手段と考える政府
大嫌い:古い爆弾
特徴:長い銀髪(昔は金髪だった)
サラ「次は私だ〜。」
サラトガ
身長:161センチ
体重:見ちゃだめ〜
見た目年齢:18歳くらい
家族構成:姉が一人、妹が二人
義理の妹が4人(キティホーク四姉妹)
好き:姉妹、アメリカ、日本、平和、自由主義、
嫌い:戦争、共産主義、きちんと作業を確認できない人
特徴:短いツインテール
レン「次は私です。」
レンジャー
身長:144センチ
体重:見ないでください……
見た目年齢:14歳くらい
家族構成:姉が二人、妹が一人
義理の妹が4人(キティホーク四姉妹)
好き:姉妹、アメリカ、勉学、自分を受け入れてくれる人
嫌い:戦争、勉学の邪魔をされること
特徴:淵のない眼鏡と長い三つ編み。
インディ「これで終わりだな。」
コニー「そうっす!」
アミー「そう言えばお姉ちゃんたちどこに行っていたの?」
サラ「秘密〜。」
レン「ごめんねアミー。」
エンター「でも気になります。」
ケティ「……そこは聞いてはいけないの。わからないなんて問題ね。」
フォル「ケティ!そんなこと言わないの!エンターもすぐに落ち込まない!」
コニー「ほんとにフォルの姉貴ってキティの姉貴に似ているっすね。」
サラ「コニー違うよ〜。」
コニー「?」
インディ「キティがフォル姉に似たんだ。」
アミー「だから似ているんだ!」
レン「サラとあなたも似てるわね。」
サラ&アミー「「そうかな〜?」」
コニー「似てるっす!」
インディ「だな。」
エンター「え、なにが?」
ケティ「……状況を読めないのがm……」
全員(エンターを除く)「「「「「「ケティ!」」」」」」
フォル「これじゃキティも大変ね……あらもうこんな時間!」
コニー「じゃあ最後はそろえるっす!」
全員「「「「「「「「感想・評価お待ちしております。次回もお楽しみに!」」」」」」」」