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第十一話 フォール・イーグル(後編)

少し遅れました!

行方不明機はどうなったのでしょうか?


今回から後書きをパワーアップ!あるゲストをお招きしました。

友軍機不明の放送に説教していたカウスとチョンブクはもとより皆スピーカーのほうに振り返った。先のこともあるので皆は最悪のことを考えていた。


「みんな自分の艦に戻って、捜索活動よ!」


キティがそういうと皆は敬礼し即座に自艦へ転移した。そしてキティも状況を確認するため甲板へ転移した。




飛行甲板ではすでにヘリコプター部隊、HS-14“チャージャーズ”が発艦の準備を始め早いものはすでに発艦していた。

チャージャーズとはキティが搭載しているCVG-5(Carrier Air Group Five:第五空母航空群)で有一のヘリコプター部隊で対潜・救難を担当している部隊である。

その忙しい中でジャックを見つけるとキティは駆け寄った。彼はカタパルトからの発艦担当なのでヘリが発艦する様子を見ておりキティはジャックの肩をたたくと甲板の端へ誘った。ジャックはキティにうなずくと甲板の端へ行きヘッドホンを外した。


「ジャック!状況はわかる?」


「詳しくはわからないがどうやらうちの部隊の誰かが落ちたらしい。“リバティべルズ”も発艦するらしいが詳しくはわからない。」


ジャックは興奮した様子でキティの質問に答えた。キティは“リバティべルズ”の発艦に驚いた。

“リバティべルズ”とは第五空母航空群の見張り役でE-2Cホークアイ早期空中警戒機で構成されている部隊だ。その部隊が出るということはそれだけことは緊迫しているということだ。


「大丈夫なのかしら……。」


「さぁな……そればかりはわからん。」


その時ジャックの無線が鳴った。


『ジャック!発艦作業始めるぞ!』


二人が振り返ると今まさにエレベーターが上がりホークアイが甲板に出されているところだった。


「すまないキティまたあとで!」


そういうとジャックはヘッドホンをつけなおすとカタパルトへ駆け寄って行った。キティが周りを見るとヴィルやクァンから捜索のヘリが発艦しているのが見えた。ほかの艦も捜索活動のため徐々に離れていく。


「無事だといいんだけど……。」




捜索開始から約二時間後、行方不明機は見つかっていなかったが事故であることが確認された。

その頃、ヴィルは艦橋の上でうろうろしており見るからに機嫌が悪かった。


「くそっ!まだ見つからないのかよ!」


ヴィルは顕現させた槍の柄をたたきつけた。


「一体、捜索隊はいったい何をして……」


その時ヴィルに接近してくるヘリが見え確認するとあれは自艦じぶんに搭載されているヘリであることに気付いた。


「やっと見つけたのか……面倒掛けさせやがって。」


そう言うとヴィルは甲板へ転移した。

ヘリは暴風と爆音とをとどろかせながらゆっくり近づき甲板に着艦した。ヴィルは落ちたのがどんな奴か顔を見ようとしているとヘリのドアが開いた。


「…………くっ!」


開かれたドアの先にあったものを見た瞬間ヴィルは顔をうつむくと拳を握り歯を食いしばった。

開かれたドアの先にあったものそれは毛布にくるまれたものだった。

その後、艦隊全体にチャンセラーズヴィルから捜索結果が発信された。


『こちらチャンセラーズヴィル。本艦のヘリが行方不明者発見。残念ながら死亡が確認された。』




行方不明者死亡の報告に艦隊のクルーもキティたち艦魂もただ沈黙するしかなかった。

その後遺体はチャンセラーズヴィルからキティホークに移された。遺体を乗せたヘリが着艦した時はクルーが静かに敬礼し彼を迎えその中にはキティたち艦魂の姿もあった。

その後は皆、黙ったまま自艦へ帰っていった。

キティはジャックと誰もいなくなった甲板から海を眺めていた。


「ジャック亡くなった人知っている?」


「いや。」


ジャックの答えにキティは「そう」と答えるしかなかった。


「そういうキティはどうなんだ?」


ジャックの質問にキティは答えあぐねたが静かに答えた。


「知らない、でもとても悲しいわ。」


キティは自分から飛んで行った者が帰ることがなかったのを今まで何度も経験してきたがそのたびに悲しんだ。それは相手を知っている者、知らない者、など関係はなかった。特に今は平時だ本来なら何事もなく帰ってこられたはずなのに……キティは事故であったにもかかわらずに悲しんだ。


「キティ……。」


「ごめんなさい。」


「気にするな。明日も訓練だからもう寝るわ。」


「ええ、おやすみなさい。」


そう言いキティは自室に戻ろうとした時声をかけられ振り返るとそこにはクァンがいた。


「キティ司令こんな時ですが先ほどのお話の返答よろしいでしょうか?」


「わかったわとりあえず私の部屋に来てくれる?」


クァンがうなずくと二人はキティの部屋に転移した。




キティは部屋に着くとクァンを椅子に座らせると紅茶を入れクァンに差し出し自分は反対側に座り話し始めた。


「あなたは先のロケットが弾道ミサイルだと言ったわね。」


「はい。あなた方はそれを分かって無視しているのではないかと……」


クァンの静かながらも確信のある態度にキティは紅茶を一口飲むとカップを置いた。


「わかったはでもこの内容は誰にも言わないように。」


キティは真剣なまなざしでクァンを見ると話し始めた。弾道ミサイルが発射された日ブルーと話した内容を……話が進むごとにクァンの表情はみるみる強張って行った。


「……というわけよ。」


そういうとキティは再びカップを取り紅茶を飲んだ。


「あなた方は本当にそれでいいと?」


「少なくとも今はね……しばらくしたらみんなに話すわ。」


その瞬間クァンは立ち上がり声を荒げた。


「なぜですか!北が弾道弾を装備しておきながらなぜ手をこまねくのですか!」


「クァン……」


「あの国は危険です!今を逃さずしてどうするのですか!」


キティはクァンの言葉に静かに答えた。


「あなたはそれで韓国が平和になるとでも?」


「当然です。そうしなければ我々は………」


「今回のような人が出ても?」


その一言にクァンは戸惑った。皆が悲しむ中ヘリから降ろされた物言わぬ人物を思い出した。そしてキティは話し続けた。


「あなたはまだ生まれたばかりだから戦争のことを知らないでしょうけどあなたが思っているほど生易しいものではないわよ。」


クァンはただ黙っているしかなかったキティの目にはいくつもの戦争の記憶がよみがえっていた。それは現在アメリカの古参艦としての目だった。キティよりも年上のチェンブクやデジョンですら見せなかったその目は物語っていた。


『今はその時ではないと……』


キティの静かな威圧にクァンは完全に飲み込まれてしまった。


「私たちは戦うための兵器。だけどだからと言って必ず戦争しかするなってことはないわ。今回の演習もそう、あくまで威圧するだけでも効果はあるの……だからすぐにたたきつぶそうとは思わないで。」


キティは静かにしかし、はっきりと自分の意思をクァンに伝えた。一方そのクァンはというとキティの話を聞き終わる頃には完全にうつむいていた。

しばらくの間沈黙が流れたがしばらくするとクァンはうつむいたまま声を開いた。


「キティ司令……私は……」


声を振り絞るかのようなクァンの声にキティは席を立ちクァンの隣に座り頭をなで話を続けた。


「あなたはあなたが思ったことを言っただけよ。決して間違えではないわただ急ぎすぎただけ……次から気をつければいいわ。あなたは韓国海軍初の国産駆逐艦なんですから。」


クァンは顔をあげるとキティに抱きつき泣き崩れた。キティはただクァンの頭をなで続けた。


それからしばらくしてクァンは目を真っ赤にしながら「失礼しました。」と敬礼をし部屋から出て行った。

キティはカップなどを片づけ着替えるとベットに横になった。


「威圧……か。」


キティは先ほどクァンにそう言ったが実際に事が起こらないのは利益がないからだ戦争は利益のために行われる……その変わらない事実をキティは知っていたがあえて言わなかった。それにあの考えはいずれクァンを悩ますことになるのではという不安もあった。キティもだったが実際のことは自分たちが思うようにはいかないむしろしたくないことの方が多い。そしてキティはそれが行き過ぎた人を知っていた。


「あの人のようにはなってほしくないから……」


キティの脳裏にはかつて国を、自国の艦魂たちを守ることを心に決めておきながら自らの手で自分が守ると決めた相手を撃ってしまい『自分の手は血で濡れている』と責めている人を知っていた。それは戦争でのことではなかったがキティにとって彼女の悲しみがいたく心に響いた。そしてキティは近々、その彼女に会うことになっている。


「あなたはいつまでそのとがを負っていくつもりなの………『はるな』」


そう呟くとキティは静かに眠りに落ちた。


第一回 アメリカ合衆国海軍特別広報放送局〜略してたまテレ 


作者「今回よりはじまりました。この“魂テレ”は今までの“後書き大会”をパワーアップさせテレビっぽくしたもので今までのキャラ紹介のほかゲストなども呼んでしまおうというものです。司会は……」


キティ「私、キティホークと……」


カーティス「カーティスウィルバーがお送りします。


作者「この二人がメインでこれからやっていきたいと思います。」


カーティス「伊東先生のところに似ていますね。」


作者「こっちはテレビだから問題ないと思う………多分。」


キティ「ところで“魂テレ”って略せてませんが……」


作者「いいのこのコーナーの正式名称は『アメリカ合衆国海軍特別広報放送局〜略してたまテレ 略せてないじゃん!』だから。」


カーティス「最後の言葉はいいのですか?」


作者「はい。口に出すとき以外は……」


キティ「誰も口に出して言いませんよ……ところでこれは何なんですか?」


キティが見せたのはデカールが変にくっついている1/700『キティホーク』


作者「そ、それはそのミスちゃって……」


キティ「こっちに来てください!」


作者「許してキティ!デカール貼るの初めてだったんだから許して〜!」


キティに引きずられ作者退場。


カーティス「司令が行ってしまいましたので今回の応援でこの方たちを呼びましょう。どうぞ。」


コニー「覚えてるっすか?コニーことコンステレーションっす!」


エンター「エンターことエンタープライズです。よろしくお願いします。」


カーティス「では早速ですが今回のゲストは“艦魂戦記〜戦艦『飛鳥』 帝国海軍希望の星”より飛鳥さん、赤石さん、飛騨さん、夕峰さんです。」


飛鳥「はじめまして飛鳥です。」


飛騨「はじめまして飛騨です!」


赤石「赤石です。よろしくお願いします。」


夕峰「……夕峰です。よろしく」


カーティス「皆さんよろしくお願いします。今回はライアンさん特製のおもてなしコースですのでごゆっくり。」


飛鳥「はい。ありがとうござます。」


みんなでおもてなしコースに舌鼓したづつみ


赤石「おいしいですね。」


夕峰「……おいしい。」


飛騨「おかわりいいですか?」


カーティス「どうぞ。」


エンター「飛鳥様は智也さんと仲がよくてうらやましいです。」


コニー「そういえば告白したらしいすね。」


飛鳥「あ、あれはそのっ!」


コニー「最近はどうなんすか?」


飛騨「飛鳥司令は私のものです!誰にもやりません!」


赤石「飛騨姉さん落ち着いて!」


飛鳥「そうよ落ち着いて……って、私はそっちの趣味はないんだけど!」


飛騨「飛鳥司令ひどい!」


エンター「飛騨様落ち着いてください!とりあえずこれをどうぞおいしいですよ。」


飛騨「ぐすっ……いただきます。」


コニー「待つっす!それは……」


飛騨「……………#&%$*!!」


飛鳥「飛騨!」


赤石「姉さん!」


カーティス「水を!」


飛騨「ゴクゴク……はあはあ。」


エンター「お口に会いませんでしたか?」


飛騨「何なのよあれぇ!」


コニー「エンター得意の『見た目は普通、味は超激辛料理』っす。」


飛騨「あんなの作るなんて味覚に問題あるんじゃないの!」


飛鳥「飛騨そう言わないの!エンターさんすみまs……エンターさん?」


エンター「問題……私のせいで……私のせいで……」


コニー「やばいっす!エンターは“問題”って言葉で極端に落ち込むっす!」


赤石「エンターさんは悪くありませんよ!」


夕峰「……大丈夫。問題ない」


エンター「本当ですか?」


飛鳥「そうです!ほら飛騨も!」


飛騨「そ、そうね味覚も人それぞれだしね。さっきは言いすぎたわ。」


エンター「あ、ありがとうございます。」


???「泣き顔もまたいいわねぇ。」


赤石「この声どこかで……。」


カーティス「まさか!」


飛鳥「加賀さん!」


加賀「ここで何かあるって聞いて来たかいがあったわ……ということでエンターちゃんおもちかえりぃぃぃ!」


エンター「加賀様、一体何を……」


加賀「私といろいろ楽しみましょうね!」


エンター「きゃあああああああああ!」


加賀、エンターを奪取し逃走!


飛鳥「加賀さん待ってください!」


カーティス「心配無用です。」


カーティスはスイッチを取りだして押した。


加賀「何をしても無駄よ……って、わあああああああああああ!!」


加賀の目の前にバリケードが出現。いきなりの出来事に止まれず加賀はバリケードに衝突し気絶。


夕峰「……おみごと。」


飛騨「いつの間に……」


カーティス「ゲストの身を守るものでしたが役に立ちましたね。」


コニー「エンター大丈夫すっか?」


エンター「こ、怖かったです。」


その後加賀は気絶したまま飛鳥の世界へ強制転移されそれからみんなで楽しんだがついにお別れの時間が……


飛鳥「もう時間か〜。」


飛騨「もう少しいたかったな〜。」


コニー「そうっすね〜。」


赤石「でも仕方ありませんよ。」


カーティス「そうですね。飛鳥さんこれはお土産ですライアンが作ったものなので。」


飛鳥「ありがとうございます!」


エンター「智也さんとこれからもお幸せに。」


飛騨「飛鳥司令は私の……モガモガ」


夕峰「……少し黙っていてください。」


飛鳥「今回はどうもありがとうございました。」


カーティス「これからもよろしくお願いします。」


夕峰「……さようなら。」


帰って行く飛鳥たち。


作者「やっと戻ってこれた。」


キティ「もうあんな風にはしないでください!飛鳥さん達まだいるかしら?」


コニー「キティ姉ぇもう終わったすよ。」


キティ「やっぱり、私も会いたかったわ。」


エンター「そういえば先輩が私に会いたいって言ってましたわ。」


キティ「そう……じゃあ行ってみましょう。」


カーティス「わかりました。」


エンター「先輩に会えるといいです。」


キティたちはそそくさと移動開始。


作者「もう行っちゃった。」


コニー「ところで次回の本編はどうなるんすか?」


作者「次は海自との演習です。」


コニー「楽しみにしてるっすよ!」


十七号掃海艇先生いかがでしたか?

うまく飛鳥達を出せていなかったらごめんなさい!

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