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第九十七弾 問題なし
「レオねぇ。僕、兄様に弓を引きたくないよぉ~」
「大丈夫ですよ、リーネ様。キッドさんが約束を守れば、何も問題はありませんから」
「そっかぁ! うん。そうだよね! 僕、兄様を信じるよ!」
二人が本物の姉妹のように映る、俺の瞳。
仲良きことは美しきかな。
俺が約束を違えなければ、木に縛られずに済む。
何よりも、女性を悲しませる事は極力したくない。
きっと人の心が読める事で、沢山辛い事や葛藤があったはず。
それに伴い、自ずと答えが出て来る。
村長はリーネの力を知っていたから、よその町や集落に行く事を禁止していたんだろう。
もしも、そこで読心術がバレたら、どんな目に遭うか想像もできない。




