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第八十八弾 離脱
「二人には、ずいぶんと迷惑を掛けましたね。もう、大丈夫です。急いで、ここを離れましょう」
「レオねぇ! やせ我慢しない? 本当に平気なの? もう少し、休憩してもいいんだよぉ?」
レオナさんは体の状態を確かめながら、問題が無いと判断し、先を急ぐことに決めた。
鳥達のさえずりが、そこらかしこから聞こえる。
鳴き声の方に目をやれば、木の枝に幾つもの種類の鳥が見てとれた。
「ブォ―」
レッドオークを倒した場所の方角から、オークの怒号。
鳥たちが騒めき、一斉に別の場所に飛び立っていく。
別の場所に移動した、オークの声だろう。
きっと血眼になって、俺達の事を探しているに違いない。




