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第八十五弾 リーネの祈り
「レオねぇ……私を置いて、どこかに行かないでよ……置いて行ったら、一生恨むんだから」
「リーネ。レオナさんは強いから、毒で死にはしないよ。それに、俺が薬を作ったから大丈夫さ。現に、俺はピンピンしてるだろ?」
うつむいた表情のリーネは、レオナさんに寄り添いながら顔を上げ、俺に目線を合わせてくる。
今のリーネは、レオナさんがいなくなったら「フッ」と、吹いたら飛んで行く、タンポポの種子の様な面持ちをしていた。
ここに来るまでに、沢山の人を失ったであろう、リーネの精神状態は限界に近い。




