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第八十一弾 衰弱
「レオナさん?」
俺が声を掛けると、安心したのか首だけこちらに向けて、肩で呼吸をしながら弱々しく笑っていた。
「キッドさん。リーネ様のこと……貴方に託し」
―――ドサッ! 最後の言葉を言わずして、体から力が抜けたかのように、俯せに前へ倒れ込む。
俺達は急いでレオナさんの傍によるが、何故、こんなにも衰弱しているのか把握できなかった。
俯けから仰向けにしても、オークの槍で傷ついた外傷が、何処にも見当たらない。
なのに吐く息は、高熱でうなされたかの様な、桃色吐息で妙に色っぽい。




