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第七十五弾 傷に集中
消滅を確認した俺は、レオナさんの戦況を確認する。
あちらはまだ、戦闘を繰り広げている様だ。
両手で二刀の長剣を上下左右に振り抜き、相手は怒涛の攻めに苦しみ、防戦一方。
状況はレオナさんが無傷で、レッドオークは赤い肌を更に赤くし、体中が鮮血に染まっている。
HPバーは六割ほど失っており、もうじき決着が着く。
レオナさんの勝ちが揺るがないと確信した俺は、自分の受けた傷を治す事に集中する。
「キッドにぃ! 血が、血が出てるよぉ! 僕は、どうすればいい!?」
「腰にある水筒を貸してくれないか……考えがある」
泣き顔のリーネは俺の指示に従い、水筒を俺に手渡す。




