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第七十三弾 一撃の重み
タイミングを読んだかのような、完璧な動作。
俺の行動を予測したオークの槍先が、俺の腹に吸い込まれる様に突き刺さる。
傷口付近が熱を帯び、電流が流れるかの如くのスピードで痛みが伝わり、地面へ仰向けに倒れこんだ。
自身のHPバーが急速に減っていき、残り三割でストップする。
「キッドにぃ―――!」
「リーネ……来るな!」
俺の腹に槍が突き刺さり、服に血が染み込んでいく。
それを遠目で目撃したリーネが、自信が出せる最高速度で、俺の傍に駆けつけようと走り出した。
だが、時間は待ってくれない。




