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第六十七弾 フゴフゴ
無事、通り過ぎたと肩を撫で下ろし――――パキッ!
「ブヒッ?」
木の枯れ枝を革のブーツで踏み、音を立てた者の茶色い瞳のアイライトは儚げに消えていた。
「レオナさん……」
「レオ姉……」
あろうことか、一番神経を張り詰めていただろう、レオナさんが小枝を踏んでしまっていたのだ。
ドジッ子属性持ちのレオナさん。
どうやら、ここ一番! という時に、やってしまったようです。
オーク達は耳をピクピク動かし、鼻をフゴフゴさせ、俺達の居場所を探り出すことに成功し歓喜する。
「ブヒヒィィィィ―――――!!」
「すいません! 見つかってしまいました。レッドオークは私が絶対に止めますので、キッドさんはオークをお願いします!」
「や、やれるだけ、やってみるさ! 過度に期待しないでくれよ」
斯くして、実質2対2の戦闘が始まった。




