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第六十四弾 俺は狸です
「へぇ……もし、知ってて調べたなら、とんだ狸ですねキッド。言い忘れましたが、勿論、私の事は調べなくて結構です。調べたら…………斬りますよ?」
声のトーンを落としたレオナさんが、流し目をしながら、蔑みの眼で俺を見下した。
許しを請うように、地面に両手をついて崩れ落ちる俺。
そんな俺を見かね果てたリーネが、頭を撫でてくれる。
「レオ姉。言いすぎだよ! 兄様も悪気があった訳じゃないから、許してあげて」
「ふぅ~。仕方ありませんね、わかりました。キッドさん、リーネ様のご恩情に感謝するのですね。もし、リーネ様の期待を裏切るような事をすれば、どうなるか分かりますね?」
「はっ、はいぃぃ! 誠心誠意、尽くさせていただきます!」




