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第五十五弾 雑草
森の中を進むにつれて、高まる不安。
気を紛らわそうと、俺に出来る事は無いかと考えていたら、ちょっとした閃きが俺の脳裏によぎった。
もしかしたら、植物もターゲットサークルを合わせれば、鑑定眼の効果が働くのかも知れない。
思い付きで、その辺に生えている植物をターゲットしてみる。
すると、表示されたのだ。植物の名前が!
【名前:日陰草。日陰に生える草。雑草。生息地、日陰がある森林】
「初めて鑑定した植物は雑草だったか……」
「兄様?」
「いや、何でもない。気にしないでくれ」
リーネが俺の方を向き、不思議そうにしながら体勢を元に戻し、足元を注意しながら歩き始めた。
それから俺は、口に出さない様に注意しながら植物を観察しながら歩く。




