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第四十九弾 困った妹
「ハァ~、全く、困った妹だ。ちゃんと守ってやるから離れるなよ?」
「い、いもうとぉ!? じゃ、じゃあ、キッドの事は、兄様って呼んでもいいの!?」
「ハアッ!? 兄様!? なんで、様が付くんだ。別に、キッドでいいだろう?」
「キッドは僕の命の恩人なんだから、様を付けないとねっ」
リーネは会話の流れに乗り、俺に近づいて腕に絡みつかせる。
全てを見透かすような青い眼が、俺の視線を捉えた。
「にしし。それでぇ~、キッドにする?兄様にする? ねぇ~、どっちの呼び方がいい?」
「……キッドの方で呼んでくれないか?」
リーネの唇が次第に、アヒル口に変化していく。
この表情は、勝利宣言の顔だ。




