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第二十三弾 引き金の意味
「キッド。コレ返すから、引き金を引いて見せてくれない?」
俺はリーネから銃を返してもらい、木々に狙いを定め、銃の引き金を一回だけ引く。
――――パン! と乾いた音がなり、近くの木に弾が当たり、細かい木片が周囲に拡散した。
「すご~い。これが銃の力なんだね! いいなぁ~、僕にも銃が使えれば……」
「いや、こんな物は無い方が良いんだ。世界の住む人々が、一人一つでも持てば恐ろしい事になる」
「そうなの? あっ……うん。そうなんだろうね、誰かが銃で傷つけて、連鎖的に広がっていくのが分かるよ。でも! 僕にはその力が欲しい」
張り詰めている雰囲気を心に秘めて、リーネは何かを決意した表情を俺に向けた。




