第十八弾 名乗り
「そうだな……俺の事はキッド。とでも呼んでくれ」
「分かった。キッド。さっきはありがとう! 君は僕の命の恩人だよぉ~。僕に出来る事があったら何でも言って欲しい」
追って来たゴブリンが全滅した事で、リースの表情が柔らかくなっている。
初めて笑みを見せてくれた。
けど、どうしてリーネは危険な森にいるんだろう。
着替えが終わったら改めて聞くとしようか。
「リーネ。隣の部屋にクローゼットがあるから、その中から服を拝借しよう。そのさ、なんていうか、目のやり場に困る」
「ぼ、僕は君になら……別に見られてもいいかなって……」
リーネの着衣している服は、主に上半身の服の損傷が酷く、おヘソが見え、下から覗けば慎ましい形をした胸が、見えてしまう外観をしていた。
俺は誘惑に屈しそうになるが、必死で我慢する。
「いや、取りあえず着替えて欲しい。この通り。頼むよ」
「むぅ、キッドが言うんなら仕方ないな! じゃあ、着替えて来る。覗きたければ、覗いてもいいよ?」
「ニシシ」と笑いながら、隣の部屋に行く音がする。
俺は着替えを決して覗かない決心をして、ログハウスの外に出た。
外の天気は、さっきより悪く、雷が鳴り響いていて、雨がスコールのように地面を打ち付けている。
俺はこの時間を利用して、ステータス、加護、スキルの説明を読むようにした。




