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第百四弾 天然です
「キッドさんには、ずいぶんと世話になったね。二人を助けてくれて感謝しても、しきれないよ。ありがとう」
「そんな……頭を上げて下さい。俺が好きでやったことですので」
「うんうん。見た目通り謙虚で、おばさん気に入ったよ。私があと二十若ければ、ちょっかい出していたかもね」
「良かったぁ~。バルバラおばさんが若くなくて、ほんとうに良かったよぉ~!」
(――っ!? 今、ハッキリと分かった。もしかしなくても、リーネは天然だ! 間違いない)
リーネは、すこぶる調子が良さそうな笑顔をしているが、俺とレオナさんは、突然のカミングアウトで顔面蒼白。
バルバラおばさんは顔面を引き攣らせて、懸命に耐え忍ぶ姿が瞳に映り込む。俺達は、その偉大なる大人の対応に九死に一生を得た。




