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第百三弾 玄関ベル
ドア上部に付属している、黄色い小さなベルを「リィン、リィーン」と、鳴らす。
しばらくするとドアが前に引かれ、ふくよかな体型をした女性が姿を現した。
「どちらさまで……あ、あんた達!? レオナとリーネじゃないかい!」
「「バルバラおばさん!?」」
この反応からするに、シェミル村に逃げ延びて来た一人に違いない。
リーネの左腕がプルプルと波打ちを放ち、その振動が俺の右腕に伝わった瞬間に、俺の右手を放し、バルバラさんの胸に抱き着いた。
レオナさんもゆっくり近づき、お互いにハグを交わし合っている。
ひとしきり挨拶が終わると、俺の事やここまで来た経緯を、バルバラさんに詳しく説明してくれた。




