第九十九弾 ミネラル?
「レオねぇぇぇ――――――!! すごい、すごいよぉ~! キッドにぃ、命を懸けて守ってくれるって、言ってるよぉ――――――!!」
「良かったですねっ、リーネ様。その様に想ってくれる人は滅多にいませんので、手放しては駄目ですよ?」
(嗚呼……心中を覗かれてしまった。それに何も、声に出さなくても……)
よっぽど嬉しかったのか、俺の背中に回しているリーネの腕の力が増す。
予想以上の締め付けだ。
スキルの筋力レベルの差が、関係あるのかも知れない。
「リーネ。そろそろ、離れてくれないか?」
「え~、だって兄様。シェミル村の中に入ったら、もうチャンスがなくなっちゃうよ? それにね、幸せになるのに遠慮はいらないんだよ?」
すっごい誘惑だ。こっちも、スキルの交渉術が関係ありそうだ。
普通に買い物関係の交渉術かと、想像していたが、このやり取りも突き詰めれば、交渉になってる気がする。
現に、俺の心がグラグラ揺らいで非情に危険。
下手をすれば……っと、内心想像していたらリーネが、俺から離れた。
「リーネ様。ご堪能しましたか?」
「うん! 僕は満足したよぉ~、兄様成分を吸収したから、しばらくは大丈夫!」
どうやら俺は、リーネに対してミネラル成分を持っているらしい。
これからもミネラル補給の為に? 適度に抱き着かれそうだ。




