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奴隷飼いの大豪商  作者: 小虎
第1章 青年と奴隷少女達
7/9

7.契約違反

 「…とうとう、俺たちが世に送り出す最初の製品、“シルク”が完成した。開発に尽力をしてくれた工場部、並びにそのサポートを担ってくれた者たちに感謝をする。」

 

先日アイリスたちが訪れた工場、そのホールでアルベルが演説をしている。ホールの後方では、アルベルの付き添いとして、アイリス達が控えている。


「皆さん、いよいよシルクが発売ですね」


アイリスが小さな声で先輩たちに話しかける。


「そうだなぁ。感慨深いものがあるぜ…」


「なぁにしみじみしちゃってんのよ。わたしたちがしたことと言えば、泡にまみれてイチャイチャしてただけじゃない」


「マリーナ、イチャイチャしてたのはお前とアイリスだけだったろーが」


「あ! サンドラさんずるい! 一人だけ逃げないでください。サンドラさんだってマリーナさんと遊んでたんじゃないですか! 」


「あれはセクハラというんだ! 」


 やいのやいのと、与太話に花が咲く。するとそこへ   


「…おいお前ら。主人が話をしている最中に痴話げんかとはいい度胸だ…」


「「「ひッ…」」」


「…罰として、これが終わった後に大浴場の掃除を命ずる。黒カビ一つ残すな」


「「「は、はいッ!! かしこまりました!!! 」」」


「…さて、邪魔が入ったが、現在石鹸市場ではロースカンパニー社の『サボナ』が、その安さのため猛威を振るっている。そもそも安さを売りにしていないシルクの場合、序盤は苦戦が予想されるが、その程度ならやりようはある。お前たちは石鹸の品質と、新製品の開発にのみ心を砕いてくれ。以上。」


話が終わり、アルベルのもとに集合するアイリス達。


「アルベル様、それでは大浴場の掃除に移ります。」


代表してマリーナがアルベルに確認をすると


「浴場掃除なんか普段から担当の人間がやっている。」


アルベルは、何を言っているんだといわんばかりの視線を向けてくる。どうやら先ほどのは単なる冗談だったようだ。


「それよりも、お前たちハウス部には市場戦略部(しじょうせんりゃくぶ)の補佐をしてもらう。」


「補佐…ですか? 」


「そうだ。といっても、人手や機動力が欲しいときの遊撃部隊としてで、指示がない限りはいつも通りだがな。」


「エミリア部長はこのことはご存じなんでしょうか? 」


エミリアとは、ハウスキーピング部の部長で、マリーナたちの上司にあたる。家事スキル、事務スキルなど細かな作業で鉄壁の精度を誇る。その功績をたたえ、「鋼鉄(アイアン)処女(メイデン)」の異名で呼ばれているとかそうでないとか。


「ああ、といっても伝えたのは今日の朝だがな。エミリア自体はあまり持ち場から離しはしないが、何かあった場合、お前たちには方々に駆けずり回ってもらう」


「はい。かしこまりました」


メイドたちの返事を聞くと踵を返すアルベル。主が去った後で、メイドたちの井戸端会議が開かれる。


「マリーナさん、アルベル様は『何かあったとき』っておっしゃってましたけど、きっと何かありますよね? この場合」


恐る恐る尋ねるアイリスにマリーナが答える。


「んー、そうねぇ。そう考えた方がしっくりくるのはその通りね。商品の企画、宣伝、そして流通なんかが市場戦略部のお仕事なんだけど、特に流通なんかは市場に営業回りをして小売店を管理しなきゃいけないから、どうしても人が必要になるのよねぇ」


「そうなんですか。なんだか大変そうです」


現代日本でもそうだが、小売店は、自社の品ぞろえを充実させるために複数のメーカーと取引をしている場合が多い(というか系列・専門店でもない限りは基本的にそうなる)。

その場合、アルベルたちのようなメーカーは、自社の製品を小売店で販売する際に、「他社より有利な条件で販売してもらう」必要がある。例えば売り場の確保、陳列の位置や工夫、今回のような新製品の導入など、多くの局面で他社とぶつかり合うことになる。

それらの競争で優位に立つという点において、小売店とコミュニケーションをとり、情報を提供したり、インセンティブやリベート(賄賂的割引など)を設けたりと、彼らを「管理」していく必要があるのだ。


「他人事みたいな顔してるけど、その営業回りに駆り出されるのは間違いなくあたしたちだぜ? あれはたいへんだぜぇ? アイリスの体力がもつかどうか…」


「そ、そんなにきついんですか!? 」


「そうだなぁ、まず移動が大変。シルクは、主要都市とその近郊に卸されることになっているから、まずそこに向かわなければならない。一応この世には列車というものがあるから、長距離の移動には昔ほど時間はかからなくなったな。でもアレの乗り心地はアルベル様の馬車に比べたら天と地ほどの差だぜ。椅子が固すぎてケツが凹んじまう。ま、尻のでかいアイリスにとっちゃいいのかもしれねぇけど」


「私のおしりは大きくありません! 」


「そうよねー。アイリスのおしりは安産型なだけだもんねー。ま、冗談はともかくとして、移動もそうだけど、そのあとの商談もまた面倒なのよ。一度決めた話を蒸し返そうとする人もいるし、それどころか、『そんな契約していない』っていきなり突っぱねる人もいるし」


「色々お聞きしたいことがあるんですけど、まず私のおしりを撫でるのをやめてください! 」


「おっとっと」などとおどけながら離れるマリーナ。このところ、すっかりアイリスはいじられキャラが板についてしまったようだ。


「でも、そんなのっていわゆる契約違反てことじゃないですか? それをアルベル様はお許しになったんですか? 」


「んーそうだな。まあご主人様が許したかどうかはわからないけど、あの世で神様には許してもらったんじゃないの? 」


「え゛? 」


「いやだってあの人何にも言わないけど貴族だよ? そもそも力を持ってる上に、契約書にもちゃんと罰則が書いてあるもんよ」


「命を奪います…と? 」


「いんや、仕入れ値の賠償に加えて、それの1.5倍の違約金を払ってもらうって書いてある。そもそも、破ったら殺しますなんて契約書にサインするやつなんていねぇよ、普通のビジネスなのに」


おかしなやつだなと笑うサンドラ。でも正直言って、主の報復の苛烈さの方がよほどおかしいと、アイリスは胸の中でひそかに叫んだ。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




数日後、私たちはアルベル邸から500キロほど離れた街、カルサアに来ていました。

アルベル様の話していた、いわゆる人手不足のための駆り出しです。カルサアは緑が豊かなアルベル邸周辺に比べ、若干荒野のそれに近い乾燥した地域。隣町には鉱山もあり、王都の城下町などに比べると、幾分屈強な男性、肝っ玉母ちゃんの比率が高いような気がします。


列車に乗り、馬車を乗り継いできた私たちは、着いたばかりだというのに疲労困憊でした。


「あでででででで。ほんとに尻がつぶれちまうかと思ったぜ。」


「それじゃ、商談は明日だから早く宿に行きましょうか」


「そうしましょう。宿はこっちのようです」


私たちが宿に着くと、恰幅のいいおばさんが出迎えてくれます。


「あーらいらっしゃい。今晩の宿を探してるのかい?」


「予約をしておりましたマリーナです。そのほか2名、今日からお世話になります。」


「よろしくね。あーらあたしに似て美人さんたちねぇ。さっそく部屋に案内するわ」


案内された部屋は、(4人用の為)広いが、簡素なものでした。ベッドが4つにシャワーとトイレ、そして小さなコンロがある程度。


「じゃ、あたしはフロントにいるから、何かあったら言ってちょうだい。くつろいでってね」


おばさんが出ていくと、早速私たちは打ち合わせを始めます。


「それじゃあおさらいするわね。今回私たちは、ここカルサアの街の小売店を巡回していきます。これから新商品が納入されるけど、よろしくねと。」


「はい! 」


私も初めての外回りで気合が入ります。


「そこで改めて、シルクがどんな商品か、どんないい点があって、誰に売ってほしいのかを改めて説明します。とまぁそんなかんじで話を進めていくんだけど、もうお互いにわかり切ってる話をしてご挨拶に回るだけだから、そんなに緊張しなくていいのよアイリス? 」


「は、はい!! だいじょぶです!! わたし頑張ります!! 」


「ハハハ、こりゃダメだな」


私の上がりっぷりに、サンドラさんも肩をすくめています。新人なんてこんなもんだよな~と。


「大丈夫よアイリス。アルベル様やみんなが作ったシルクを信じられないの? アレの良さは私たちが身を以て感じた筈よ? ちゃんとできるわよね? 」


マリーナさんの言葉に、私はスッと力が抜けたような感覚になりました。


「私、ハッとした気分です。そうでした、私たちが一番シルクの良さを知っているはずなのに。オロオロする必要なんて微塵もありませんでした。もう行けます。だいじょぶです! 」


「お、いいね。んじゃ明日の一件目、頑張っていこうか」


「はい! 」


 先輩二人に背中を押してもらい、私はようやく落ち着きを取り戻しました。

 緊張と、自信からの冷静さとをないまぜにした心地よい興奮を抱き、私たちは眠りにつきます。


「私、頑張ります! 頑張ってシルクの良さを伝えてきます!! やる気満漢全席です」


「アイリス~、明日も早いんだからねなさ~い」


「はい…」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「申し訳ないが、おたくの製品は受け取ることができない」


「え!? 」


開口一番である。

昨日の打ち合わせ通り、アイリス達はあいさつ回りのために街の雑貨屋を訪れていた。

しかし、どうやらそこの店主ともめているようだ。


「おいどういうことだオヤジ? こちとらきちんと契約書までとりかわしてんだ。納得のいく説明をしてくれるんだろうな? 」


すごむサンドラ。その眼光はアイリスが今まで見たことがないくらい鋭く、猛獣もかくやという迫力を見せる。


「契約書には、違反時には罰則があることが明記されていますし、わざわざその部分に了解のサインもいただいております。あまりに一方的ではありませんか? 」


淡々と契約の履行を求めるマリーナ。しかし店主はうんともすんとも言わず立ち尽くしている。


「うちの商品になにか問題があったんですか? 」


まさかの可能性をアイリスが確認すると、ようやく店主が口を開く。


「違う。そうじゃないんだ。」


ぽつぽつと、事の真相を語り始める。


「圧力をかけられたんだ。ロースカンパニーに。サボナを脅かす可能性のある商品を受け入れるなと。破ったら店を続けられなくするといわれた。おたくとの商談を終えて割とすぐだった。どこからか嗅ぎ付けてきたんだろう。こんな脅しをかけてくるようなところだ、正直家族の安全も心配だ。」


店主の話を、無表情で聞くサンドラとマリーナ。アイリスは、自分の父もこれに似たような状況だったのかと思うと身が張り裂ける思いだった。自分の家族を危機から遠ざけるために奔走するも、最後には娘を捕らわれてしまった自分の父を目の前の店主に重ね、どうにかならないかと考えるが、どうにもいい案が浮かばない。


「頼む!! 罰則を受けることはできない!!! でもここはどうか退いてくれないか!? 最近子供が生まれたんだ!! どうしてもこの生活を守らなきゃいけないんだ!! この通りだ…!!!」


額をこすりつけるように謝罪をする店主。子供の下りで一瞬表情を硬くするも、相変わらず無表情なサンドラとマリーナ。するとサンドラが口を開く。


「おいオヤジ。世の中にゃ守るべきルールってもんがある。それを外れておとがめなしってわけにゃいかねぇよ。契約は契約だ。首を洗って待っているんだな」


言い終えるとサンドラと、それに続いてマリーナも店を後にする。


「え? ちょっと、二人とも!! 」


「…行くぞ」


アイリスも、後ろ髪をひかれる思いでマリーナの後を追う。店主は俯いて震えながら、店を後にする3人を眺めている。


鬱屈とした雰囲気を心の奥に押し込め、マリーナたちは次の雑貨屋を訪れた。しかし、ここでもロースの圧力があることを聞かされる。

次の店、その次の店、ロースの手は意外にも早かったようだ。


数日かけてのあいさつ回りの結果、カルサアとその周辺の街にはすでにロースの手が回っていることが分かった。


「なんでこうなるんだろう…せっかくいい商品なのに…」


アイリスにとって、かなり苦い外回りデビューになったようだ。帰路に着くも、3人の間には重苦しい空気が流れていた。


宿に着くと、再び会議となる。


「公正な競争はある程度予想できたことだけど、さすがにここまでとは予想外だったわ」


「ああ、はやくご主人様に報告しないとな。朝一の列車で帰るぞ。アイリス、準備しておけよ? 」


「…はい」


「なんだ? アイリスちゃんはあきらめムードかな? 」


「そ、そんなことは…!! でも…お店で売ってもらえないんじゃ、一体どうしたら…」


「それをどうにかするのが、我らが主様よ! こういう時のためにアルベル様はトップに立ってるんだから! 私たちがあきらめてしまったら勝てる勝負も勝てなくなってしまうわ」


マリーナにそう励まされて、ようやくアイリスも元気を取り戻す。


「そうですよね! まだあきらめるのは早いですよね!! ありがとうございます!!! なんだかやる気出ました!!! 」


「チョロいな」


「チョロいわね」


「チョロいって言わないでください!! 」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




報告を聞いているアルベル様は、机に肘をつき顔の前で指を組んでいて、その表情はうかがい知れません。でも、こめかみに青筋が立っているのが私にもわかります。


私はは2つの意味で「終わった」と思いました。「契約違反者をこの世から消した」という逸話を持つアルベル様と、まさしく契約違反を犯した小売店の店主たち。そして、失敗をしでかした自分の立場。アルベル様の静かな怒り様は、「こいつは殺る」と思わせるほど迫力のあるものでした。


「ご報告は以上です。」


マリーナさんが報告を終えると、アルベル様が重苦しい雰囲気で口を開く。


「…ご苦労。長旅は疲れただろう。これが終わったら休め。ロースカンパニーの圧力の件だが、ほかの地域からも報告が届いている。主要な街の雑貨屋にはおおよそ手が及んでいるようだ。今後、対策活動に入る。」


「あ、あの…! 」


我慢しきれず、声を上げてしまいます。


「対策って、どうするんですか!? 」


「……そうだな、アイリスはどうしたらいいと思う? 」


主人からの突然の問いかけに、考え込んでしまいます。


「え? わ、私ですか? えーと…うーん…」



「今回の問題は、流通、特に小売店という製品のはけ口、消費者との接点がふさがれていることだ。」


「は、はい。そうです。」


「では、基本的にはこのふさがりを取っ払ってしまえば問題は解決するわけだ。 そうだな? 」


「…はい、そうです。でも…」


「物理的なものならともかく、経済的、あるいは政治的な圧力は一筋縄ではいかない。そういった中で我々が目指すべきポイントは2つ。1つは、まず消費者との接点を持つことだ。ところでアイリス」


「は、はい! なんでしょうか? 」


「お前は店以外でどうやって製品の存在を知る? 」


「それは…あ、広告です! 街でポスターとか見かけます! 」


「そうだ。広告を打つことによって消費者に製品の存在を知らせることができる。そうすることによって、需要を引き出すことができるのだ。」


現代社会におけるマーケティング論の中で、この「消費者とコミュニケーションをとることによって需要を引き出すこと、その戦略」を、プル戦略という。その逆に、「卸売、小売店に自社の製品を仕入れることによって発生するメリットなどを説明し、製品を納入、販売してもらうようにすること」をプッシュ戦略という。基本的には、このプルとプッシュは同時期に行われるものであるが、今回のアルベルたちは、このプッシュ戦略が妨害されている状態である。


「でも、需要が出てきても製品が売ってないんじゃどうしようもありません」


「そう。しかし、皆が欲しがっているその製品を売っている場所を1つだけつくれたらどうなる? 」


「それは…そのお店にお客さんが集中することになるんでしょうか? 」


「そうなるな。それを見たほかの雑貨店はどうすると思う? 」


「その製品を売ってくれるようメーカー側に働きかけると思います。」


「その通り。つまるところ、1つ目のポイントはそこにある」


「消費者側の需要と、雑貨屋さんをあおることですか? でも…」


「そう。いくら消費者側で需要が高まろうと、今回は小売店側が動けない事情がある」


「そこで2つ目のポイントが活きてくる…が、こっちはどちらかというと博打な要素だから、“期待している”程度だから、今は気にしなくていい。1ついえることは、サボナは1つ、大きな爆弾を抱えている」


「ば、爆弾ですか? 」


「そうだ。初手のメインプランとしては、この2つのポイントに的を絞って展開する。マリーナ、サンドラ、話は聞いていたな。お前たちもこのプランの工作員として駆り出す。準備をしておけ。」


「「はっ!! かしこまりました」」


「アイリス」


「はい!! 」


「先輩たちの背中をよく見ておけ。これからお前が俺のもとで戦えるように」


「わかりました! シルクを…きっと世のみなさんのもとに届けて見せます! 」


「よし。ではお前たちには、“色街”に行ってもらう」


「はい!! わかりました!! ……え? 色街ぃぃぃぃぃぃ!!!!!?????」


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