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離れて行く心~百四十七話~

更新が遅くなってごめんなさい。風邪ひいてまして…ずい分とよくなりましたので

また頑張ります。

壮介と静 お互いに秘密を持ち その秘密はどんどん大きくなっていた。


静はあの日 壮介といるより 大介と一緒の時の方が楽しい事を知った。

同じ価値観 そしてお互いの会話には同じ話題があった。

壮介のことは愛してはいるけれど 壮介は静の好きなものを

あまり好まなかった。


「俺はあんまりおもしろくなかったな。」


自分がこれだと思う本を紹介しても 図書室で一応目を通すが

壮介にはあまりおもしろくないと伝わってはいない。


逆の事も多かった。

でも静は壮介にはそのことを伝えるのが怖くて話を合わせた。

最近無理をしているような気がしていたけど

それでも壮介を愛する気持ちの大きさは 揺らぎはしない。


ただ大介といると楽しかった。

同じ顔をしてるのに二人は全然似ていない。

それは性格の受け止め方なのかもしれない。


壮介が月なら 大介は星


  大介が壮介だったら……


「知ってた?壮介くんって付き合ってるみたいよ。」

学校に行ったら楽しそうに女子が教えてくれた。

静は心臓がドキドキした。


  ばれたの?


「一年の子とつきあってるらしいよ。

球技大会で彼女も泣いて喜んでて…もう壮介くんめっちゃカッコいいよ。」


壮介の活躍で優勝したとか・・・・


「一年の子?」


静は思いがけない話に驚いた。


  なんで……私が彼女だよ

そう叫びたかったけど……


「あのさ。違うって……誤解だから。

あの子にも失礼だから もうやめろって…。」


壮介の声。



一日休んだだけなのに壮介の周りに人がた。

中心で笑う壮介



静の知ってる壮介はそこにいなかった。

一日 たった一日で何が変わったんだろう。



美術の移動教室の時  

「あの子よ あの子 壮介くんの彼女って……。」


階段のところで黄色い声で騒いでる女の子を指差した。



「あの子?」


「そうらしいよ。」


多分 壮介の嫌いなタイプの子だと思った。

明るくてうるさくて 二人が通って来ない道にいる子…静は



壮介が否定していたのを素直に信じ込んだ。


背中越しに聞こえる まどか の声は静には なぜか腹の立つ声のトーンだった。

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