2/6
二通目 戻りし半身と別の可能性
この剣山塔は、大切なものを守る為、
その願いから生まれた場所だ。
私は、御神体が織り成す運命を変える為、
ここに祭られていた剣を手に取った。
この双剣であれば、私にも使う事が出来たからだ。
神社の地下に祭られていた朱雀の弓は、
触れようとすると拒絶され、使う事が出来なかった。
だが、御神体の力を抑えるにはそれ相応の力がいる。
四神の武器を使う以外、方法が無い。
私の旧姓の家にあった家宝の短剣で挑んだが、
御神体には遠く及ばず、その事実を確信した。
朱音を失った代償と引き換えに。
私は2度と失敗しないと誓い、
全ての起源の石を揃え、
玄武の双剣で御神体に挑んだが、
結果は知っての通りだ。
だからこそ、別の可能性を叶える為、ここに短剣の半身を戻す。
ここにたどり着く道しるべとして。
この玄武の短剣は、二つで一つの双剣。
だが、伝承の短剣ではない。
しかし、揃うと危険な物。
できれば、使われない事を切に願う。
九州の高千穂の祠に、太陽の石が祭られていた祭壇がある。
次はそこに向かいなさい。
太陽の石は、救いを求める願いに応える、
朱雀の起源となる石。
朱雀の力と関係がある2本の短剣は、
玄武の双剣が関係していれば、
何かを示してくれるだろう。




