その三
とあるファミレス。
さおり様とミホちゃんが会食。
(今気づいたけど「とある』て便利ですね。詳しい状況説明しなくていいもん。)
「ありがとうございました。こないだは」
「あなたは、よそ見してたね?ネコ?」
「どこ行っちゃったのかな、と思って」
「あとは?」
「え?」
「なんか思いついた?顔に書いてあったよ」
「別に…」
「私はね、剣道、というより、剣、を習ってるんだ。面白いよ」
「……」
「だからあ、今はソフト部じゃないって言ってるの」
「……」
「たまに、剣術でキミの魔球打てないかなあ、なんて思ったりするけどね。中学の決勝のときは、まだ未熟だったからさあ」
「ソフトは、もうやらないんですか?」
「いいこと言うじゃん。実はねえ…」
話が長引きそうだ。夫婦漫才でもやるか。
「また、何も決めずに書き始めたでしょ!」
「だからあ、オレは筆者じゃないの!」
「夫婦漫才てことは、アタシを妻と認知してくれるの?」
「コトバのはずみだ。オレが造ってやったんだから、むしろ親子じゃないの?」
「じゃあ、遺族年金出る?』
「だから、現実に戻るのはやめろ、てば!」
「神様は死なないだろうけどね」
「オレ、年金保険料なんて払ってないもん」
「免除?」
「無収入だから、そうかもな」
「健康保険は?」
「健康保険税も払ってないけど、マイナカードは持ってるぞ。自分で造ったんだけど」
「アタシのは?」
「子供も自分のマイナカードって要るんだっけ?」
「ちょっとは勉強しなさいよ!」
「オレ、人間にあまり興味ないもん」
「神様でしょ!」
「神様かどうかホントは分からん、て設定で進めて来たじゃん」
「第一話から読んでる人なんていないわよ!」
「この小説、いつかはちゃんと終わるのかなあ」
「終わるように考えなさいよ!」
「メンドくさい」
「読者様がいなくなるよ!」
「もういないかもね」
出禁になるとヤダからこの辺にしとこう。
飲み屋はともかく、小説サイトまで出禁になってはかなわん。いつか有名になって見返してやるのだ。
「アンタ、図書館でも有名じゃん。思想とか哲学の本ばっか借りるからさあ」
「いつかノーベル文学賞とって、図書館のオバハンたちを喜ばせてやるのだ。ああ、やっぱり何かする人だと思った、てな感じで」
いつまでやってんだ!ページ稼ぎはやめろ!本題に戻るぞ!
「じゃあ、そういうことで」
ミホちゃんとお嬢様の密議は終わったようだ。続く。
もっと詳しく書け!続く!